●おかずはアイドルM26
朝食が終わった。明々後日(しあさって)のメニュー表がある。これに、肉または魚の項目に「○」をつけると、希望の食事が食べられる。看護助手が下げ膳をとりに来た。
患者「看護助手さん、これにさ、アイドルのMを食べたいな、と書いたらおかずとして届けてくれるかなー?」
看護助手「書いてみな、相手にしてくれないと思うけど…」
患者「やっぱり…。ナマで食べてみたい」
●ホラー映画は嫌い27
夜勤明けの看護師Dと、廊下で出会った。今は、朝の9:30分頃だ。
患者「ねえ、彼女。もう仕事、終わりでしょう。これから一緒に、ホラー映画でも観に行かない」
看護師D「だから、ホラー映画はダメですって、言っているじゃないですか」
またもや、立ち去って行った。みんな、去るのが早いよ。もう少し、遊んでくれよ。この会話、主任看護師にはしっかり聞こえていた。
●もう若くないのだ28
看護師たちに映画を誘うと、みんなに拒否される。どうせ、女性には縁がない俺だ。でも、なぜだろう。努力しても、実らない。振られてばかりだ。俺の理論に、どこに間違いがある。分析できない。
主任「当たり前じゃ。夜勤明けの看護師を誘っても、拒否されるのに決まっているだろう」
患者「みんな若いときは、夜遊びをして、はしゃいでいたはずだ。できない、わけがない」
主任「もう、若くないんだよ」