宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

誠意・・・・その輝き!

2007-07-29 06:30:57 | 政治
今回の選挙を私は「誠意」の差にスポットを当てたいと思う。

安倍さんの熱演も絶叫も作られた「演出」のような気がしているのは、私だけでもあるまい。
小泉さんは幸せな事に、自ら自分の信じる事に埋没して、所謂、詐欺師が誠意あるように見せかけるが如きに絶叫していたから、思わず一般大衆はその真実っぽさにのめり込んでしまったのだが、結局は本当のところ、彼はそのように信じたらその信じる心の中に「のめりこみ易い心情」というものがあったのである。政治を行う者達の典型的な詐欺スレスレの言動をしていた、とも言える。

しかし、今回の安倍さんの絶叫には、その心の奥底から自分を騙して信じ切って、自分のしてきた行いに一遍の陰りも無いと言う心が無いために、それが表に出てきてしまうのだ。それは、彼が、今まで成長してきた「生き様」の甘い結果だと思う。
これまでの安倍さんのしてこられた政策の数々を列挙してみても、それらの全てに悪作為、作られた演出を感じるのであって、何らの「誠意」が感じられないのだ。

金権体質の政治屋さんを一刀両断に処置するのでなし、そこには少なくとも「誠意」が存在しようか?・・・・
民主主義、国会、何のための衆議院か?参議院か?まるで「必要ない」と、ばかりの強硬採決。

それらのあらゆる政策の中に「誠意」と言う「気持ち、心」が投入されてはいないのだ。

損得、利害で成立していた「自民党的なるもの」は、財政再建と共にやがて、得、利、の無い、平凡な党に成り下がってしまうのは自然の成り行きなのである。
そう言う点では実に非情な主権者国民であるとも言える。

本当は小泉さんの時で突き崩しの病気の兆候はあったのだが、「改革!改革!」と、いかにも実現させてくれそうな空気、雰囲気に、多くの国民は騙され、はぐらかされて、伸ばし伸ばしになってしまっていたのである。
いよいよ、「自民党的なるもの」の改良、改善は必要に迫られていて、うまい具合に「偏り」の最たる極右の安倍さんの登場で一気に進むものと思われる?

それに対しての小沢さんの「昔、豪腕」の面影は微塵も無く、心より発したる朴訥な語り口に、その「誠意」の全てを感じるのは私だけだろうか?
辛酸を舐めた彼だからこその「誠意」なのではないだろうか?

いずれにしても安倍さんの「誠意」は、政策と同様に、意識的に作られた誠意もどきに近い?
だから、絶叫が反響するのではなく、白々しく感じられてしまうのだ。

小沢さんのそれは、絶叫でなくとも静かな語りかけの中に、しみじみとスムースに人の心の中にまで到達するのである。