ちょこん、っと

行くのが遅れたので

二階席の後ろに
ちょこん、っと
座って見ていた

まるで、スタジアムの外野席に
いるみたいだ

いつもと違う音の聴こえ方がする


楽屋（２階とつながっているのだ）から人が出てきた

マキちゃんだ。

手にはマグカップ、温かそうな飲み物を、すすっている。
ステージ衣装の上に、黒いコートを羽織って、
さっきまでの、激しいテンションからは
想像もつかないくらいの穏やかさで
野弧禅のステージに眼をやっている

彼女もまた、
ちょこん、っと
僕の右二つ隣に座った。

前回きたとき少し話せたから
「お疲れ様」
くらい話せるかと思ったが
緊張して、声掛けれなかった・・・・。うぅぅ
（でも、あとで帰り際に普通に話しかけちゃうんだけど・・・）

アナム＆マキ

そういうのもあり
なんか切なくて
よかった・・・

月の花祭りはやっぱり、グッと来るね
お父さんの曲やけど・・・。

アナムのスラップはやっぱりいいなぁ、
マキちゃんのオレンジのミニアンプもかわいげだった。


それが終わったら、
大学の後輩（男子）が、
飲んだくれ、
メソメソしていて
ひとりぼっちで
さみしいよ、さみしいよと
電話してきたので
志摩までいってあげることにした

メソメソしてるくせに
何故か上目線で
挑戦的で、人をバカにしたような
発言を繰り返す所が
たまらなくかわいい

ここまで
しょうもない人間もなかなかいない

でも、甘えられるのは好きなほうです。
こういう電話はとても嬉しいのだ。

あーでも夜１１時から志摩へ出発ってどうよ？
仕事どうすんだ～？
まぁなんとかなったから、いいのだ

で、着いてみたら
一人ぼっちとか言ってたくせに
３人でのんでやがる

さみしいよ、さみしいよ電話を
何人にもかけたようだ

かわいいヤツめ

ステキな人達に
囲まれて幸せやったやろうに

それでもなお、
毒を吐き続け
せっかく来てくれた人たちの
恩を仇で返す傍若無人ぶりに
張ったおしといた

おーばかものめ

でもさ、
こんなバカでも生きられるし
こんなに優しい人達に囲まれるんだって
勇気をもらったよ

あ！これイヤミね（笑）

もうちょい、
ちょこん、っと
しとりなさい