京都楽蜂庵日記

ミニ里山の観察記録

伊藤若冲の朝顔

2014年09月12日 | ミニ里山記録

   

 若冲の絞り朝顔咲きにけり 楽蜂

 

 

 若冲の動植綵絵の一幅「向日葵雄鶏図」に登場する朝顔が我が家の庭に咲いた。松島蜻蛉葉紫時雨絞丸咲という品種である。この花は、江戸紫色か白色のいずれかであるが(2枚目写真)、たまに両方が混じった絞りの花(3枚目)がでる。トランスポゾンという流動遺伝子が関係しているらしい。若冲の絵では多様な模様で、どれもしぼり型に描かれているが、実際の出現頻度は低い。

  

追記(2022・02・15)

ルイセンコ学派が発見した「栄養雑種」は接ぎ木でみられる現象である。ルイセンコはこれを獲得形質の遺伝の例としたが、それは間違いで、トランスポゾンによる元木からの遺伝子伝播とされる。ルイセンコ学派の報告はほとんど、意味のないものであったが、栄養雑種現象だけはそうではなかった(中村禎里著:「ルイセンコロ論争」みすず書房 1967)。


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