「釣初心者日記」

宮崎の釣り情報・釣れた魚の事・魚料理・その他ゴルフ話など書いてます。

サヴァン症候群

2008年09月19日 | 勉強部屋
昨日に続き、最近見たテレビ番組での印象に残ったシリーズということになるが、「サヴァン症候群」のこと。

テレビ番組の「ベストハウス123」での特番ということで世界のスゴい脳の持ち主BEST3というのがタイトルだったけど、

3位 円周率を22500桁以上暗唱できる人
2位 一度見た風景の記憶を元に正確な絵を描ける人
1位 本を9000冊正確に記憶できる人

だった。その番組の中に出てきた「サヴァン症候群」という言葉だが、知的障害や自閉性障害のある人達の中でも、ごく特定の分野に限って、常人には及びもつかない能力を発揮する者の症状を指すそうだ。

「サヴァン症候群」の人という判断は難しいのかも知れないけど、アインシュタイン博士もこのサヴァンだったのではないかと解説されていた。ちなみにサヴァンとは仏語で「賢人」の意だそうだ。

天才はサヴァンではないらしい。アインシュタイン博士は天才とも言われるので難しいんだけど、ようは常人が持つ記憶のリミッターを持たない人で、脳障害とも言える。つまり知的障害・自閉性障害という、日常の生活には支障をきたす人達なのだ。

※能力の例をWEBで検索見ると・・・
・特定の日の曜日を言える(カレンダー丸暗記)。
・航空写真を少し見ただけで、細部にわたるまで描き起すことができる。
・ピアノで弾いた曲を聴き、最後まで間違えずに弾くことができる。
・書籍や電話帳を暗唱できる。
・芸術性の非常に高い作品(絵画、彫刻など)を作ることができる。
・並外れた暗算をすることができる。 などなど

そんな人が身近にいるかというと、それほどではないけど凄いと思った同級生はいる。電話番号を10年経っても覚えているという。「T君の電話番号は?」と問いかけると即座に番号が返ってくるのだが、何かに関連付けしているわけではなく、名前と電話番号がリンクしているそうだ。(リンクとは言わず、名前を考えたら電話番号が浮かんでくると言ってたけど)
彼は、申し訳ない言い方だけど中学時代は成績はびりっけつで、多少知恵遅れ気味(日常会話には支障はまったくなし)だった。軽いサヴァンかも知れないと思っている。

身内の話だけど、弟は天才か?と思った事もある。高校時代に宿題をこなす様子を見ていたが、数学でも英語でも参考書など使わずすらすらと解いている。結果的に宿題に費やす時間は1時間程度で、あとは自由にテレビ見たり遊んだり。
私だと、たぶん同じ宿題に3~4時間かかる。何が違うかと思うけど、これは基礎の問題だと思っている。小学・中学時代に、いかに学力を身につけたかということだ。まあ天才でもサヴァンでもなく、秀才ということだ。

サヴァンの話に戻るけど、「レインマン」という映画を見た方も多いと思う。ダスティン・ホフマンの名演技で知られる映画で「サヴァン症候群」であるキム・ピークという人の、ほぼ実話という映画だ。この人の場合も介護無しでの生活はできないそうで不憫なのか幸せなのか定かではない。
また山下清もサヴァンであった可能性が高いとされている。ドラマや放浪日記で有名だけど、放浪中は絵を描かず、施設や自宅に戻ってから描いていたそうだけど、実際の風景と、描いたものの位置関係(電柱の場所とか建物とか)がビッタリ合うんだそうで、つまり脳内にカメラを持っている人だ。
昔これを聞き、10分ほど記憶をした景色を、頭で描けるかとチャレンジしたことがあるが絶対無理。ほとんど忘れている。

私の事だけど、時々記憶障害ではないかと思うときがある。人の名が覚えられない。はがゆいほどで、なんでだろうと思う。興味の問題なのか・・・・
覚えない人については何度と復唱しても次の瞬間に忘れている。

中学時代に知能指数試験があったけど、結果はもちろん公表されないけど、同じ中学の教員だった親父から「お前は知能指数が低いから、もっと勉強がんばれ」と言われたことがあった。これはショックだったし、今でもしっかり覚えている。恨んではいないけどこの言葉で落ち込んだことは間違いなく、当時は成績もまあまあだったにも関わらず、知能指数が低い=おばかさんというイメージもあったし悩んだもんだ。
IQサプリというテレビ番組の中で、知能指数を問われるが「精神年齢 ÷ 生活年齢 × 100」というのが基礎式らしい。100が平均値というか人数が最も多い層だが、この数値が70以下が知的障害なんだそうだ。ただし成人となってからのこの知能指数というのは有用な概念ではないという事であり、学生時代にこの検査があるのは障害があるという判断をするためのよう。しかし今も知能指数低いんだろうな・・・

サヴァンに魅力があるわけではないけど、記憶が良いということは羨ましいわけで、また人間の記憶というのはリミッタの程度次第で相当な開拓ができるもんだと思うと、色んな手段をもって知識を広げていきたいと思う今日この頃である。