孔泉、お前の後ろには13億の中国人民がいる

こう訳すと孔泉に好意的で、事実好意的な意見が寄せられていますが、私には誰かの「孔泉、お前の背後に13億いるのを忘れるな」みたいな脅しにしか聞こえません。あ、人民日報の記事のことです。

お決まりのネットユーザからの「声」ですが、朝日の声が全く声になってないのと同様、中国のネットユーザの声など元々創られたものだし、というかそんな事を言った人間がいるかどうかも不明。地下評論員の存在も明るみに出て、いよいよ感もあります。「これはウチが言ったことじゃなくて、その人の意見だからよろしく」みたいな但し書きも空しいですね。それを選んだ時点で既に「ウチ」の意見に合致しているのですから。その割には「民意」として利用したり。

 ネットユーザ喝采
http://politics.people.com.cn/GB/30177/3416076.html
・孔泉の答弁は最高だ!今後ああいう風に答えよう。あなたは中国人民の心の声と尊厳を言ってくれた!13億の勤労で勇敢な人民が後ろにいる!我々はあなたを支持する!
・呉儀が小泉と会談しないのは、中国の立場を鮮明にしたものだ。小泉にガツンと食らわせてやったし、最高だ。実際小泉の間違った発言は、会談に良好な雰囲気を毒で冒した。だから早めに帰国した。非常に正常だ。孔泉の記者会見もよかった。

いつも不思議なんですが、彼らの一人称はなぜ「我々」なんでしょうね。思考を共有している危ない集団であるとの表れだとか。ドラマや小説を見て、自分のことのように感情移入できる中国人の多いこと。簡単に感情を共有できるかどうかは"Mindo"と関係しているかも。

それと、今回の敵前逃亡を日本だけとの関係でしか見られない人間も多いですね。アジアカップで「世界が見ている」という注意を促した論評を一蹴したように、欧米でどう見られているかはあまり気にならない、もしくはそんなに視野が広くないと思われます。だから「呉儀副首相を支持する」レスが付きまくるわけで。

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その強弁やよし。でもおばちゃん帰国の理由がまたひっくり返りましたね。
 「緊急の公務は事実」中国側が説明
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye1198592.html
「緊急の公務があったということは事実だということでございます。また、中国側に様々な形で不満があるということも事実だということでございまして、そうした説明を受けたところでございます」(高島肇久外務報道官)

次の日にモンゴルに予定通り行ける程度の緊急なのは分かりましたが、公務の内容は何でしょうね。日本首相はモンゴルの外相以下に見ているとは思えませんので。というか、謝罪まだですか。在中の記者にはネチネチと質問責め希望。

25日の町村発言:25日午前、都内で開かれた全日本私立幼稚園連合会の総会であいさつ
「私は幼稚園で礼儀正しくということをきちんと教わった。少しは中国の人にも教えたいなと思うこともしばしばあるが、中国は中国で一生懸命やっているのでしょう」
TPOをわきまえた素晴らしい発言です。


追記(13:41):孔泉、ひいては首脳部がこういった感情論で攻めてくるのは、もはや理性的思考が出来ないからなんでしょう。日中関係の読み違えは日本専門家の日本に対する知識不足、もしくは専門化自身の低レベル化に他なりません。でなければ民主党や公明党の小さな動きを嬉々として報じさせたりしないでしょう。

民主党が自民党を打倒できるわけないのは、「ネット右翼」の発言を見れば明らかですし、一般の世論も岡田ではなく右翼の安倍晋三を推しています。公明党が靖国参拝を批判するのは、バックボーンである創価学会が自分のとこの宗教以外認めていないだけで、小泉首相が伊勢神宮に行こうがメッカに行こうが反対すします。

(ローマ法王の葬儀に格下の川口順子を弔問に送らせたのも、創価の指示だとか言われています。デーサク先生の時は田中真紀子でも行かせましょう。格は同じです。)
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