アプリコット プリンセス

チューリップ城には
とてもチャーミングなアプリコット姫がおりました

超弦理論 超大統一理論の方向性⑼

2023-05-07 11:16:22 | 理論物理学 素粒子


 昨今の超弦理論の研究から、フェルミオンは点粒子ではなく十次元空間を振動する超弦粒子である事が分かって来ました。この十次元空間の意味付けは、超弦理論からの要請であり、標準理論では説明できない宇宙の深淵部になります。

 👆図はフェルミオンの位置づけを簡単に示しています。注意するべきことは、陽子や中性子もフェルミオンに位置付けられている点です。電子やニュートリノは単体ですが、陽子や中性子は複合粒子だからです。

 超弦理論では、陽子は9方向に振動する超弦であることが要請される事により、3種類の幻を内在させる混合粒子のように振る舞っている。そして、その幻は標準モデルのクォークを彷彿させる。ただし、その幻は実体を伴っており、隠された余剰6次元空間に隠さりている。姿を現しているのは低次元の実体のみであり、これが陽子を複合粒子のように見せている仕組みとなっている。

 絶対時間の極限値で宇宙が開闢したと考えるのが現代版の地動説であるが、この開闢は非常に複雑怪奇なものになる。この時の宇宙の状態を知るには、想像力を働かす必要があるのだが、指針が必要だと思う。

 先ずは、陽子に関しては、その実体は超弦であり、超弦理論の立場では単体としての位置づけが必要になる。更には、超大統一理論の要請から、ニュートリノ、電子等、陽子、は全て同じ超弦として統一される必要がある。

 統一は、絶対時間の極限値で宇宙が開闢した時期に顕れる訳だが、その時期の状態を予想することが重要となる。更には、超大統一理論の要請から、重力と電磁気力が完全に統一される必要がある。そして、この場合、重力の偏向性が大きな役割を持つことになる。重力の偏向性は宇宙開闢の基本システムに組み込まれており、そのシステムが究極の非常識を引き起こすことが理解できれば、宇宙開闢の奇想天外な物語を感じ取ることに繋がると思う。

 以上は標準モデルやビッグバン宇宙論に馴染んでいる読者には大変なストレスとなる世界観であることを理解していますが、超弦理論や超大統一理論は標準モデルやビッグバン宇宙論とは馴染まない世界として、全く別のものである事を了承して頂く必要があります。

 先ずは、ニュートリノ、電子等、陽子、は全て同じ超弦として統一される必要がある。それは、宇宙開闢時の限られた時期に明確に現れ、同時に重力の偏向性の意味と、その偏向性の解消が超大統一に欠かせないシステムであることを理解することができる。

 指針は以上ですが、今度は、超弦理論や超大統一理論に於ける開闢システムのモデルが必要になる。
 
 開闢システムのモデルは超伝導状態の実現にある。これは電子の凝集状態モデルで、最低エネルギー状態で全ての個体がボース凝縮状態となり重なり合った状態になっている。通常は、電子はフェルミ粒子なので、パウリの排他律からくる制限により、そのままでは凝集できないのだが、宇宙開闢時にはフェルミ粒子である電子はボース凝縮状態になっている必要があるのだ。

 この超伝導状態は内部空間で実現しており、自発的対称性の破れが表れる。この特殊な空間は正しく宇宙開闢時には外部空間に明確に現れる。それは、現代版地動説の中に組み込まれているシステムなのだ。

 すると、内部空間に出現しているボース凝縮の意味を推測することができる。

 内部空間に出現しているボース凝縮は余剰次元空間に関連している。そして、余剰次元の超弦はニュートリノであると位置付けられる。

 ニュートリノは余剰次元に繋がっている超弦であり、陽子や電子は超弦が一般低次元に繋がっている状態なのだ。

 超弦理論には10次元の要請がある。そのなかの余剰次元が内部空間にあり、その余剰次元に繋がっているのがニュートリノであると考えれば、宇宙開闢システムのモデルを作る事ができる。


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