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from Shizuoka/name is "slide"

薔薇の花

2015-08-16 | Weblog
8月16日、日曜日。
午前3時02分。
星空。


夏の星座が瞬いています。
冬より、控えめな瞬きです。



…と書いていたけど
いつものように眠りの中へ。
ただいま午前7時47分です。
窓から、
そよそよとやわらかな風が入ってきます。



お盆、
我が家のご先祖様達は
昨晩、姉①が送っていきました。
無事にお空の国に到着したかな?


12日に迎え火を炊いて(松を炊いて)
15日に送り火を炊いて、姉のお見送りでした。
お見送りは
お寺までお盆で供えられたものを納めにいきながらお見送りです。


毎年、母と2人で行くのだけど
今年は、僕は仕事だったし
母は、祖母がいるのでお留守番でした。


日めくりカレンダーを見ると
『月遅れぼん送り火』
『箱根大文字焼き』
『京都大文字送り火』
と書いてあるので
今日16日がお見送りが一般的なのでしょうか?



昨日は、終戦記念日で
『全国戦没者追悼式』が東京で開かれました。


天皇陛下のお言葉に
平和への願いが
優しく響かれていたように感じて
なぜか、ホッとしました。



終戦記念日は
戦争についての番組が沢山、放送されますね。
戦後生まれの人が多くなった日本。
知る機会を持つことは
とっても大切ですよね。


戦争については僕も知らないけど
祖母や母からきいたことがあります。
母は祖母からきいたのだと思います。


昨日、ブログの中に書いた
『腕に蛆虫がわいた』
からのところは、祖母や母から以前きいていた
当時の終戦を目の前にした頃のエピソードから想像したのです。



祖父は、当時の仲間の兵隊さんの証言によると
腕に蛆虫がわいてしまったのだということでした。
どういう経緯でそうなったのかは分からないのだけど…(>_<)


病気を幾つか抱えてしまい(マラリアなど)
怪我もしたのでしょうか?
生きながら蛆虫がわくというのは
むごく、過酷だったと思います。


列車のエピソードは
戦地へ行く前に
列車が通るところに家族に来てほしかったけれど
手紙にはそのことが書けず(検閲があるので)
『○○の誕生日は、○月○日ですね』
…という遠回しな文で
書いた手紙が届いたそうです。


その誕生日に相当する者がいなかったため
『おかしなこと書くね』
なんて家族は言っていたらしいのだけど


偶然にもその日
列車が通る場所近くにいた
ひい祖父が
カーテンをびっちりと隙間なく閉められた
兵隊さんを乗せたらしき列車を見たそうで


多分、戦地へ行く前に
一目でいいから
カーテンの隙間からでも見たかった
会いたかったのではないかなと
母は言っていました。


多分、祖父が一番会いたかったのは
新婚の妻
最愛の祖母だったのではないかと思うけど…
でも、ひい祖父が偶然でもいてくれて、嬉しかっただろうな。^^


戦地からの葉書は
ほんの僅かだけど僕が保管しています。
こんな僕の保管で申し訳ないけど。f^_^;


姉が買ったのか
『星の王子さま』の英文の本があったので
その本の間に挟んで引き出しに入れ
ずっと、保管しています。


星の王子さまにとっての薔薇のように
祖父にとっての薔薇は
きっと、祖母だろうから
ちょうど良いかなと思って。


戦争は、いろんな愛を萎れさせてしまいます。
世界中の薔薇の花が
星の王子さまが哀しまないように。
平和が良いな!













『薔薇の花』

この国に聞こえてくるのは
不穏な風の音
軋む車輪の灰色

あの日
戦地で散った花びらは
萎れないでと祈った人の元へ
帰っただろうか

カーテンの隙間の心は
薔薇の花

星の王子さまは
薔薇に水をあげる
2人の薔薇は葉書の間で
今はもう一緒にいる







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