マンタマンタに告ぐ

映画・政治経済・日常生活などの観察日記。

デス・ストーリーは突然に…6

2009-03-27 20:38:18 | Weblog
●出棺の日。葬儀屋の指示で、出棺をした。自分は遺影を持った。15年前に撮影した、家族写真だ。それを、デジタル処理をしたものだ。

棺の中に、みなでユリの花を入れた。実母の回りに置いた。自分は、実母の数珠を入れた。日蓮宗に返したつもりだ。

「おくりびと」は、いつ実母に白装束を着せたのだ? 監察医を担当した病院で、着せたようだ。がっかり、おくりびとの仕事を見たかったな。

外にでると、近所の人たちが大勢待ち構えていた。遺影を見て、あいさつをしている。泣いている。

自分は全然、泣くつもりはない。泣いても仕方がない。泣いても無駄。泣いたって、生き返るわけでもない。論理に反する。

女は、泣くことしかできない。泣けば、どうにかなるとでも思っているのか。でも、もらい泣きをしそうな感じ。何だか、切ないなー。

火葬場に着いた。すでに、大きなバスがある。この遺人は、大きな葬儀場で開催したな。お金がかかっているなー。自分の貧乏葬儀とは、大違いだ。

その後も、次から次へと棺おけが運ばれてくる。意外と、火葬場って忙しいなー。大事故で大勢の人が死んだら、火葬場はどうなるのだ?

10箇所くらい、焼却場はあるのかな。焼却に2時間はかかる。一度に10人。1日4回で、40人の焼却が限界かな。

焼却中は、座敷で弁当を食べて、暇をつぶした。ビールがある。2缶飲んだ。

ドリンクがある。皆、持ち帰るのかなと思ったら、職員が回収している。おいおい。このドリンクは、葬儀代に含まれているのではないのか。

次の遺族のために、使い回すつもりか。この葬儀代は、少ない香典代から捻出しているのだ。ムダにするな。

残り物は、お持ち帰りにしろ。弁当が2つ残った。これは自分がもらって、自分が食べた。

火葬場は、市営で実施しているのかな。結構、儲けているのかな。儲けのからくりを、知りたいものだ。

その後、遺骨を箱に入れた。最初は、直近の遺族が交代で入れた。次に、兄弟姉妹など親族たちが入れた。

これを1人でかき集めていたら、大変な労力だなー。葬式は、1人でするものではないな。1人だと、わびしいなー。葬式は、大勢で見送ろう。