Three frogs which smile.

酒飲みは奴豆腐にさも似たり
初め四角であとは ぐずぐず

舐めてばかりのキャンディ

2005-03-19 | 日々の種
いちごみるくの三角形。
粒の大きさと歯ごたえ。
合成されたいちごの薫りにみるくの甘さ。
パッケージにいたるまで、意外に考え抜かれている気がしてならない。

ペッツのあの入れ物はどうして首の根本からぱっくりと出てくるんだろう。
なんだかとってもグロテスク。
でも、あの粉っぽさとほの甘さにたまに食べたくなる。

歩き方が定まっていなかった幼少期。
あたしは同じところで転んでいた。
6歳にも満たないあたしの手を引いて買い物に行くままんのポッケには必ず飴が入っていた。
転んで泣いたおいらの口にほおりこむ飴玉。

いくらなだめてもぐずぐずと泣き止まないあたしを黙らせるいい餌付け。
一人っ子のあたしはとても甘ったれだった。
兄弟のいる子はもっとしっかりしていた。
うらやましかったのもあるし、一人はやっぱり寂しかった。

ある日、公園の入り口に向かうと向こうからお友達の妹あっちゃんとおかぁさん。
駆け出してきたあっちゃんは笑顔のまま転倒。
わんわんと泣くあっちゃんにままんのポケットからねじりだしたいちごみるく。

「ないたらだめだよぅ」

ポケットの中のありったけの飴をあっちゃんに渡してバイバイ。

「あれなかったらあんた転んだときは飴ないんだよ」
ままんが言うけれど、大丈夫。
飴がなくても泣かない。おねぇさんだから。
なんか大きくなった気がしたんです。

今でも良く転びます。開脚前転ものです。
でも大丈夫。もう泣きません。
だってもう オトナですから♪


あたりまえだな。