ハーレムうっちゃり通信

ニューヨークのハーレムに住みだして早ン年。ハーレムやニューヨークのことをだらだら書きつづらせていただきやす。

交通事故、ありました、昨夜、ハーレムで。

2004-09-09 10:17:52 | ハーレムってところ
雨、でした。125丁目。
だって「フランシス」、来ているんだもん。


自慢じゃないが、それなりに海外旅行を一人でフラフラ旅をしているわりには「あぶない事件」ってのに巡り会ったことがないのよ。

拳銃をつきつけられるとか(グアテマラ:中米、ブラジル:南米)発砲事件を見るとか(ハーレム、ブラジル)、泥棒に会うとか(ヨーロッパ、東南アジア、中南米)、そういった話を旅先などで出会った旅行者(もしくは滞在者)からいろいろ聞いたけれど、個人的にはないのだった。
二回ほど腕時計を取られそうになったけれど、死守。

運がいいっちゅーか、なんちゅーか。
だから酔っぱらいながら真夜中にフラフラ千鳥足でハーレムを歩いちゃったりしているんだ。

そんな奴から「外国は日本と違って危ないから、気を引き締めて歩きましょう」なんて言われても説得力に欠けるよね。

ところが昨夜、夜の11時過ぎに125丁目を西から東へ横切っていたら、あらあら、サイレントともにまぶしい光がっ!

交通事故、のようです。

うわー、赤い車、ひっくりかえっているじゃん。
ぶつかったのか、黒い車はフロントがやられているね。

野次馬な彼らは携帯でひっきりなしに事故の状況を誰かに説明中。ちょっと興奮気味です。でも、路上に立っている警察官たちは「ハイ、今歩いて。あ、待って。曲がって」と冷静に指示を出していた。

うーん、これは家に帰ってはやくNY1(ニューヨークのローカル・ニュース専門テレビ局)を見なくっちゃ! と思っていたら、じぇんじぇんやってくれない。気を取り直して翌朝(つまり今日)を見ていても、取り上げてもくれない。

どないなっとんねん!
ハーレムはやってくれんのかえ!?


ちなみに写真は、赤い車がひっくり返っていた横断歩道です。

涙がキラリ。

2004-09-06 15:15:52 | 日記
Babyは泣くのが仕事。
いいねえ。
弘恵ベイリーの息子、デニ坊でござる。


なかなか「泣かない」性格なんですね。
思わず「うっ」となって涙が出そうになっても奥歯をぎりっと食いしばって涙、流すのを止めてしまうんです。

でもたまには「うっ。やられた、不本意だ」と、本人の意思とはまったく関係なく涙が出るときもあるけれど、すぐさま「涙制御装置」を働かせて必要以上には流さないのですね。

よく、人前で涙を流す女友達をみて「ちっ、涙ながしゃエエんかえ。こらぁっ」なんて思ったことが多々ありましたが、反面、そんな風に涙を流せるっていいなぁ(つまりはうらやましかったのよ(笑))と思ったこともあります。

ではなぜ人前で涙を流すのがいやなのでしょうか?

だって人前で涙流しゃいいっていう、安直な、甘えが見え隠れした考えがイヤだったんですよ。なんか「泣けばすべて解決」みたいな感覚がね。

ところが

涙は精神、心の中にある不純物を流す。

という話を本だかテレビからか、とにかく第三者から聞いたことがあります。

最後に涙を流したのは一体いつだったのか。

実はつい最近、ありました。
でもそういったことで泣きたくなかったぜ。というのがわたしの意見。って、ちょっと今ははっきりとは書きたくないのですが、落ち込むというのか、どうしたらいいのかわからず、それは今も続いていて、とにかく収集がつかない状況になっています。

その電話を受け取った後、久しぶりにベッドに突っ伏して泣きました。

失恋ではありません。

泣ける映画って、何だろう……?

