Already 三丁目は夕日

徒然なるままの些細なブログ

Reader感想記

2012-03-04 12:09:24 | 日記
電子書籍を購入してから、一年たとうとしている。震災後だった。あの頃は物品の入荷が可能であるか心配していたことを思い出した。約一年で購入した書籍は週刊誌系を含め80冊あまりになった。一年でこんなに書籍を購入したことは今まで無かった。やはり、手軽さと読み終えた本が邪魔にならないからだと思う。昨日読み終えたのはコレ
「とんび」 重松清 



以前、NHKでドラマ化された物語だった。結構長めであったがテレビドラマのシーンを思い出しながら、読み続けていくことができた。無骨で一直線な父親像を描いていた。不器用さというところでは「北の国から」の吾郎さんの方が上を行くが、主人公の「ヤッサン」もかなり良い勝負をしていると思う。自分が父になり、同じ息子を持つ境遇になってみると、いつかは息子もこんな感じになるのかな、と身につまされたような気がした。娘に、こんな本を読んでいると話をして「息子が結婚するシーン、ってあったけ?」と聞いたら、「あったよ。バツイチの子持ちとだよね!」と、簡単に片付けれらた。ドラマの放映から、あまりたっていないのに、既に忘れてしまっている自分の脳も劣化しているのだなと痛感。「苦しいことが、沢山あるほど風景は綺麗に見える」みたいな美しいフレーズが沢山あり、思わずホロリとさせられた。自分の両親はまだ生きている。父親は「ヤッサン」のように不器用な人間である。体をこわしてからは卑屈になり手を焼かせている。体を壊さなければ、「ヤッサン」のように暖かい人間でいることができたのだろうか?とも思ったりした。その前に自分が「ヤッサン」の息子の「アキラ」のように、親孝行できているかが大事なんだよな。