花火、ときどき牛

花火について、またときどき牛について

[53] 長い脚に苦労する② 【花火】

2017-05-21 | 日記



引っ越しの最終日になって、立ちふさがった机の長い脚。

ヤマトのお兄さん曰く、「ぎりぎり玄関を通らない」ということは、
無理をすればきっと、通るのだろう。

…かなり無理をして、玄関は通った。

そこからさらに、かなり無理をして、ひとりで机をかかえ、階段を持っておりた。

ここまでくれば、一安心。

やれやれ…と、車のトランクから押し込もうとしたところ、これも長い脚が突っかえる。
助手席を最前方にまでスライドさせたり、脚を上にしたり、下にしたり、
汗だくになりながら、考えられることをすべて試した。

最終的に、ある角度がぴたりと収まり、なんとか入りはしたのだけれど、
机の脚が長すぎて、トランクの蓋が閉まらない。

実家までは、高速道を使って1時間かかる。

――ムリだ。

ヤマトの家具宅配を今から頼もうか、と思い、気が遠くなる。

今すぐ来てくれるわけではないだろう。
明日とか明後日とかになったら、この机をまた2階まで持ってあがるのか…。

そのとき、あることを思い出した。

一筋の可能性にかけてみることにした。



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