図書館、復活です。

2004-09-04 14:11:00 | ハーレムってところ
本当はもっとデコラティブ(装飾的)!な図書館っす。


ハーレムには5カ所、ニューヨーク公立図書館があるんです。
もしかしたらもっとあるのかもしれないけれど、個人的に知っているのが5カ所ということで、お許し下され。

さて、そのうちの一つ、124丁目にあった図書館がここ最近復活した。半年以上におよぶ修復工事が終わりました。

この図書館はもともと1820年代に32W 123丁目(5th & Lenox Ave.)に建てられたものが1909年に9W 124丁目(5th & Lenox Ave.)に移動させられたという物語のある図書館です。なんで移動したかというと「狭いから」だって。

さて、この図書館、修復される前は浮浪者がはびこっていた場所です。

話がちょっとずれるのですが、ニューヨークに来て驚いたのが他の都市のように「浮浪者がいない」ということ。
2001年9月11日のテロのおかげで(?)日本でもその名をとどろかせたルドルフ・ジュリアーニ(元)市長のおかげですっかりきれいになっていたニューヨーク。街を歩いていれば「お金を恵んでください」な人がいるのが当たり前なのに、そんな人に会うことすら難しくなっていたのです。

余談ながらフランスをバックパックで旅行しているとき、幾度となく若いおにーさんに「ぼくがいかにお金がなく、お腹が減っているか」と1ブロック以上説教されたことがある(でまあ、もちろん100円でいいからお金ちょーだいというオチになるんだけれど)。

つまり「街を歩きゃ浮浪者に当たる」のが東南アジア、ヨーロッパから中南米を旅行してきたあたしの「当たり前」のことなんですが、ここ、ニューヨークには浮浪者はおらんかったのですね。

その人たちが「いた」のが修復される前の図書館でした。
修復された図書館はきれいで「彼ら」はいません。
わたしの住んでいるアパートから歩いてすぐなので、暑い夏の今、クーラーのない私には避暑地として利用しています。

ニューヨークの図書館、とてもいこごちいいです。身分証明書(写真付き)とニューヨークに住んでいる証明書(電話や電気代の支払いBill)を提示すれば、すぐその場でカードをつくってもらえます。

実は日本にいるときはあまり利用してなかったけれど、こっちにきてから図書館、さまさまです。利用しない手はありません。

だって本は3週間、ビデオとDVD及びCDは1週間借りられるのですよ。そして53丁目の『Donnell Library Center』とクイーンズにある『Flushing』の図書館には日本語の本(おかげさまで村上春樹、龍、太宰治、芥川龍之介、三島由紀夫に中上健二などなどを読破)及び日本映画(小津安二郎に黒沢明に、ええっと、もっともっと)の、いわゆる『古典』なものがタダで借りられます!

ハーレムの図書館では、やはり「黒人系」なものが充実していています。

ニューヨーク在住のかた、図書館っていいですよ。なごみます。

●ハーレム内の図書館●

*ショーンバーグ(黒人文化のリサーチセンター)
515 Malcolm X Boulevard
New York, NY 10037-1801
(212) 491-2200

*125丁目
224 East 125th Street [near Third Ave.], Manhattan, NY 10035-1786.
(212)534-5050
ここがハーレムの中でいっちゃん大きいかな。いや、ショーンバーグも大きいけれどカジュアルっちゅーかさー。

*124丁目
9 West 124th Street , Manhattan, NY 10027-5699.
(212)348-5620
コイツがいっちゃんウチの近所。昔のように古い黒人映画を上映してくれるのだろうか?

*136丁目
104 West 136th Street [near Lenox Ave.], Manhattan, NY 10030-2695.
(212)491-2070
(ショーンバーグの裏)
Yでボランティアがあるとき、ここでよく時間を潰した(あ、これからもです。世話になるよ)。

あとは7番街(Adam Clynton Powell Boulevard)沿いに一つあります(120丁目と121丁目の間。すごくせまい。10畳くらいの大きさ)。

ちょっと遠いですが、160丁目セント・ニコラス(St. Nicholas Ave)にある図書館も1912-1914に建てられ、ええ感じですよ。

友だちの舞台の宣伝です。

2004-09-04 12:38:12 | 本と映画とテレビと……
ぶれまくっています。
デジカメって反応、遅すぎ!


