未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle






クリストファー・ノーランの『ダークナイト』IMAX上映を観てきた。

観に行く予定のある人はネタバレしてるので抜けて欲しい。

お目当ては「ヒース・レジャー版ジョーカー」だが、以前から気になっていた、「IMAX上映152分の映画のうち、約30分のシーンがIMAXカメラで撮影された。これは劇映画では初の使用」の部分を、IMAX劇場で観てみたかったからだ。

さて、ネタバレ部分だが、私は知らずに行ったので、その感動というか衝撃がハンパなかったので、観に行く予定がある人は是非、もうこれ以上何も検索せずに、映画館に直行して欲しい。

では。

TOHOシネマズのマナームービーこそ流れたものの、なんの予告もなく「シンコピー・フィルムズ」のロゴと共にそれは始まった。

「特別上映なので、予告上映がないのか?」と、思いつつも、始まったシーンに見覚えがない。

だが、映像の力強さは、他の誰も真似することの出来ない、ノーラン作品であることは間違いない。

一瞬、IMAX版向けに、未公開シーンを追加したのかと思ったのだが、

「いや、これはダークナイトじゃないな?」と。

「『TENET』の予告なんだろう。」と思いつつも、明らかに普通の予告編ではないし、うっかりと見てしまった『TENET』の予告編
TENET - Official Trailer

とも印象が違う。

ほぼ6分に及ぶそれは、「ノーラン監督最新作『TENET テネット』の約6分間のプロローグ上映」であり、昨年には既に公開されていたようだが、ネット上にはまだ上がっていないようだ。

正直、これを観るためだけに、劇場に行ってもかまわないぐらいの出来栄えだ。

予告後半でチラチラ出て来る女優さんが、「エリザベス・デビッキ

テレビドラマの『ナイト・マネジャー』に、武器商人である「Dr.HOUSE」の愛人役で出演しているのだが、その人間離れした美しさと清楚さは女神のそれであり、どんな贅沢でも可能な男が選んだ女、そしてその女を守るために一人の男が命をかけるという設定に、現実味を与えている。

ナイト・マネジャーの後で、エリザベス・デビッキが見たくて他の映画(コードネーム U.N.C.L.E.)を観たのだが、これはもう、彼女の良さが全く生かされていなかった。これだけの素材を、これだけつまらくしてしまうのには、どれ程の才能が必要なのか?と、絶望的な気分になった。

だが、ノーラン監督は解っている。そして、明らかに推している。

「こんな、素敵な娘も出てるよ。」と。

話がそれた。

「ダンケルク」で、「もう、ノーラン作品を観ることは出来なのか?」と、「メメント」「プレステージ」「インセプション」など、ノーランにしか創り出すことの出来ない類の映画をもう観ることは叶わないのかと、厭世的な気分になったあなた。

「TENET」は、そこにまた、戻って来ている。

私はマーベル映画をほとんど見ない。最初の2・3本を見てから、CG頼みの「これでもかっ!」と言わんばかりの映像が、なんかどれも同じに見えるし、これといったストーリーの妙もない。

「ダークナイト」を改めて観て、その潤沢な予算を、どこにどう掛けるべきかをわきまえ、斬新な展開と斬新な映像で攻めて来るノーラン監督の次回作は、もう、早く見たくてワクワクが止まらない。

お帰りなさい。クリストファー・ノーラン。

P.S.

そうそう。

ロングバージョンの予告を観てつくづく思ったのだが、これはもう IMAX で観ることを前提に作られている映画だ。

3Dとか4Dとかではなく、普通のIMAXだ。

「TENET は劇場で、IMAX で観て下さい。」と、皆に言いたいがために、このプロローグ上映は存在する。

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