:Aqua mode planning:

nonfiction in fiction

From :Aqua mode planning: to you. 2021/12/15

2021-12-15 23:59:59 | 注目!
本当にご無沙汰しております。

前回アナウンスから1年が経過してしまいました。
次回公演の告知であったり、AMPとしての吉報らしきものは現状まだお知らせ出来ないものの、流石に1年放置するより何かメッセージをと思っての更新になります。硬い物言いで温度感が伝わりにくかったり裏に秘めたものがありそうな雰囲気にしたくない為、過去に出していた公式文面と比べると砕けた文面にて失礼します。代表・松本の与太話程度に思って頂けましたら。

AMPとして最後に行った2019年12月の公演からもうすぐ2年。
創設15周年だった2021年も、記念しながら活発的になるどころか表立った活動がないまま過ぎていきました。

2020年4月と12月に劇場を予約していましたから、本来その時には公演を行っていたはずですし、2~3人程度の新メンバーを加入させたい考えもありましたが、全部ぶっ飛びました。要はコロナの影響です。
感染対策や上演方法に苦慮しながら公演を続ける方々を応援する気持ちと心配する気持ちと不安になる気持ちでモヤモヤしつつ、強行突破すればどうにかなるものでは絶対にない。演劇に片想いしたまま時間が過ぎて自然消滅してしまったらどうしようとも思っていました。学生時代の恋愛みたいと言えば可愛らしいけど、とっくに大人で社会的な生活や環境や立場もあるし、捉えようによっては辞め時だったかもしれません。そう捉えたくないから水面下で演劇に繋がるあれこれをしたり、あえて他の事をしてみたり。生きているから体も心も色んな状態を迎えながら、一人でぼんやりしてる時も他人の上演した作品の映像を観た時も現地まで行って観た時も、いずれも「あー、やっぱり映像じゃなく劇場で上演して空間や空気を客席と共有したいなー」の気持ちが一番強くありました。
とはいえ、ニュースで見る感染者数の数字が小さくなろうとも、自分が関わる現場でキャスト・スタッフ・お客様の誰に何が起きるかの先読みが出来ない。それは行き帰りの突発的な事故でも上演中の客席での体調不良でもインフルエンザの流行でも、そもそも以前から有り得た事なんですが、どうしても臆病になる部分が前に出てきてしまって、でもしばらくは自分以外を守る為には手探りで無闇に動くよりも立ち止まる事を選ぼうと判断しました。結果、公演を行わず、活動がないから新メンバー候補に声も掛けませんでした。だから本人たちも声を掛けられる可能性があったのは知らないまま。
そしてメンバーを増やすどころか、一緒に現場入りしていたキャストやスタッフたちが演劇から身を引いていく姿も何度となく目にしました。年齢だったり生活だったり本人に何か思う部分があればそれはいつだって有り得る選択肢。でも、もしこういう状況にさえなっていなかったら…。これまでに培った人脈や土台が砂山の如く崩れるのを感じました。かといって闇雲に手を伸ばしたところで守る事も直す事も出来ない。ただただ歯痒い時間でした。

2020年のAMPがどんな感じだったかは前回お知らせ済みなので、2021年がどうだったかについて。
LINEグループで「やる予定のない架空の公演」の劇場や演目や出演者について妄想してみたり、緊急事態宣言が明けてから1年越しに集合して演劇の話を全然せずに会食だけして解散したり、元メンバーに声を掛けて飲みに行ったりしました。しょっちゅう会ったりはしないものの、ひとまず2020~2021年の間に実はひっそり誰かが退団して居なくなったりはしていません。みんな居ます。

個人的にはAMPが2014年に劇団化して以降、固定メンバーが居る心強さと、居なくなる心細さが両方ありました。
2014年~2019年の間にAMPから離れた3人は、それ以前から長く付き合いのあった2人と、他に取られたくなくてどうにかAMPに入って欲しかった1人でした。前者の2人はざっくり言えば近所に住んでいて帰りの電車が同じ路線だったので、稽古の中で気になった点やAMPの先行きを話す相手であり、その2人が居なくなって自分だけで黙って乗る電車ではソシャゲくらいしか過ごし方がなく、思考の整理が出来ないまま帰宅する事になりました。居なくなって気付くみたいな世に溢れた言い回しがありますが、正にそれです。
当然ながら居なくなったメンバーはプロフィールページを非公開にして、AMPのLINEグループから抜けてもらわなければならない。それが嫌で嫌で、本当に嫌でした。各自の違うやり方で前に進む為の円満退団でも、居た人が居なくなる為の作業に手を付けたくはならず。なので実際その作業を終えるまでには退団報告から少し時間が開きました。

メンバーの外部活動情報だけが更新されている現状ですが、AMPとしての活動再開に向けて集合写真を撮る話が出ています。今の集合写真は3年ほど前のもので、離れたメンバーもまだ映ったまま。その更新と共に、終わりの受け入れと始まりへの動き出しを迎えます。失ったり得たりしながらそれでも前に進めばまた誰かに会えるかもしれない、自分たちの届けたいものが届いてくれる誰かが居るかもしれない。その気持ちだけが自らの背中を押してくれて歩みに繋がります。その中でメンバー各自の生き方もAMPの在り方も変わっていくのは必然。だけど、今のところメンバーはまだ居るしAMPも存続しています。

具体的な再開時期は明言できませんが、AMP旗揚げ当初から掲げている言葉を締めの代わりに残します。

いつか、何処かで、あなたと会う為に。


:Aqua mode planning:代表 松本隆志