友だちが、今月、9月9日から12日までの4日間、イーストヴィレッジの教会で、コンテンポラリー・ダンスの発表会をします。お値段は15ドル。破格の安さです。
興味のある方は、ぜひ、足を運んでください。

DaceTgeater
Invisible City
St.Mark's Church
2nd Avenue & 10th Street

Tickets:General $15.00
Students & Seniors $12.00(with valid ID)


つーか、『発表会』ってなんだか小学生のときのピアノの発表会みたいだね。なんかいい表現、ないのかしら(汗)。ボキャブラリーの貧困さを暴露。

本当は「モダンダンス」とお伝えしたいのですが、日本だと「モダンダンス=ジャズダンス」とカテゴライズされるようなので、あえて「コンテンポラリー・ダンス=現代ダンス」と表記しました。

ちらっとリハーサルを覗かせてもらったのですが、す・て・き
こんな表現をしている限り、文章を書くお仕事ってこないだろうな。

それはさておき、音楽はエディット・ピアフ(シャンソン歌手です。大御所です)の歌や現代音楽(といっても、難しくなんかありません。非常に気持ちがいいです、聞いていて)を駆使し、なんと当日はマリンバの生演奏つきの舞台です。

「えー、なんだか難しそう」

いえいえ、そんなことはありません。
気楽にさくっと、立ち寄り下さい。

ちなみにこの教会、どうもモダン系の方たちにとっては「聖地」なる場所のようです。

演歌歌手における年末の紅白のNHKホール、もしくはロック歌手における武道館(って、二つとも古いのかな?)。つまりはどどんと肩にのっかかる殿堂なる場所のようです。
ヨーロッパからもモダン系のカンパニーが使う場所でもあるということだそうです。
もちろん教会なので、いわゆる「教会のサービス(お説教とかですね)」もしているそうです。

おもしろいですね。

モダンダンスの聖地でありながら、教会としても機能している。

今回のリハーサルを覗いて、槇村さとるさんが80年代に描かれた『ダンシング・ジェネレーション』と『NYバード』という少女漫画を思い出しました。

てな感じで。

ニューヨーク在住のかた、ぜひ足を運んでみてください。ぺこり。

母の味はつよし。

2004-09-02 14:29:11 | 日記
地下鉄にて。
このおばちゃんはどんな
「母の味」を作るんだろう。


ドミニカ人の友だちFから聞いた話。

彼には二つ年上のお姉さんがいる。
ある日彼女がボーイフレンドを連れてきた。彼はすっかり家族と仲良くなって、Fとは兄弟のようになった。

ところがある日、お姉さんとボーイフレンドは破局。

出逢いがあれば別れもあるので仕方のないことですね。

さて別れた翌日、午後5時過ぎ。
誰かが家のドアをノックスする。
開けてみれば、なんと! 別れたはずの彼がいるじゃあ、ありませんか!

唖然とする一同。でも彼は気にしません。台所へ一直線。
「ハイ、ママ。今日のご飯は何?」

なーんと彼、彼女(Fのお姉さん)のお母さんのつくるご飯のファンだったのだ!

それから彼は毎日やってきて、お母さんの作る食事を食べて帰っていったそうな。もちろん何事もなかったように、テーブルを囲んで元彼女のFのお姉さんとも、Fとも普通にお話していたそうです。
でも、食事が終わったら、ばいばい。えらく潔いというのかなんなのか……。それが2年続いたんだって!

