≪空想、これは空想です≫
前から
再三
来てくれているんだ
◇
なじみの
ジャック・ブレル
◇
東御市上空で
飛行機の
機体を譲ってくれて
サッと
消えたことも
あったっけ
◇
出てくれるなら
彼だよ
◇
『俺みたいになるぞ』
『俺みたいになるぞ』
◇
待て
ヤツみたいに
なるのなら
御の字
だが
◇
◇
まあそれはさておき
◇
『クリスマス・キャロル』
ディケンズ
だったんだな
ほー
へー
◇
宝瓶宮
◇
ちょっと
見直しましたですな
◇
◇
あのですね
これも2度目なんですけどこの件
◇
主人公
守銭奴
その甥
明るい青年
◇
いつも私を
ギリギリのところで
踏みとどまらせる
◇
彼と
知り合いに
なりたかったですな
◇
友人
とまで言わないから
◇
メールとか
したかったよ
◇
でも
明るい青年は
友だちのハードル
ないから
◇
可能かも
知れなかったな
◇
ともかく
あの青年
二十歳なんだよ確か
◇
だからね
主人公
守銭奴
スクルージじいさん
実際
幾つなんだか?
◇
妹の子だろ
青年
◇
はたちで
生みましたか
妹さん
◇
じゃあ
生きてれば
40歳?
そのお兄さんの
スクルージ
何歳?
42歳?
普通考えるとですね
◇
若い!
わたしや
悲しい
じいさん
少しも
じいさんじゃ
ないじゃん
◇
くそー
うらやましい
◇
おおく
見積もっても
48歳か
◇
昔はじいさん言っても
この程度
翁
言ってもなあ
◇
それに
亀
じゃなくて
金持ってるし
◇
甥に誘われた
ハニーウェル・パーティ
結局
行ったんだ
◇
いいなあ
お金があると
ごちそうも出来るし
秘書の
気の毒な
あの貧乏な家にも
給料沢山
増やしてやれたし
あの子にもねえ
◇
ざんねん
◇
もう仕方がない
◇
ジェイコブ・マーレイの代わりに
ブレル氏
出てきてくれて
お前さん幾つになったい?
などと
聞かれたくないなあ
◇
So year
そーいやあ
ブレル
しんだの幾つ
だったろう
ずいぶん
おじさんに
見えてたがなあ
◇
とんでもなく
年上の
人だったが
◇
まあいいや
24日の夜
前後
出てきて
くれたら
沢山
話、しよう
メルアド教えて
ダメダメ
うるさい
ごもっとも
ごもっとも
◇
しかし
その甥
彼みたいに
なるには
どぴ
どうやればいいんだか
◇
ハニーウェル君
そう言う
苗字なんだよ
まいったね
農協会館
みたいだ
◇
彼みたいな
人って
最初から
そういう人なんじゃないの?
途中から
なるなんてなあ
◇
ご無体を
おっしゃる
◇
でもなー
自分ギリギリ
留まって
いられたのは
彼のおかげだしなあ
◇
いつも
彼のイメージが
私を
引き戻す
◇
つうか
それ
ディケンズだったのか
◇
やれやれ
してやられたわい
◇
◇
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