メジャーへの挑戦

　日米野球最終戦、井川は５失点で負け投手になりました。

　前回同様、３回までは完璧なピッチングでした。しかし、またも４回に崩れる。１回にストレートで三振に打ち取ったオルティスに、同じストレートで今度はレフトスタンドにもって行かれてしまいました。その後もウェルズにホームランを浴びるなど失点を重ねて、５回５失点で降板となりました。

　今回の日米野球でメジャーチームは９本のホームランを放ちました。うち４本が井川から・・・。三振もたくさんとったはずだから、ここでも奪三振と被本塁打王なんじゃないかなぁ。シーズン中から何も変わってないなという印象でした。いくらメジャー相手でも飛ばないボールでこれだけホームランを打たれるというのは、細かいコントロールがまだまだという証拠だと思います。
　今シーズン、井川の被本塁打数はリーグトップの29本。一方、松坂はたった７本です。投球回数の違いがあるとはいえ、ＤＨ制、そしてすべての球場で飛ぶボールを使用しているパリーグで７本しか打たれていないのは流石だなと思います。そして今回の日米野球でもホームランは打たれませんでした。
本当に井川は今回の日米野球で手応えを感じたのでしょうか？

　メジャーのある打者が言うには、メジャーよりも日本の投手のほうがストレートの割合が多かったそうです。メジャーと言えば、剛速球のストレートで力の勝負！というイメージがありますが、もちろんそれだけでは通用しないということです。ドジャースの石井でさえも、スピードだけではダメだと実感したそうですし。
　もし、井川がコントロールもいまいちでチェンジアップも以前のキレが戻らないままにメジャーに行ったとしても、とても通用するとは思えません。年齢的、体力的には今が旬かもしれないけれど、投球技術というものを含めたトータルで考えると、今が旬とは思えないのです。


　From Ｋ２９が更新されました。改めてメジャーに挑戦したい気持ちをつづっています。「メジャー行きが夢でなく現実に近づいている」という言葉からは、今すぐにでもメジャーに行きたいという気持ちが読み取れました。実際問題として、球団がポスティングを否定している以上は今すぐということはまずないでしょう。しかし、このオフの契約更改でその意思を伝えるのは間違いなさそうです。

　いつか・・・近い将来、メジャーに行くでしょう。今はまだファンの反応もさまざまで、まだ阪神でがんばって欲しいという人もいれば、快くメジャーへ送り出してあげたいと言う人もいる。また、そんな勝手な奴はとっととメジャーでもどこでも行けと言う人もいる。ここ最近の井川の言動を見ていると、そういう気持ちになるのもわからなくはないですが・・・。ちょっと悲しいですね。
　では私がどう思っているのかというと、自分でもあまり整理できないのですが、やはりもう少し阪神にいて欲しい。井川ファンであり、阪神ファンでもあるから、本当に複雑な想いです。でも、いつかメジャーに行くことになった時は、ファンのみんなが快く送り出してくれることを願っています。