怖い話

急にこういう話を書くと眉唾ものと思われてしまうのですが、決してそうではなく、何十年も前から色んな場所で不思議な体験をしています。
こういう経験も、わりと普通の体験です。ああまたかと、自分じゃスルーしてしまうのです。
体が弱っていたりする時に間違って感じてしまう場合もあるので紛らわしいです。
が、何日か前のは確かにはっきりとした感覚だったので、記録の意味で書いてみます。

 

場所は都心のあるホテルです。
一泊の予約をして入ったら、シングルではなくツインの部屋が空いておりましたのでお取りしましたと言います。
気を良くして部屋へ入りましたが、部屋の中を見て一瞬立ちすくみました。

ホントにこれだけは自分の感覚としか言いようがないのですが、窓際のベッドの上に誰かいるのです。
はっきりと分かります｡顔だちなどは分からないのですが（たいていそう）存在感が凄い。オーラがバンバン出ています。
こっちに来るなとメッセージを発しています。何か男の人のようで若く、膝を抱えてる感じ。
ヤバイです。どうしようかと戸惑いました。
なるべく視線を向けないように、そしてもう一つの壁際のベッドを使えばいいだろうと割り切りました。
こういう時は慌てず騒がす、静かにしてればいいのです。

 

しかしその夜、寝ている時に目が覚めました。
深夜、顔の周りでブーンブーンという音がします。蚊のようです。電気をつけて蚊を探しますが見つかりません。
高層階の部屋なのに、一体どこから入ってきたんだ？
気を取り直してもう一度寝ようとしますが、暗くするとまた顔の周りでブーンブーン。うるさいったらありゃしない。
2時間ほど、我慢しましたが、ついに頭にきてフロントに電話しました。
すると、20分位してからやっとホテルの人が来て、言うには、「虫除けスプレーで対処して下さい」だそうです。は？
バイト君か？
面倒なので受け取りましたが、スプレーを見ると「室内に使わないで下さい」とある。

一応ベッドの上をスプレーして、もう一つの窓際のベッドに寝ました。
この時、窓際のベッドの上に誰かがいる（霊感）のは承知でしたが、もう構っていられない。
ごろんと寝ながら「ああ今誰かの上に寝転がってるな」と思いました。
結局、寝られたのは2時間弱。次の日は予定があって早朝出かけました。

 

翌日も連泊することにしました。
翌日はフロントのベテランらしいホテルマンに電気蚊取り器を貸して貰いました。

その夜は快適でした。
熟睡して夜中に起き、サッカーの試合を見ようと思っていたら、どうやら終わっていました。
仕方なく、つるべの家族に乾杯をダラダラ見ていました。これ、夜中に見るのにいいですね。

さて、いつの間にか明け方です。窓の外に朝日が昇っていきます｡ピンクの朝焼けが空になびいています。
なんてキレイ。思わずスマホを出してカメラにおさめようとしました。
そして、窓の外を映すと‥な、なんですか。
窓際のベッドの上にオレンジ色の火の玉のような物が映っている。ギラギラと燃えている。
思わず、「自分の指よね」と確かめてみました。でも、そんな色じゃない。な、何これ‥背筋が一瞬凍ります。
かれこれしている内に、火の玉はスッと消えました。

 

うーん‥これって‥
ここにいる人が怒ったってこと？
いやいや考えすぎだろう。何か分からない。でも何かが、ここにあることだけは確か。
その後何事もなく部屋をチェックアウトしました。

 

まぁ、ホテルやアパートは必ずと言っていいほど何かありますよね。だから仕方ない。
かなり前ですが、自宅で何気なく撮った写真に女の人が映っていたことがあります。これは5秒で消しました。