日本列島各地もようやく梅雨明けのようだ。近年、例を見ない長雨、降水量の増加、そして日照時間の減少。その影響で農作物が軒並み値上がりしている。東京都中央卸売市場では、昨年同時期(7月17〜23日)に比べてニンジンが278%、ホウレンソウが180%、レタスが166%、大根、キャベツなども大幅に値上がりしているという。

 4月ごろからコロナ禍による値上がり傾向はみられたのだが、長雨と日照時間の減少が値上がりの決定的要因であることは間違いない。ちなみに、レタスをはじめ野菜の生産量の多い長野県では、7月の降水量は平年の約220%、対して日照時間は約32%だという。これは結果として野菜の生育遅れ、収穫量の減少につながるが、長野県に限らない。各地の野菜や果物の値段が高止まり傾向にあるようだ。

 医学的には、野菜、果物の摂取が足りないとビタミンC不足、食物繊維不足となり、食欲不振、肌荒れ、便秘などを招くとされる。夏本番を前にして、体調面は万全にしておきたいものだ。

 スーパーでよく見てみると、「高い野菜とは違いますよ」とばかりに、並んでいるものがある。その代表格がもやし類とキノコ類だ。一般的なもやし以外にも、カイワレ大根、豆苗、ブロッコリースプラウト、キノコ類では、エノキ、エリンギ、マイタケ、シメジ、生のキクラゲなどの値段は以前のままだ。

 これらのほとんどはいわば工場生産だから、降雨量や日照時間の影響を受けず、価格は安定している。果物でいえば、国内生産のスイカ、もうすぐ出回る梨などはまだ高いが、バナナ、キウイなどの輸入ものは安い。

 しばしの間、こうした野菜や果物で、ビタミンC不足、食物繊維不足を回避してはどうだろうか。栄養面でも優秀だ。