青空エクスプ レス

日本ではオンリーワンの手書き地域雑誌『あおぞら』の編集発行人を経て、室戸市の政治を監視する改革派議員三期目。

松井に対し無礼な記事を書く、スポーツ紙の記者

2011-06-26 | 大リーグ通信
 性懲りもなく、恥も外聞もなくスポーツ紙は掻き立てている。
スポーツ報知

 こう、毎年、毎年、松井が調子を落とすたびに「松井、今オフに阪神入りか」と。

 愚かとしか言いようがない。大リーグの現場で取材していて、又、日本で松井の姿をNHKの大リーグ中継を見ていてこれだから、彼らはホントに何もわかっちゃいない。

 膝のけがが完治せず、ヤンキース時代の2008年、2009年のデュラルディ監督が松井を試合に出場させなかった状態を見て、日本のスポーツ紙は「松井、阪神入りか」と書き始めた。

 2010年にエンゼルスに移籍してからも、左投手に強い松井の実力を知らないソーシア監督はデュラルディ同様に、松井をベンチに置き、“干した”。シーズン中盤には代打に出しておいて相手チームが左投手に替えた途端、ソーシアは松井を引っ込めて右バッターを出したが、これはこれまでの松井の素晴らしい野球人生の中で一番屈辱的な出来事であった。

 この時も、日本のスポーツ紙数社はバカが細工に、「松井、日本復帰?。阪神か巨人か」と勝手気ままに書き立てた。

 そんなことがあっても彼は腐らず、昨年末に大リーグのいくつかのチームと交渉し、ア・リーグ西地区のアスレティックスと1年契約で合意。現在に至っている。

 そんな2011年だが、ここでもアスレティックスのボブ・ゲレン監督は松井の実力を知らないソーシアに学んだのか、左ピッチャーが先発すると右バッターを指名打者に出し、松井は試合に出さずにベンチに置き続けた。

 私はここ4年近く、そうやって毎試合、毎試合、松井が寂しげにベンチを温めている光景をどれだけ見たことか。

 日本のスポーツ紙の記者はそれも知らないと見える。松井を追っていて、取材する時、いったい何を感じ、どこを見ているのか。「試合で打つか、打たないか」だけか。それなら、「打たないから、阪神」と記事が書けるだろう。しかし、私も地域雑誌の記者歴が9年間あってそのあり方をよく認識しているが、取材とはそういうものではなかろう。

 東日本大震災の地に行って取材し記事を書くときには、まずはその被災者の心情を慮って記事を書くだろう。なら、松井の試合を取材した時も彼のその心情にも思いをいたし、慮るべきではないのか。震災の地の出来事には配慮できるが、松井に対しては配慮できないでいる。それはなぜなのか。松井の気持ちが分かれば、毎度毎度不用意に「松井は調子を落とし放出されるかもしれないから、阪神入団か」などという記事は決して書けないはずだ。上のような、松井に対して失礼極まりない記事は書けないだろう。

 ヤンキースに入団した2003年から2007年までのトーリ監督は、それはそれは選手に愛された監督で、近く大リーグのコミッショナーに目されている人物。松井はまず巨人時代の古傷である左ひざを故障し、次はそれをかばって右ひざの故障。そしてレフトの守備で左腕手首を骨折する大怪我があったりして長期離脱もしたが、トーリ監督は松井復帰後も前と変わらず使い続けた。

 しかし、それ以降のデュラルディ、ソーシア、ゲレンの3監督は松井の実力を知ろうと努力もせず、その時々に調子がいい選手だけを使い続け、そしてことごとく作戦は失敗している。

 それがこの6月9日、アスレティックスのボブ・ゲレン監督がシーズン途中で「能力なし」と解任されてボブ・メルビン監督代行に替わったとたん、チームの雰囲気はガラリっと変わった。松井についても、元マリナーズ監督だったメルビンは「ヤンキース時代の松井は左バッターに強かった」と毎試合出場させるようになると、その9日、一ヶ月間出ていなかったホームランをいきなり打ち、それ以来、3番で出たり4番で出たりして、打点、打率、ホームラン、四球などの成績は急上昇して現在にいたっている。

