La Nuit Opératique deux

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毒素たっぷりの雑談

新国立劇場アンドレア・シェニエ☆☆☆☆

2005-11-23 22:58:54 | 感想2005
2005年11月23日新国立劇場カルロ・ジェラールアンドレア・シェニエ☆☆☆☆於 新国立劇場中オペラ劇場

オペラシティもすっかりクリスマスの装い.


アンドレア・シェニエ・・・・・・・カール・ターナー
マッダレーナ・・・・・・・・・・・ルカーチ・ゲオルギーナ☆
ジェラール・・・・・・・・・・・・セルゲイ・レイフェルクス
ベルシ・・・・・・・・・・・・・・坂本 朱
マデロン・・・・・・・・・・・・・竹本節子
指揮・・・・・・・・・・・・・・・ミゲル=ゴメス・マルティネス
演奏・・・・・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団

一番の出来がジェラール役のレイフェルクス,だからタイトルもカルロ・ジェラールにしたいぐらい.
何から何まで「ギロチン」だし,やたらと死体だらけの演出だから,好き嫌いは分かれるかも.

オペラカーテン取っ払って,舞台上には斜めに亀裂の入った壁.出てきた「召使役」がみんなスタイルが良かったのはバレエ団の人たちだから.
日本人にクリノリンのロココは似合わないけど,まあ良いとして,出だしからジェラール役,レイフェルクスの歌と演技が素晴らしい.
壁が開いて一幕開始.幕切れは暴徒による「聖バルテルミーの虐殺」のようなドロドロした演出.
ターナーは「この人テノール?」と言うような低い声で???ルカーチは相変わらずソットヴォーチェがきれいだけど,繊細さに欠ける歌唱.
一度壁が閉じて二幕までの幕間は映像によるギロチンの紹介.多分,ギロチンの特許明細書だと思われる書類が延々と写され,その後はギロチンの細胞分裂.そして二幕へ.
セットはなぜか全てが斜めにかたむいていて,廻り舞台でいろいろ見せる手法.同じ演出家で,今年も再演される「ホフマン物語」のアントニアのシーンを彷彿させる物.
三幕裁判所のシーンも同じように.
この幕で,家族を亡くした盲目の老母マデロンの竹本が素晴らしい歌唱と演技を見せてくれました.「革命に捧げる物は全て失った,最後の孫を兵士として差し出す」と歌うところはウルウルでした.
しかもその後に墓場を彷徨うマデロンシーンがちらりと出てきて「ああ,あの子は死んだのかしら?」と思わせます.
裁判の最後は,観衆が全員撃ち殺されます.降りる幕はギロチンの刃.
終幕,舞台が広く開いて,シェニエとマッダレーナの最後の二重唱,その間にも後ろから大勢の亡霊が出てきます.全て革命で殺された人たちでしょうか.Viva la morte insieme!と共に全員が垂れます.子供達だけが生き延び最後の一瞬逆光に写る影が,いくらかの希望を感じさせる.
個人的にはとても面白い演出でした.
シェニエ役のターナー,太りすぎているのとたまに聞かせる高音が「出せば出るじゃん」と良いのですが,他の部分は「ぶつぶつぶつぶつ」で(°Д°)ハァ?

終演後はcypressの奥さま,おせんちゃん,めりとーねパパと新宿でお食事.その後パパと二人でいつものオニチョのバーへ.
褌バーと,全裸バーに興味津々なパパを置き去りにして一足お先に帰ってきました.
(パパ,あんた本当にノンケかよ?)
新国もクリスマスの装い.
カバなんぞ頂きながら,オペラ鑑賞.
コメント (3)
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