宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

日本島の住民たち

2008-11-26 23:15:07 | 人の心と国の心
アセアンはお互いの国同士の戦争は止めようと憲章を作りました。
EUもそれを真似て国家間同士の戦争を戒めています。
国家間の戦争がいかに酷い惨劇状態を作り上げてしまうのかをみんな知っているからです。
そして、その動きは南アメリカに飛び火しています。南アメリカが結束を呼びかけています。その次はきっとアフリカ大陸に及ぶことでありましょう・・・・
そういえば、中ソ、中印、との間では随分国境紛争があったのですが、すっかり無くなってしまいました。
インドとパキスタンの間でも国境紛争がありましたね、今では全く聞かれません・・・
中露は、共同戦線を張って、米国の一国支配を牽制しています。
グルジアでのイザコザは、久しぶりの米露の冷戦を彷彿とさせます。
ロシアがあのような行為が出来たのも、中露共同戦線が張れたからです、その大元は北朝鮮の頑張りが功を奏したのです。
また、アセアンの国の一つ、タイで内輪もめが起こっています。アセアンがどのようにするのかが見ものの一つです。
みんなそれぞれ進歩しているんですね。
「国」単位で物事を見ようとすると、どうしても視野が狭くなって、それを越えた考え方が昨今は必要なことなのです。
だから、できるだけ国家単位だけで物事を判断せぬように、お互いの立場を尊重しながら話し合いで解決できることはしようという考え方に至っているものと思えます。
国際連合はありますが、どうしても紛争に関係ない国も含まれるために話を広げ過ぎてしまう、という欠点は否めないことなのでしょう・・・・
そこで一つの知恵として、それぞれの狭い範囲で話し合おうとするのがこれらの合同会議ではないかと思う・・・・
これは正に、国と言うものが「地域」という形式に変換されていることなのだなあ・・・と思わずにはいられません。
中近東の地域もいつかやがてはこの形式に移行していくのではないだろうか・・・?

さて、翻って我が日本はどうか・・・・・・・そういう世界の「潮流」に逆らうように先祖帰りを画策する層の方々がそこそこ蔓延しています。
戦争を起した愛国右翼民族思想です。これは国家天皇制を最高のモノとして位置づけていて、当然に国を単位として、利害の判断をします。
つまり、一ランク下の位置で物事を判断するのですから、視野狭窄に陥ることは必然です。アセアンもEUも南アメリカ群もそれでは国家間の戦争が起こり得るという判断で合同しようとしている訳ですから、 一ランク上の視点で物事や紛争を見なければならないのです。だから視野の広がりも一ランク上げなければならないのです。そうです、日本の彼らよりもアセアン、EUの彼らの方が一歩も二歩も精神が先へ前進しているのです。
不幸にして日本のトップに自民党右翼を据えてしまった日本は、彼らよりも完全に出遅れてしまっているのです。そう言う意味では、日本国は後進国です。
だから、肉体成熟、精神未熟、の思春期に差し掛かっていると言えます。
何で日本だけが世界の「潮流」であるそんな動向から反作用で懐古趣味に陥ってしまったのであろうか・・・・?
やっぱり、どんなに世界との交流による知識を得たとしても、島国根性と言うものが日本人の心の奥底から拭えないのではなかろうか・・・・と思っているのだが、どうであろうか・・・・?
島・・・・と言うのは一種、安住の地である。昔であったなら、とりあえず他国に攻められる恐れはないし、最後はそこで縮こまっていれば良い、みたいな地域なのではないかと思う・・・・だから得てして交易して海外に出掛けて行っても、心の故郷は常に日本島にあれり・・・・という後ろ向き思考が自然に湧いてくるような
ものなのではないかと思う・・・・?
島という特性が「先祖がえり」を誘発するのであろう・・・・・
しかし、それが往々にして紛争の種になることを思えば、もう一ランク視点を上げるべきだ。そうでないとニートになるばかりである。