ザヮザヮザヮ ・・・・・・ ピピピ ・・・
・・・・・・ ザヮザヮザヮザヮザヮ ・・・・・・・・・・
木漏れ日が、白く散乱されてる・・・
斜面に生えてる木の間から、太陽の光が届いてる。
この島には原生林が広がっていて、自然遺産になっている。
そこを歩くのは明日で、今日はのんびりしている。
トレーラーは丘の上にとまっていて、私は近くの森に散歩してる。
斧さんとカールさんも、来てる。
黒猫とニャッティラとチワワもいる。
上の方を霧が流れていて、でも森を覆うほどではない。
斜面を下りてくるのではなくて、上から降るように落ちてくる。
それで光が一部、霧に邪魔されて散っている。
大気の気体分子など、粒が小さければ、青や紫色がよく散るので、青く見える。
目が紫より青によく反応するからで、空が青いのはこのため。
邪魔する粒が大きくなってくると赤い光の散る量が増えてくるけど、青い光は十分散っているので、それほど散乱は強まらない。
それで全体として白く見える。
視界を邪魔するほどの霧ではなくて、上から来る光が少しぼやけている程度。
空気はひんやり。
斧さんに抱えられているチワワは、服を着てる。
チュン
・・・・ ザヮザヮザヮザヮ ・・・・・・・・・
風は、上から下に流れている。
樹冠の辺りは流れが違うようで、上から落ちてきた霧は私たちが立っているくらいの高さで消える。
布の切れ端が動いている様。
黒猫は、私より少し前にいる。
草を見ているのか、動くものを探しているのか。
私は、少しずつ動く黒猫のシッポを見る・・・
ピチュチュン
ザヮザヮザヮザヮザヮ ・・・・・・・・・・・・・