Jack:(あっけにとられて男を見つめる) なんだ? あんた。
男:God。
Jack:なんだって?
男:Godだよ──。 音楽のGod。 ちょっと座らせてくれ。 えらく寒い部屋だな。 ヒーターはないのかい?
Jack:Godだって? どういう意味だ、Godとは?
男:フゥー。 なんて寒い夜なんだ。見てくれよ、膝がガクガク震えてるよ。ほら。
Jack:(強い口調で)おい、何の冗談のつもりだ。出てってくれ。
男:排水管をよじ登って来たんだけど、手が悴んじまって、思うように行かないんだ。 おまけに暗くてよく見えないわ、蔦はからまるわ、排水管はこわれるわで・・・・
Jack:うちの排水管を壊したのか?
男:(Jackの言葉を無視して)あぁ、コーヒーが飲みたい──。熱いやつをさ。 インスタントでいいんだがな。
Jack:もし、冗談のつもりなら──。
男:ええと、(ポケットからメモ帳と住所が記入してある訪問票を取り出す)ここはパシフィック通り118番地?
Jack:ああ。
男:キミ、Jack De Franco?
Jack:ああ。
――――つづく―――――
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男:God。
Jack:なんだって?
男:Godだよ──。 音楽のGod。 ちょっと座らせてくれ。 えらく寒い部屋だな。 ヒーターはないのかい?
Jack:Godだって? どういう意味だ、Godとは?
男:フゥー。 なんて寒い夜なんだ。見てくれよ、膝がガクガク震えてるよ。ほら。
Jack:(強い口調で)おい、何の冗談のつもりだ。出てってくれ。
男:排水管をよじ登って来たんだけど、手が悴んじまって、思うように行かないんだ。 おまけに暗くてよく見えないわ、蔦はからまるわ、排水管はこわれるわで・・・・
Jack:うちの排水管を壊したのか?
男:(Jackの言葉を無視して)あぁ、コーヒーが飲みたい──。熱いやつをさ。 インスタントでいいんだがな。
Jack:もし、冗談のつもりなら──。
男:ええと、(ポケットからメモ帳と住所が記入してある訪問票を取り出す)ここはパシフィック通り118番地?
Jack:ああ。
男:キミ、Jack De Franco?
Jack:ああ。
――――つづく―――――
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