企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

原因究明・・・それが直線的になっていませんか?

2006年08月10日 | 本の紹介(ビジネス)
ライブドア、イタリアード、北の家族と言われて、あぁ、破綻した会社だとわかる人は多いと思う。粉飾であったり、急成長で足元の資金繰りに失敗したり。失敗にはいろいろな原因があるが、原因を原因のまま放置したのではだめで、その内容を、からくり(本書では別の表現でした。調べて記載します)ときっかけとなった要素に分けて考えないと行けない、という話し。その分け方に基づいて、10社の起業の破綻事例を取り上げている。
トヨタでの「なぜ」を5回も、直線的ななぜの連鎖ではなくて、木の形でのなぜの深掘りであることからすると、自然と皆分けて使っているのだろうとは思う。ここまで明確に原因を2つの要素に分けて全体を論じているのは、不勉強な自分にはたいへん驚きだった。
なお、失敗学では、行動ということについても着目しているのだが、これについては別の本の紹介で触れたいと思う。


起業と倒産の失敗学

文藝春秋

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