 部下も上司の才能次第と言っていい。

 上司に部下の実力と才能と心情を見測れる才能があれば、部下は実力を大いに発揮するし、デュラルディ、ソーシア、ゲレン監督のように上司にそんな才覚がなければ、実力を持った部下の才能はいつまでも花開くことはないので、そのチームの成績は選手の力だけで上昇したり下降の一途をたどる。企業もしかり、行政組織もしかりだ。

 いまそんな状況にある松井だが、バカなスポーツ紙は先日まで調子が悪かった松井秀喜選手を見て、またぞろ「松井、今シーズン末に阪神入団」と書き立てている。

 どうも日本のスポーツ紙は「大リーガー松井秀喜選手」のことをあまりよく知らないようだから、ここで松井の内なる思いを彼になり替わって書いておきたい。

 松井は、自分の野球人生を大リーグで終わると決めている。

 それはどこで解るかというと、先の選手の使い方が下手な3氏、デュラルディ、ソーシア、ゲレン監督に試合に出してもらえずベンチに座っている時の悔しそうな雰囲気や所在無げな表情、代打の代打を出された時のやり場のない怒りを押し殺している姿ではっきりと読みとれた。それでも、彼がシーズン中に3人の監督からそんな冷遇を受けていてもここ4年間ほどのシーズンオフに日本のプロ野球に帰ろうとしなかったのは、「食らいついてでも、俺は大リーグで野球人生を終える」と決意しているからだった。

 このことがなぜわからないのだろうか。長年、松井の試合での活躍ぶりを追ってアメリカ各地を取材を続けていたら、解るのではないか。

 だから、アメリカに行き取材していて知っていなくてはならない2008年から今年2011年の6月までの3年半の松井のこの気持ちが分かれば、性懲りもなく毎年、毎年、「松井、阪神入団か」なんて軽はずみな記事は書けないはずだ。

 もう一度言っておきたいが、アスレティックスの松井秀喜選手は大リーガーで選手生命を終わると決意しています。

 他の大リーグに行った元プロ野球選手が調子を落とすとすぐ日本のプロ野球に戻ってきて晩節を汚している姿が散見されるが、大リーガーとなりそこに骨をうずめると決意しアメリカに渡ったイチローや松井は、元プロ野球選手としては別格。そのことを日本のスポーツ紙や週刊誌の記者はよく認識して、記事を書くべきだ。

 一つ、松井に対して失礼なそれらの記事を長年、書いてきた記者氏に問いたいが、イチローは先日まで調子を落として打率が2割5分まで下がったが、その時、なぜ「イチロー、今オフに阪神タイガース入団か?」という記事を書かなかったのか。そんなことをすれば、取材に対していつも気難しいイチローに叱られ、長く取材拒否を受けて、仕事に支障をきたすからか? でも心やさしい松井なら、「阪神入団か?」と書いても取材拒否までされないとわかっているからか?

 スポーツ紙の記者は恥を知れ! 
 もっと松井秀喜選手という大リーガーに敬意を払い、「調子が悪くとも、これからも大リーガーとして頑張れ!」と、応援の記事を書き続けよう!
 そして、もう金輪際、何の根拠もないのに自社の新聞の売り上げを上げることを目的にした「松井、阪神入団」なんてウソの記事を書くのは止めよう!


 なぜならば、東日本大震災の被害者に対してはその人たちの心情に配慮し、気遣って記事を書くではないか。

 今の松井も同じで、4月、5月と調子を落としていたが監督が替わったことをきっかけにようやく打撃も本調子になってきたばかり。本人が「頑張ってチームに貢献したい」と強く思っている、イチローのように自分の打撃成績を上げることを選手と違い、本当に気まじめな大リーガー。そのことはかつてヤンキース監督だったトーリ監督が一番よく知っている。

 「ホア・ザ・チーム」。チームの勝利が一番の目的。自分の打撃成績よりも、チームが勝ち続けることが一番大事。だから、ヒットを打つことも四球で一塁に歩くことも大事なこと。

 これまで大リーグに行った日本のプロ野球選手の野手の中で、そう松井秀喜以上に考えている選手はいたか?

