マンタマンタに告ぐ

映画・政治経済・日常生活などの観察日記。

映画セントアンナ教会に告ぐ

2009-07-30 20:27:01 | Weblog
●どこまでが、実話なのかなー。実話とは、本人が見聞したことを語ることだ。第三者(パルチザンなど)しか知らないことの出来事は、創作であって実話とは言えない。

原作者兼脚本家の叔父が、この部隊にいたようだ。また聞きか。なおさら、創作と推理が入り混じっているな。現地での取材は、十分行っているのであろうな。

1983年、ヘクター元伍長(通訳者?)が、郵便局に勤務していた。そこへ1人の男性が現れて、ヘクターは突然発砲した。退職3ヶ月前だ。これも、実話か。

遅刻魔の記者が、取材した。ヘクターの家には、450年前の顔像があった。1944年、イタリアのフィレンツェで、ドイツ軍によって橋が破壊された。

その時の顔像を所有していた。国家的な財産だ。これは、事実のようだ。セントアンナで大量虐殺があったのも、事実のようだ。2004年頃、ドイツ側は謝罪をしているらしい。

1944年、イタリアの川を挟んで、ドイツとアメリカが激戦をしていた。ドイツの女性が、マイクで会話する戦術は面白いな。これも、実話か。東京ローズが先駆けみたいだ。

対岸では、4人の黒人が村にたどり着いた。そこで、1人の少年を救った。ドイツ人かイタリア人か、言語がよく分からない。多分、イタリア人だと思う。

この映画の奇跡の意味が、理解できない。少年を救ったことが、奇跡なのか。単にみんなが、犠牲になって守っただけのことだ。

再会したこと、電球がついたこと、無線が使えたことなどが奇跡なのか。自分だけ生き残ったことが、奇跡なのかな。ドイツ将校のこの行動の意味も、理解できない。

「眠る男」とは、何か。この村に伝わる、比喩的な表現。この位置から、眠る男の姿が本当に見えるのかな。撮影場所を、変えていないか。

ヘクターは、実名か。今でも、生きているのかな。原作者は、ヘクターから90%以上の的確な情報を得て、小説を書き上げているのだろうな。

果たして、冒頭で殺害された男性は、誰なのであろうか。虐殺に追い込んだ犯人は、誰なのであろうか。平日の昼間、小劇場とは言え、意外と混んでいたな。