Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

透明色

2014-05-13 | Weblog
昨晩、いつの間にか雨が降り出していた。
傘を持っていけば良かった。
でも、初夏の中を生きる植物たちにとっては
美味しい雨なのだろうな。


雨、雨、降れ降れ
母さんが
蛇の目でお使い嬉しいな
ピチピチチャプチャプランランラン


初夏の頃だったのだろうか
歌っていたのは?
幼い頃、雨が降った時、歌った記憶が甦る。
思い出すのは、
こんな夏の初めのような季節が多い気がするから
多分、そう。

記憶というものは
普段、かなり奥まったところの部屋か
引き出しの中で深く眠っているとみえて
昔の思い出ほど思い出すことは少ないけれど、
ふいに記憶が呼び起こされることがある。


そのほとんどが
本当にささやかな
何気ないシーンばかりだ。

不思議と思い出すのは
幼稚園~中学校の頃が多い。
あとは…ここ十年くらいのことが多いな。
多感だった頃と…
ここ十年は何だろうね?
忘れられないシーンが多かったのかもしれないね?

思い出すなら
やっぱり、こころ和やかになるような
草花がのんびり咲いてるような思い出が良いな。
野花のような。
楽しかった日の、日向のような。

雨の日は、
いつも以上に
交通安全で気を付けていて下さいね!










ほんのワンシーン
何気ないほど印象強く
発色さえ鮮明で

長靴はいて
水溜まりの中、足を浸した
雨合羽は黄色くて
帽子のひさしには雨粒が生きていた

水溜まりに映った自分だけは
異空間で

今こうして
思い出す窓から見えるのは
あの頃と何ら変わらぬ雨

歌っていたのは初夏の頃
その向こうに
君が生まれることも知らず

透明色な雨は
始まる夏を告げていた
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