Three frogs which smile.

酒飲みは奴豆腐にさも似たり
初め四角であとは ぐずぐず

あなたに溺れる魚

2005-03-12 | 中毒
白の世界には魔物が棲んでいるらしい。
群青色の澄んだ空気を包む月の灯りは冷たいはずなのに優しい。
行くことが出来ないところまでいけるような気がします。

冷えた身体を暖める真っ白で艶やかな柔肌。
そっと壊さぬように触れ、撫ぜてそして唇で、舌で震わせて味わう。

『湯豆腐』

食いたい。

何故呑んだ朝はこうも腹が減るのか。
空腹で眼が覚めてしまった・・・久しぶりにゆっくり眠らせていただきました。
電話にもメールにも起きず、深い眠りの海の中に溺れる時間。
もったいなくもありますが、至福のひと時ですわん。睡眠って、布団って、たまらなく好き。
それなのに

腹が減っている。

腹の虫がうるさくて眠れない。
貪りたい惰眠。貪りたいお茶漬け。
致し方ない、目覚めるいい切っ掛けです。起床。

冷蔵庫の冷たい光。モーター音。目の前には缶ビール。
無意識のうちに飲み乾す。ご馳走様でした。
ん?違う気がします。が、おなかは膨れました。

雪を見るとカツカレー。
呑んだ次の日の朝はなんでかあぶらぎっしゅ、えねるぎっしゅなモノが食べたい。
とんこつラーメン食べたい。白くてとっても魅力的。
焼肉、ステーキ、カレー、とんかつ、ハンバーグ。
いつもは食べないものさえも、いつも以上においしくいただける気がします。

そいえば昔。呑んで友人宅になだれ込み、泊めて貰うと決まって朝たたき起こされる。
集団で腹が減ったと蹴り起こされる。
リクエストは決まっていつも『日本の朝ごはん』。
白飯、おみおつけ、納豆、青菜、玉子焼きに焼き魚。
友人はこうなることがわかっているので買出してあるところがまた腹が立つ。
そして口うるさい。

青菜は胡麻和えにしろだの、おみおつけは大根がいいだの、ウィンナーは炒めてほしいだの、冷奴が食べたいだの。
みんなで意見をまとめてから言えよ・・・
だがしかし、言うと手伝うところが面白い。
テーブルを拭いたり、玉子を素直にかき混ぜている。
Tシャツにトランクス姿のオトコどもがわらわらと、朝ごはんのために動く姿を見るのは面白い。

そして必ず声をそろえて「いただきます」というのもまた面白い。
見守るおいらはおまえらの『母』か?
それはまだいいのさ。
いい加減にズボンをはいてくれ。
無防備なのはいいけれど

食卓で湯気を上げているウインナーが食べにくいんだよ・・・