 野球の基本は、「ボール球は打たない」のが基本。子どもたちに野球を教えるときはこの点をまず教える。だから、ボール球でもなんでも打って、自分がヒットを積み重ね、大リーグの歴史に残ることばかり考えている“悪球打ちの名手”イチローよりも、松井の野球に対する姿勢はずっとずっとすばらしいといえる。松井とは、そんな大リーガー。

 彼は、言わば、孤高の精神を持った野球人だ。

 人間の在り方とは、そんなふうに評価するものだ。

 よって、新聞も週刊誌も、大災害を受けて苦しんでいる人たちに対する記事も、日本から遠く離れた異国の地で長く大リーガーとして活躍してきた選手の不調に対する記事も同じで、もっとその人たちの心情に配慮して書くべきなんだ。松井だけは何を書いても怒らないからと、「松井、今シーズン末に阪神入団か?」と勝手気ままな記事を書くのは、もう止めよ!

 何事においてもそうだが、苦悩しながらも勇気を持ってその組織浮揚のため懸命に戦っている人にもっと心を配り、その健全な仕事ぶりをもっと応援すべきなんだ、スポーツ紙の記者も、そして室戸市民も。

 それこそが企業組織や地域社会における「公正」な判断というものだが、お分かり頂けたかな?


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室戸市議会は東洋町議会を見習え

2011-06-19 | 政治家のあり方
17日の高知新聞の県内市町村議会報の欄に次のような記事が掲載された。

東洋町議会 議員報酬10%減一か月
            海の駅問題 「チェック不十分」と

安芸郡東洋町の第三セクター「東洋リ・ボルト」(社長=沢山前町長)が運営する「海の駅 東洋町」の産地表示問題に絡み、東洋町議会は16日の6月定例会で、「議会もチェックが全くできていなかった」などとして、7月分の議員報酬を10%カットする条例改正案を可決した。

(記事要旨)
「海の駅 東洋町」が中国産落花生を「徳島県産」と表示して販売していた問題が今年2月に発覚した。町議会調査特別委は今月の最終報告で「海の駅の問題は町の信用失墜を誘因した」と指摘。同社との契約見直しを町に要請した。

田島議員が今議会に議員報酬削減の条例改正案を議会提案。「(町だけでなくて)今春のリ・ボルト社の杜撰な経営の問題には議会も同社を指定管理者と認定した責任があるし、販売や仕入れのチェックも全くできていなかった」とその責任あるところを認める提案理由を説明した。

表決では議長を除く9名(議員定数10名)の内、賛成6名、反対3名で、可決。議員(16万3000円)は1万6300円を、議長(23万3000円)は2万3300円をカットする。


小野議長は「町民から負託を受けた議会として、一定の責任をとる必要があった。前町政へのチェック機能が不十分だったという反省もある」と東洋町民に対して謝罪した。

 立派じゃないですか。

 「自分たち議員が住民から負託されているのは、まず行政のチェックだ。その責任をわれわれ東洋町議会の議員全員がこれまで果たしてこなかったのは誤りだった。その責任を取ろうじゃないか」なんて、立派じゃないですか。

 自分たちが住民から「行政のチェックを行う」という仕事を任されていて、その仕事をしなかったからと責任をとる。その方法として、「いったん貰った報酬を返上すること」は公職選挙法で規定された「寄付行為」に該当し違法になるから、7月分の議員報酬をカットすることにしたのです。

 東洋町議会は、これまで行政が行おうとしている違法行為や不適正な予算の支出などの議案採決の時に無批判で賛成して通してきた事を深く反省し、その責任を取ったのです。見上げたものだ。日頃から行政が行う不適正業務に無頓着な地方議会にしては、称賛に値する。