「いま彼はどうしいるの?」
「新しい彼女ができて、そっちに入り浸っているよ」

Fと元彼の関係は未だに兄弟のように仲がいいらしい。

しかし……すごいよなあ。
ちょっと考えられないよね。
元彼女のお母さんの料理を食べに2年も通うなんてさ。

「手料理で男は釣れりゃー世話ないわ」と思っているあなた、意外やいけまっせ。

男は手料理に弱い
これって本当かなあ……意見求む!

少女まんが、みたい(2)

2004-09-01 13:53:32 | 日記
(1)の続き。

おほほほほ。
↑に載せたのが、今もわたしのクセとして残っている絵ざんす。

いやー、お恥ずかしい。
かれこれ10年近く前の絵だよねえ、これって。
「今どき」のマンガの絵じゃないよね。

すぐタートルネックでごまかすんだよ(笑)。

ちなみに編集さんからよく言われたこと。
「女の子キャラが可愛くない」
「線が淡白(ついでにストーリーもちょっと淡白)」

当時は一生懸命ファッション雑誌を読んで、キャラに流行ファッションさせていた。すんごいスクラップの量。
報われませんでしたねえ……(遠い目)。

でも、そのおかげで海外旅行したり、今は大好きなハーレムに住んでいるのでよかったのでしょう。
例えプロとしてデビューしても、人としての蓄えがなかったので続かなかったんじゃないのかな、と思います。

ちなみにわたしが一生懸命マネしたマンガ家さんたち。
●鳥山明(アラレちゃん。うまかったよ、って知らない??)
●竹宮恵子(『地球へ……』というマンガにはまった。『風と木……』ではありません)
●紺野裕子(『ぶ~け』という雑誌がありましてね、当時。彼女の淡白な、少女マンガらしくない絵が好きでマネました)
●小椋冬美(横顔はやはり小椋さんの影響なしでは……! ロンドンな感じが好きだったよって、どんな?)
●多田由美(この人、めちゃくちゃデッサン力あり。超マイナーだけど、数多くのマンガ家さんに影響与えた)
●安彦良和(『機動戦士ガンダム』が好きなら、マネしない? しないかな……?? 湖川さん:イデオン:もちょっとマネした。あおりとかね(笑))

好きなマンガ家さんと、絵を真似したいマンガ家さんは違うんだよね。もちろん、両方ともすっごい好きなんだけれど。

さ、後は、オリジナルな絵を描くために、そぎ落とすだけ。
色気のある線を、絵を描いていきたいな。

少女まんが、みたい。

2004-09-01 12:30:36 | 日記
Y子ちゃん。
友だちにしてもらった部分編み込みが
お似合いです。でも痛かったそうで……。


自慢じゃないが、あたしは「将来はぜったい少女まんが家になる」と信じて疑わなかった。
実際、いろんな雑誌に投稿したし、住んでいたのが東京だから「先生を囲んでの講習会」なるものがあれば、進んで参加。
某少女まんが家のアシスタントだって経験したし(ホテルで缶詰というのも経験した)、『Young you』(集英社刊)という雑誌に投稿したときには認められて担当さんまでついたよ。

そ、デビュー直前までいったのだ。

でも、ここ、ハーレムにいるってことは、デビューできなかったのです。

10歳のころから少女まんが家になることを夢見て、諦めたのが27歳。

うひゃー、17年間もなんだかんだと「少女まんが」なるものを描いていたのか。

この5月から人物スケッチを始め、描いていて「あら、マンガのクセが……」なんて思っているけれど、17年。17年だもん。そんな簡単には「クセ」は抜けないよね。
好きなまんが家の絵、どのくらいマネしたかなあ。
今だって「こんな絵、描いてました」ってやったら、ちろん、と簡単に描けちゃうし(次回くらいにでも載せよう)。
それくらい、無意識の中にいる。

果たしてどのくらい描いたらクセが抜けるんだろう。
1日50枚? 100枚???
やってみないことにはわからない。

とにかく描いて、描いて描きまくることですね。

ちなみにタイトルは、スケッチさせてもらったN嬢のコメント。