新緑を求めて。
新緑だけでなく、今の時期でしか見られない山の景色を、となると、前々から考えていた涸沢と北穂高岳に行きたくなった。
晴れの予報は何処へやら、上高地は厚い雲が垂れ込めている。
六百山方面は明るくなってきた。このまま晴れてくれるだろうか。
明神岳は雲に覆われ、姿を隠している。残念。
野鳥の囀りとせせらぎの音が心地良い。上高地は水の森だと感じ入る。
お天気がはっきりしないせいで二輪草も花弁を閉じている。
徳沢に着いた頃から降って来た。雨かと思いきや雪。でも5月の雪なのですぐに溶けてしまう。
徳沢から横尾の間、いつもなら梓川越しに前穂が見えるが今日は雲の中。
横尾から先、屏風岩も雲に包まれている。見えない分、却って迫力を感じる。
この辺りから周りの景色が霞んできた。きっと涸沢も雪だろうな。
本谷橋が掛けられている。いつぞやの年はスノーブリッジを渡ったのに。やはり今年は雪解けが早い。
夏道沿いに歩いて行き森を抜けると、視界が開ける。
涸沢はまだ遥か先の谷の向こう。なだらかな道だが果てなく続く気がする。
前へ進んでいるはずが、視界が霞んでいるせいか余り景色が変わらない。
ようやくポツリと涸沢ヒュッテが見えてきた。この辺りから段々傾斜がキツく感じられる。
ヒュッテまでもう少しだが、中々近づかずしんどいが、ここが我慢のしどころ。
到着し、テントを張ってしまえば、ゴロゴロと寛ぎの一時。
時々雲間から青空が覗くも、風が吹き付け雪がテントを叩き付ける。
この日は結局雲が取れないままで、夜間も風が収まらず、テントが煽られっぱなしだった。
明日は果たして北穂高岳へ行けるのだろうか。このまま敗退となってしまうのか。
(続く)
新緑だけでなく、今の時期でしか見られない山の景色を、となると、前々から考えていた涸沢と北穂高岳に行きたくなった。
晴れの予報は何処へやら、上高地は厚い雲が垂れ込めている。
六百山方面は明るくなってきた。このまま晴れてくれるだろうか。
明神岳は雲に覆われ、姿を隠している。残念。
野鳥の囀りとせせらぎの音が心地良い。上高地は水の森だと感じ入る。
お天気がはっきりしないせいで二輪草も花弁を閉じている。
徳沢に着いた頃から降って来た。雨かと思いきや雪。でも5月の雪なのですぐに溶けてしまう。
徳沢から横尾の間、いつもなら梓川越しに前穂が見えるが今日は雲の中。
横尾から先、屏風岩も雲に包まれている。見えない分、却って迫力を感じる。
この辺りから周りの景色が霞んできた。きっと涸沢も雪だろうな。
本谷橋が掛けられている。いつぞやの年はスノーブリッジを渡ったのに。やはり今年は雪解けが早い。
夏道沿いに歩いて行き森を抜けると、視界が開ける。
涸沢はまだ遥か先の谷の向こう。なだらかな道だが果てなく続く気がする。
前へ進んでいるはずが、視界が霞んでいるせいか余り景色が変わらない。
ようやくポツリと涸沢ヒュッテが見えてきた。この辺りから段々傾斜がキツく感じられる。
ヒュッテまでもう少しだが、中々近づかずしんどいが、ここが我慢のしどころ。
到着し、テントを張ってしまえば、ゴロゴロと寛ぎの一時。
時々雲間から青空が覗くも、風が吹き付け雪がテントを叩き付ける。
この日は結局雲が取れないままで、夜間も風が収まらず、テントが煽られっぱなしだった。
明日は果たして北穂高岳へ行けるのだろうか。このまま敗退となってしまうのか。
(続く)