薫りで思い出すあなたの腕

以前「ふぇち」の話をしたと思うのですが・・・（しゃぶりつきたい！ ）

その「唇」とともにとても敏感になるものは「匂い」です。
大抵の記憶は「匂い」で思い出します。

雨が降る前に立ち上る土の蒸れたにおい、
ひなたぼっこ後の猫の毛の匂い。
銭湯の扉が開いたときのシャボンと水と木の匂い。

そのにおいをかいだとき自分は何を感じたのかを感覚として思い出します。
昔ママンがつけていた香水の薫りをふと街中で感じると、ぎゅっとその人のスカートを握り締めたくなったりします。

握りませんけどね

おいて行かれないように歩いた日の自分がよみがえるのです。

父の吸っていた煙草の匂い。
ふと感じるとどきっとします。
自分の服装、姿勢をただします。
そして下を向いてそっともう一度息を吸うのです。

普段あまり香水の類はつけないのですが、気持ちを変えるときに少し手伝ってもらうことがあります。
練り香水のすずらんかAgnes bのLE b。
少しつけて２，３時間で消えます。
きついのはあまり好きではないのでほんとに少し。
他の人が気づかないくらいで充分なのです。
好きな薫りは気持ちを安らかにします。
眠る前や、仕事がきつくてイライラしたときに使うアイテムだったりします。

なので仕事場で私からこの薫りを感じたら・・・リフレッシュ後です。
安心して声をかけてくださいませ。

匂いで感覚を呼び戻すあたしなのですが、
なんの思い出もないのにも関わらずなぜだか安心する男性の薫りがあるのです。
なんでだろう。
ＧＩＶＥＮＣＨＹ系の薫りになんだか寄せられるのです。
最近になってやっとどこのものなのかわかったよ・・・
きついとやっぱりダメなのですが、淡く香るその風にふとくすぐられる感じがするのです。

いままでお付き合いした男性にフレグランスをたしなむ人はいませんでした。
父がつけていたものではないのです。
この薫りの人の記憶が全くない。
この１５年ほどずっと謎な薫りの不思議。
ハーメルンの笛吹きではないですが、

ついていかない様にしないとなぁと思ったりします。