マンタマンタに告ぐ

映画・政治経済・日常生活などの観察日記。

映画カニ食いてーに告ぐ

2009-07-10 10:35:31 | Weblog
●原作を読んだことはないが、どこまで忠実なのかな。日露戦争時代(前後?)の出来事のようだ。オホーツク海で、水揚げと同時にカニの缶詰を製造している。

兵士たちは、死にもの狂いで戦っている。それを支えるのは、安い賃金で働く労働者である。兵士のために、死にもの狂いで働いている。と、西島から洗脳される。

会社よりも、軍部のためだとウソぶいて、無学な労働者をこき使って利益を得ている西島。船長よりも偉い。毎晩、ウィスキーやブランデーを飲んでいる。いい身分だな。

労働者たちは、氏名ではなく、番号で呼ばれているのかな。夢は、来世でお金持ちの子供(木村家)になること。船では、妄想することしか希望がない。

西島は、他船と連絡を取り合っていると、自社の船の生産高が落ちている。さらに、西島の攻撃が続く。西島は、平然と射殺をしている。労働者に、人権などどこにもない。

殺される前に、自分の判断で道を切り開きたい。それは、船から逃げること、自殺をすることしか他に手段がない。自害のシーンは、大笑いだな。

いつしか、西島や会社と戦うことを覚えだす。知恵があれば、一致団結して組合活動(ストライキ)ができる。知的な人はいないのか。

代表者になれば、交渉ができる。しかし、当時の労働組合は弱い。会社が相手なら、勝てるかもしれない。人権を獲得できるかもしれない。

ところが、本当の敵は、西島でも会社でもなかった。銃で脅すような会社には、勤務したくないな。それにしても、汚い工場だなー。

ヒゲ・頭髪、伸び放題。汗、かき放題。血、出し放題。シャツ・下着等の着替えはなし。手袋なし。素手で、カニをつかんでいる。衛生管理なし。

こんな会社の缶詰は、食べたくない。こんな缶詰を、軍部に送るのか。戦時下で、食中毒になったら西島は責任をとってくれるのかな。

バックの機械音がうるさくて、会話が聞き取れない。音響スタッフは、何をしているのかな。編集・監督は、音量に関して、少しは配慮しなさい。

しかし、撮影とは言え、本物のカニを使っているはずだ。撮影後は、どうしているのかな。スタッフが、食べているのかな。カニ食いてーなー。