マンタマンタに告ぐ

映画・政治経済・日常生活などの観察日記。

お母さん助けてー(鹿沼市車水没事件)

2008-08-25 21:06:06 | Weblog

鹿沼市の高架下道路で、水難事故が起きたようだ。自動車が激流に飲み込まれて、女性が死亡した。水没は、2mに達したらしい。

6時18分、女性は最後の言葉を残して、母親に連絡をした。6時19分、水没を目撃した男性が、警察に通報した。

女性も通報(午後6時21分)をしたにもかかわらず、パトカーも救急車も救助にこなかった。

6時頃、108件の通報があり、担当者はパニックに陥っていた。7時20分頃に、発見された。

物理的に考えて、パニックを起こして当然だ。自分も、混乱する。ミスをおかしても、おかしくない。前例のないことだけに、即断即決ができない。

冷静に判断できても、どう対処してよいのか分からないはずだ。何を優先すべきか。

誰が一番、生命にかかわるほどの最悪の状態なのか。ウソ、しょうもない通報もあるはずだ。

確認のため、問い合わせるにも時間がかかる。担当者は、自力で脱出した人のことだと勘違いしていた。対応が、さらに遅れた。

今回の事件は、自然災害における不可抗力だ。都内の下水管事故と同じだ。どうすることもできない。県警や消防署や道路管理者には、一切の責任はない。

母親・息子が、行政側の責任を追及している。おかど違いだ。訴訟を起こしても、自分が裁判員だったら、行政側の勝訴判決を下す。

女性が死亡した時刻は、6時25分以内だと思う。仮にパトカーが救援に向かっても、到着は6時30分頃だと推測する。もう遅い。

現場では、警察官が2次災害に見舞われる。満足な救援道具も、持参していないであろう。現場に到着して状況把握、安全確認をする。

準備するのに、10分は必要だ。人員も、10人以上は必要だ。108件も通報があるのに、そんな人員などいないであろう。

スキューバダイビングの道具が必要だ。救助には、潜水士の資格がいる。違法救助は許されない。ゴムボート、空気入れのためのコンプレッサー、ロープ。

自動車を引き上げるために、4駆自動車がいる。国土交通省の職員が、注意看板も水没していたらしい。物理的に救助は、不可能だ。結果は、目に見えている。

以前から、この高架下の危険性が指摘されていたようだ。知らないとは、言わせない。この女性が、ここを通ること事態にミスがある。重大な過失だ。

自動車の中には、室内から窓ガラスを割る道具が必要だ。それを、常備していなかったのか。

たとえあったとしても、パニックを起こしていて、割ることもできなかったか。それは言い訳だ。

仮に窓ガラスを割っても、果たして自力で脱出できただろうか。外に出ても、おぼれていたことであろう。泳ぎきることは、できないと考える。結果は、同じだ。

この女性が助かる方法は、「高架下を通らない」という、勇気ある決断を下すことだ。迎えに行かせた、息子に責任がある。

母親「雨には、気をつけてね」。その忠告を無視した女性に、責任がある。自己責任だ。









マッサージVSボディケア=定義だー

2008-08-25 07:08:44 | Weblog

鍼灸指圧マッサージ法(整骨院・柔道整復師・理学療法士等も含む)にもとづいた、国家資格がある。400万円以上もする授業料で、3年間も勉強するようだ。

開業すれば、保険が使える。治療行為ができる。それに対抗して、近年、ボディケア業(総称)が大盛況だ。3カ月間で、10万円の授業料という学校もある。

みんな、こっちの民間資格に飛びついてしまう。これでは、国家資格の危機だ。ボディケア業は、マッサージ、ツボ、指圧・治療行為等の用語が使用できない。

まして正規のマッサージ業は、たかだか「出張行為」をするにしても、保健所への届出が必要だ。ボディケア業には、そんな届出は必要ない。

それから考えると、国家資格など、バカらしくなる。アホだ。そもそも、この業界の定義があいまいだ。厚生労働省医事局も、頭痛の種だと思っていることであろう。

マッサージ=ボディケア、リラクゼーション、リフレクトソロジー、足裏マッサージ、リンパマッサージ、整体、カイロプラクティック、タイ古式マッサージ、フェイスマッサージ(エステ)など。

個人的には、民間資格の総称として、「ボディケア」と呼びたい。定義が確定するまで、とりあえず、そう呼びたい。和製英語だ。アメリカ人には、通用しない言葉だ。

ツボ=反射区、穴位(けつい)、秘口? 指圧(母指)=手技、押圧、四指、さすり、回転圧、ヒジヒザ技、足裏技など。

治療行為=癒し行為、癒術。などなどと、あの手この手と名称を変えて、民間業界がはびこっている。法律の目を、かいくぐっている。

広義の意味でのマッサージは、ある程度の名称使用は許される。しかし、狭義の意味での使用は、違法となる。

国家資格に、リフレクトソロジー・フェイス・リンパは存在しない。この手の職種は、かろうじて開業しても許される。違法性は、かなり低いから、警察に摘発される可能性は薄い。

厚生労働省や警察や業界は、摘発したければ、これらの用語を適格に法律で定義すべきだ。定義を確定しないで起訴したら、警察や検察庁は、負けるぞ。多分。

まして訴訟をもって、裁判所に定義の作成を求めてはいけない。定義を作成するのは、裁判所(司法)の仕事ではない。そんな義務はない。

三権分立に反する。それは、立法府(国会、厚生労働省)の作業だ。検察が、裁判所にその定義を求めた時点で、敗訴だ。

それが、罪刑法定主義というものだ。法律なければ刑罰なし、だ。「判例あれば刑罰あり」、は許されない。

定義があいまいである以上、今の法制度では、ボディケア業界は正当化される。法律の改正が必要だな。

たとえ違法でも、お客は、実費を支払ってでも意外とスッキリしている。効果を実感している。手続き性よりも、実質性を優先しよう。国家資格のほうが、効果は薄い。