宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

上海強力機構

2006-06-16 23:51:11 | 政治
「上海協力機構サミット」日本が参加できないので、日本の新聞はあまり取り上げてはいないが、これは日本周辺の出来事としては大きなものである。
はっきりと日本は隔絶されてしまっている。
まあ、アセアンも韓国も入ってはいないようだから、それほど悲観することもあるまいが、常日頃述べていた露、中、印の結束の強さが垣間見られるであろう。
小競り合いを起こしていた昔日とは、遠い彼方である。
このお陰で、印とパの小競り合いまで消えてしまいそうである。これが本当の力の現し方なのだ。こういうのを建設融合的というのだ。しきりに喧嘩相手を作り上げてしまう破壊的、他国排他蔑視も連れてくる愛国ニート的な日、米とは違いますな?
米もかつてはそうではなかったのだが、レーガンさんの軍拡競争が利をもたらしてしまった結果、その意識が強く芽生えてしまったのかも知れない。
日本は、やれ北方領土を取り返せ!の右翼的音頭にのせられて、無為に拡大意識が強いものだから、露を敵に回し、今、中、韓、北を敵に回して、経済貿易立国が、何を考えているんだ!と思うほかあるまい。
本当の日本人の意識は、何も無いところから有を生み出す能力であるのだが・・・例えば、北海道の寒さにもめげず、米作が今では日本一であるように、また、雪国でありながら、それにも耐えうる稲を作り出すとか、素晴らしい能力を有しているのに、無闇に領土に拘る。これは、多分日本が物づくりを基本に置かず、ブローカー社会のペーパー経済を是として容認しているからなのではないだろうか?
物づくりの人間よりもそれを管理する人間の方が数倍多く、価値も高い、とする現状が、歪みをもたらしているのではないだろうか?
結局、敵にまわして北方領土が返る筈もなかろう、韓国を嫌って竹島の有効利用も出来まい、そんなに頑なでは、孤立するだけだ。
拉致被害者も、経済制裁を唱えたときから、もう帰ってくるのを諦めたのだ、と思った方が良い。大騒ぎして結果が良くなることはありえないのだ。
米と北との戦いは即、日と北との戦いであり、勝っても負けても痛手を負うのは、北朝鮮であり、日本であるのだ。
こんなに近くにおって、こんなに早くミサイルが届く位置に居る同士なのだ、しっかりと心して接してもらいたい。
それこそ、「和」は日本のお家芸ではないか、いつまでも敵対心を持ち続けていると、いつまでも融合ができぬ。日本は徹底的に頭を垂れるべきだ。
それでこそ、「怨念」は晴れる。元、加害者が敵対心を持ち続けていれば、それは「傲慢」と言え、拉致被害者の執念を見れば、その「怨念」は誰でも理解できるであろう。
賢民であらんことを祈る。