ロバのままに旅ゆけ

険しい人生の旅路をゆけど、それでもロバはロバのままに

地球の裏側から北の大地へ

2012-09-18 14:54:34 | 生活白書 -飲食-

 またもや北海道物産祭で購入した商品のお話です。
 今回は、函館港から北に9キロの亀田郡七飯町に本社を置く飲料メーカー、株式会社小原の炭酸飲料「コアップガラナです。
 北海道限定の「熊出没中注意」パッケージで。

内容は通常品のコアップ・ガラナと同じだそうです。

 右のような瓶に入れて販売されているのを、近所の酒類量販店に置いてあるのを見たことはあるんですが。気にはしつつも購入には至らず、今回初めて飲みました。

 冷蔵庫に冷やしておいたところ、夫が
「飲んでいい?」
と訊いてきて、娘も
「なにそれ?飲んでみた~い!」
と言い出したので、家族みんなで分けることになりました。

 一番に飲んだ夫が
「ルートビアみたいだ。」
と眉をハの字にしながら言い、娘に
「一気に飲まずに、ちょっとずつ飲みなさい」
と注意したので、
(これはかなりクセのある味みたいだな)
と警戒しつつ、私も挑みました。

 夫の言ったとおり、ルートビアみたいな味でした。味というか、香りによる印象が。
 確認はしてないんですが、清涼感を出すために用いている香料が似通っているのではないかと。ハッカのような感じで、喉がスースーしました。
 ちなみにルートビアを初めて飲んだときの感想はこちらの記事にあります。

 

 さて、飲んでみたところで

「そもそも、『ガラナ』って何?」
「なんで北海道名物なの?」
「いつから売られている商品なの?」

 などといろいろ疑問が湧いたので、このコアップガラナについて調べてみましたら。 WalkerPlus ウォーカープラス というサイトに

コーラに対抗!?「ガラナ」は、なぜ北海道だけで広まったのか

という記事を見つけました。

 これによりますと「コアップガラナ」は、本来ならご当地商品ではないのだそうです。
 この商品を開発したのは全国清涼飲料協同組合で、それは昭和33年のこと。「アメリカのコカ・コーラが日本に上陸する」と聞き、それに対抗できる商品を作り普及させようという、シェア防衛構想だったようです。
 株式会社 小原の専務取締役である小原聡氏が、インタビューに答えておっしゃるに

 当時の日本の炭酸飲料といえば、ラムネやサイダーが一般的で、コカ・コーラが日本にやってきたら、商売にならないと危機感を感じていたようです。
 いろいろ調査していくと、『ガラナ』普及率の高いブラジルでは、コカ・コーラがあまり売れてないことが分かりました。このようなことから、コカ・コーラに対抗するため、ブラジル大使館の協力を得て、ガラナの実の輸入が始まったのです。

とのことです。組合で開発した統一ブランドなので、加盟している会社ならどこでも作ることができる商品のはずなのですが。

 コカ・コーラが日本に上陸し、やはり日本中にコーラ旋風が巻き起こりました。コーラが圧倒的なシェアを獲得するにつれ、ガラナ飲料の生産は低調になっていったのです。
 しかし、(本州から)北海道にコーラがやってくるまでに3年のブランクがありました。その3年の間に、ガラナ飲料は広く北海道民に定着したんです。内地のようにコカ・コーラ旋風を巻き起こすことはなく、今でも北海道で『ガラナ』が愛されているんですよ。

ということになったんだそうです。

 北海道の(株)小原以外でコアップガラナを生産しているのは、東京のホッピービバレッジだけといった状況のようです。

 ところでお手本にしたという、ブラジルのガラナ飲料ですが。
 ラテンアメリカ最大の飲料メーカー、アンベブ社ガラナ・アンタルチカという商品などが代表になるでしょうか。

 輸入食料品店で見かけたことはあるんですけれど。この缶のデザインがあまり好みじゃなくて、手に取ることはありませんでした。
 今度、コアップガラナと飲み比べるために買ってみようかしら。ガラナ・アンタルチカは柑橘系の香料を配合しているそうなので、またちょっと違う風味が楽しめるかもしれません。

 ガラナ・アンタルチカのロゴについている赤い実、これはガラナを図案化したものなんですね。コアップガラナの瓶にも、木に生っている様子が図案化されています。
 ガラナはアマゾン流域の熱帯地方特有の植物で、滋養強壮の効果があるとして土着の民族が昔から利用していたものだそうです。干して使うのが一般的だそうですから、おそらく生食には向かないのでしょう。コアップガラナの原料として日本に輸入されるものも、生産地で乾燥させてから来るそうです。

 それから(株)小原製造の北海道限定ガラナは、水は道南横津岳の天然水を使い、甘味料は北海道産のじゃがいもを加工して作った果糖ぶどう糖液糖を使っているそうです。じゃがいもは用途が広いですね。
 果糖ぶどう糖液糖といえば、2年前に書いたエントリ「食の未来を考えよう」で製造法について取り上げたことを思い出しました。このエントリも飲み物のレビューです。

 

 ここからは全くの余談になるんですが。
 どういうわけだか私は「ガラナ」の三文字に目にしたとき、ソフト99コーポレーションの「ガラコ」が思い浮かんでしまいました。車のフロントグラスなどに塗布する、ガラスコーティング剤です。単に一文字違いで字面が似てるっていうだけなんですけどね。

 ガラーティング剤だから「ガラコ」。ウォッシャー液とか、サイドミラー用とか、いろいろ展開してるんですね。
 テレビコマーシャルでこの商品名を連呼していたから、記憶に残っちゃったんだと思う。

 ちなみにガラコは1991年に発売されたもの。コアップガラナの50年の歴史には及ばないようで。 

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3 コメント

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Unknown (としあき)
2012-09-22 10:22:31
おはようございます。ドロシネアさん、

熊出没注意はインパクトの有るラベルですね。
北海道はヒグマでしょうか。
私は何度か山でツキノワグマに出くわしましたが。
ヒグマは会いたくないです(笑)。

車輪梅、ありがとうございました。
少し自信が無く心配でしたが、
気持ちスッキリです。
( ノ゜Д゜)こんにちはー (浮雲st)
2012-09-22 16:25:54
熊出没注意 北海道はでっかい 熊だもんねー

福岡の片田舎は 猪君出没で 田畑山

荒らされて 困ってますー

始めまして 浮雲のバカ日記に お立ち寄り頂いて (`・ω・´)(^▽^)ゴザイマース

今後共 暖かいご支援頂ければ

幸いです。

素敵な 休日を お過ごしヽ(´ー` )ノオクレヨン(・ω・`*)ネー
浮雲よりー
そちらにも出没するんですね・・・ (ドロシネア)
2012-09-23 02:20:23
≫としあきさん
 このパッケージに描かれているのはエゾヒグマのようです。“Ezo brown bear”と書かれてありましたので。

 ツキノワグマに遭遇されたのですか!ご無事で何よりです。
 ツキノワグマは絶滅危惧種ということではありますが、いなくなってしまったら寂しいような。いやまぁ、怖いんですけどね。やっぱり、遭いたくはないし・・・。

≫浮雲stさん
 ようこそおいでくださいました。
 コメントくださり、ありがとうございます。

 やっぱり、実際に熊に遭うのは怖いですよね~。
 猪も結構力があって危ないと聞きますし、お怪我などなさいませんようお祈りいたしております。

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