Three frogs which smile.

酒飲みは奴豆腐にさも似たり
初め四角であとは ぐずぐず

「綿菓子みたいな」夢を抱き

2004-08-22 | 中毒
六畳一間のアパートで、猫の好きなお嫁さんと、子猫のチィのお話。
長田弘氏の『ねこに未来はない』
の話ではありませぬ。

実家に戻って早2ヶ月強。
ずっと6畳の和室にいたのですが、たんすが2棹あるうえにロッキングチェアまである。
せ、せまい。
布団をしまうところもないので敷きっぱなし。
狭すぎます。

本日は自分の過去の清算と(昔の会社の給与明細、写真、学生時代のレポート云々)
ママンの着ない服、ごみ等を捨てていただきました。
あぁ、あたしの過去はなんと捨てるものの多い事か。

やっと押入れも空き、布団をしまえる様になり何とか暮らしていけそうです。
本もそのうち落語、吉原、歴史、その他小説、児童書、絵本、漫画と分けるんです。
えぇ、そのうちです。

最近読んだ本で
興津要氏の「落語家 懐かしき人たち」はちょっと昔の師匠方のお話で大体お顔も声も思い浮かび、
大変興味深く読ませていただきました。
志ん生師匠,金語楼師匠,三平師匠,金馬師匠,三木助師匠,文治師匠。
豪華だ。豪華すぎる顔ぶれだ。

志ん生師匠の艶話は何でいやらしさがなくやさしいのか。
金馬師匠の噺の作り方は何で入りやすいのか。
三木助師匠の芝浜はなぜほかと少し違うのか。

皆さんほんとにやさしいんだなぁって。
そして芸事に対して本気だったのだなぁと思うんです。

あとは今村信雄氏「落語の世界」
これがまたこの本細かい!
既出の「笑いの狩人・江戸落語家伝」を読んでから、
「落語家 懐かしき人たち」を読み、この本を読むとじっくりわかったりします。
細かすぎて何がなんだかわからなくなりますが、
とても勉強になりました。

でも、あたいの頭はあまり賢くないのですぐに忘れます。
全く勉強意味なしなんですよ。とほ。
(1日前ならまだフォローできます、1ヶ月前になるとぼやぼやっとして、
1年前のことはすっかり頭の中から消えております。
あたしにお金を借りている人!黙っておいたほうがいいっすよ。)

それにしても絶版ってさぁ・・・本当に困る。
読みたい本ってほとんど絶版になってしまっている。
神保町通いも嫌いではないんです。
贅沢な遊びなのかもしれませんね。
で、思っても見ない本を見つけてしまったりするんですよねぇ。

そうやってあたしはまた服も買わず、美容院にも行かず、化粧品も買わずに暮らしてしまいそうです。

あたしの6畳間の空間で膨らんでいく夢は形になって食べることができるかなぁ。

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2 コメント

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本は心の友、夢は紡ぐもの。 (熊ん八)
2004-08-23 12:01:50
いやー本お好きなんですね。

多少落語系にシフトしているようですが、ジャンルも広そうですね。

「吉原」で1ジャンル作れたら、なかなかです。

吉原と言えば、昔、湯河原という温泉地によく行った「お好み焼き屋」がありまして、中が細かな座敷に分かれているんです。古い屋敷を直して営業しているのに、なんで、こんなんなんだろうと思っていたら、昔、その筋の店だったそうです。

昔は「道ならぬ恋」や「主へのヤキモチ」に身を焦がした場所で、今は、粉と卵を焦がしているという落ちでした。

自分も良く本を読みます。ほとんど中毒です。

今並行して3冊読んでます。森博嗣さんと石井英子さんと村上春樹さんです。電車用に1冊、布団用に1冊、茶の間用に1冊です。以前は買いまくって、結局引っ越しの際に2000冊程度捨てたので、今は、資源とお金とスペースに優しい「図書館の男」になってます。

そういえば児童書で「チョコレート工場の秘密」って読んだことありますか?歯医者の陰謀かも知れませんが、結構好きな1冊です。

忘れちゃってもいいんです。なにか残ってますから心の中に・・心は無限大ですので・・。

きれいで、中身の無いひとより、話して楽しい人・為になる人を目指してくださいね。

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言葉の繭を紡ぐココロ (aquaqua)
2004-08-23 14:06:10
石井英子氏の本牧亭のお話は一度読みたいと思っていたところです!

活字中毒の痛いところですよね、懐と場所って。

ほとんど文庫しか買わない私も泣く泣く捨てることになります。

ロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」ですね。チョコバーの中の黄金の招待状!

ダールは子供心をくすぐる天才ですよ。

(食べ物が絡むとよく覚えているんですが)



ココロは無限大。

本当にそうですね。

エンデの「はてしない物語」に子供の想像力がなくなって崩壊の危機にさらされた国が出てきますが、

ココロも想像力も無限大です。

今だって満更捨てたものではないと思いますもん。



熊ん八さんも幅広いジャンルをお読みになりそうですねぇ。

オススメの本があれば是非教えてくださいませ!



湯河原の赤線ですか。

やっぱり昭和30年前後までなんでしょうね。

改装していても今尚その当時の風情が残る建物は魅かれます。

遊郭とはまた違ったものでしょう。

そんな中差し向かい、おいしく頂いたあとは黒文字の一つでも手渡してなんて、よいですねぇ。
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