²²Naは9共有基盤構造を持つ完全形態(基盤構造のみで構成されている超弦原子核)になる。
²²Naが9共有基盤構造を持つ完全形態であれば、安定している必要がありますが、 半減期 = 2.605 年であり、準安定状態のナトリウム同位体となる。準安定とはいえ、完全形態をもっている²²Naが崩壊するのには理由がある筈です。
不安定な同位体に共通する事としては、基底状態からエネルギー準位を高めた励起状態にある事ですが、²²Naは完全形態をもっている。
完全形態(基盤構造のみで構成されている超弦原子核)は、余剰の支柱が無い為に、新たな支柱を追加することに制限がある構造になっていますが、完全形態である事と、安定している事とは必ずしも一致する必要はない。
9共有基盤構造を持つ完全形態にもエネルギー準位があり、9共有基盤構造の完全形態は、90、93、96、99 の4段階のエネルギー準位がある。
👆写真は立体五角形が生成される場所を示しており、基底状態では、8本の支柱を追加すれば立体五角形が生成できるのに対して、励起状態では11本の支柱が必用であることが分かる。
同じ9共有基盤構造を持つ完全形態であっても、8本の支柱を追加して形成された構造であるのか、11本で構成された構造であるのかでエネルギー準位は変わってくる事が分かる。
²²Naのエネルギー準位を調べてみれば、99の支柱で構成された最上位のエネルギー準位をもっている事が分かる。
ちなみに、²²Neは100本の支柱で構成されている。
²²Neは、9共有基底状態の完全形態(90本の支柱で構成)に10本の支柱を追加した超完全形態をしている。
超完全形態は、²²Neから始まり、Mg(マグネシウム原子核)に引き継がれており、²⁴Mg²⁵Mg²⁶Mgは、それぞれ10共有超完全形態になっている。
ナトリウムの同位体で唯一安定している²³Naは、完全形態ではなく10共有基盤構造に3✖2の支柱を追加して完成となっている。ただし、²³Naは、10共有基盤構造の基底状態のエネルギー準位である98本の支柱で構成された基盤構造なので、安定した同位体になっていると考えられる。10共有基盤構造のエネルギー準位には、98、101、104、107、110、がある。