Daily Bubble

映画や歌舞伎、音楽などのアブクを残すアクアの日記。のんびりモードで更新中。

Sweet November

2005-11-03 00:49:46 | cinema
あっという間に11月になりました。
久々にビデオでも観よう、とTSUTAYAで借りたのがコレ
キアヌ・リーヴスとシャーリーズ・セロンの「スウィート・ノベンバー」。

1ヶ月だけの約束で、ちょっと不思議なシャーリーズ・セロンに振り回される仕事一徹のキアヌ・リーブス。
キアヌって、どうもラフなスタイルが似合わないと思うの。「スピード」とか「マトリックス」みたいなコスチューム系の人なんじゃないかしら。
始めの頃のパーカーから最後のジーンズまで、見事に馴染まない。まぁ、いいんだけど。
シャーリーズ・セロンのカジュアルなスタイルがとてもキュートで似合っていたから、余計に感じてしまうのかも。

内容は、ロマンチック・ラブストーリーと言っていいのかな?
ファンキーで風変わりで明るいシャーリーズ・セロンが実は…。
ストーリーは、コチラ goo映画に載っているのがすべてです。

この映画の途中で唐突にあるドキュメンタリーを思い出した。
もう何年も前に、NHK教育テレビで放映していたアメリカのテレビ番組。
とても強烈な印象を与えてくれて、いつかこのブログにも書こうと思っていた。

とあるゲイのカップルのお話。
どこにでもいる、ごく普通の中年のカップルなんだけど、エイズ患者なのね。
最初は片方が、後に二人とも発症してしまう。
一人の元カレがやはりエイズで死に、友人たちも死んでいくの。
すごい恐怖に襲われるのよ。自分達のそう遠くない未来の姿を目の当たりにさせられて、二人とも疲れきって荒れるのね。
でも、疲れは精神的なものばかりじゃなくて、肉体的にも病気に蝕まれてどんどん小さくなっていくのね。
すると、あるときフッと表情が変わるの。
なんなんだろうね。諦め、なのかなぁ?
片方が、より症状の重い方を一生懸命励まして看護するの。
そうするとね、看護されてる方は嬉しくて泣くんだよね。
お互いに、死を受け入れて死の準備を始めるの。
日に日に小さくなっていく恋人を、やっぱり小さい恋人が面倒看るの。
そこにある関係は家族そのもので、親子とか夫婦とかの繋がりを超えた神聖なものに感じられた。
もうね、号泣です。
結局、より小さくなった片方の男は死んでしまうのね。
で、ある昼間お骨になった恋人が入った箱が届くのね。
病気のせいなのか、ほとんど粉みたいになってるの。
頭蓋骨以外の骨は、細かく砕かれてしまったみたいにサラサラの粉なの。
粉は男の部屋に舞い、光に当たってその存在を示すんだけど、あんまり細かくて塵みたいに床に落ちてそのうちに消えてしまうんだろうな。
男は、骨となった恋人をベッドヘッドに置いて眠るの。
優しく話しかけるんだけど、恋人は骨だから応えることはできなくて、話す言葉も病気のせいできれぎれになってしまう。
やがてカメラはそろりそろりと部屋を出て、どこへぶつけていいのか分からない感情だけが残された。

そんなドキュメンタリーを思い出させてくれた映画でした。
はは、これじゃ映画のレビューじゃなくて、ドキュメンタリー番組の感想ですね。。

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