 小野議長が反省するのは、「①議会には町政へのチェック機能が不十分だったことについて、反省がなくてはいけない。②住民の負託を受けた議会としてそのチェック機能が発揮できなかった場合は、一定の責任をとる必要がある」ことなどについて。

 これは地方議会として当然のことであり、町議らが議会で行ったとするその職務怠慢ぶりは住民に責められるべきものだ。だが、このように自分たちの間違いに気付き反省し改めたことは、本当に評価しなくてはなりません。

 しかし、全国では今も大抵の地方議会がこんな“謝罪し、反省し、改善する”ことすら出来ないで、議会の採決において平気な顔をして違法や不適正な議案に賛成して通しているのです。この4月までいたわが室戸市の議会においても、しかりだ。

 行政が行う違法に無頓着なその市議会の歩みをたどってみよう。

 室戸市議会では唯一の改革派議員だった私が振り返っても、15年5月から23年4月までの8年間の任期においては、前市長時代の4年間において1件、現市長の4年間においては2件、少なくても合計3件の違法な行政業務が行われた。それはすべて市の重要議案だったが、議会はそれに対して、私が行った調査結果の報告と追及を見てそれらが明らかに違法だとの事実をよく認識しながらも、当該関係議案に賛成し、通していたのである。この行為を見た私は「市民への背信行為であり、即刻、違法に賛成したこれら議員は全員、解任すべきだ」と考えたもので、今でも遅くないからこれらの議案に賛成したり問題視せずに放置してきた2期目以上の議員は全員解任すべき。

事件1:温浴施設の指定管理者公募が開始される半月前の17年5月11日と12日、市長(当時)と市企画振興課職員3名が指定管理者にしたいと考えていたライブドア(東京)の孫会社であったミクプランニング社に出向き、市指定管理者条例(「指定管理者として著しく不適当とみられる事情が生じた時」は「別の候補者を選定する」の規定)と公募要綱(「指定管理者公募の審査の公平性に影響を与える行為があった場合」は「応募者を失格とする」の規定)に違反する「事前交渉」を行った。

 この室戸市とミク社が行った市の条例及び要綱違反の行為は、自ずと地方自治法に違反していると言え、またそれは自ずと日本国憲法第92条「地方自治の本旨」にも違反する行為だった。私は前市長・市職員と企業とが秘密裏に行ったこの違法行為を捜査活動によって掴み、議会で暴露して批判、追及した。

 しかし、議会の表決においてはもう一人の改革派議員と私だけがミク社を指定管理者に指定する議案に反対、議長を除いた15名の議員全員が賛成して通してしまった、そんな大事件だった。

事件2:平成20年4月、開業2年足らずでで既に1億1000万円の負債がかさんで倒産状態にあったミク社から6000万円の支援要求書が市に送られてきた。それを受けて小松市長は同社の撤退を恐れ、支援することを議員総会で議会に説明した。しかし、その行為は指定管理者条例で行わないと規定した「赤字補てん」であったため、私は「それは条例違反であるし何とかに追い銭となる恐れは大だ。故に、既に倒産状態にある同社に支援してはならず、この20年6月末を以ってすぐに撤退するよう促し、新たに指定管理者を公募すべき」と指摘した。市担当職員も同じ考えだった。

 しかし、市長は違法な赤字補てんとなる支援を決め、議会の表決においても、私だけがミク社に対して行おうとしている「違法な赤字補てん」の議案に反対。議長を除いた14名の議員が賛成して通してしまった、そんな大事件だった。

 この後日どうなったかについて、もう室戸市民は忘れてしまっただろうから説明しておく。私は議会において一人だけ「持ち逃げされるだけだから、決して財政支援してはならない」と厳しくこう指摘したが、市長と議員全員はそれに一切耳を貸さず、議会は20年6月議会に4500万円、翌21年3月議会で更に500万円の、合計5000万円の支援議案にことごとく賛成。その結果どうなったか? 3年間で約1億6000万円の負債を抱えたミクプランニング社は21年6月末、その市の公費から支援を受けた5000万円を抱えて東京に逃げ帰ってしまったのです。

事件3:平成20年9月定例会に「室戸岬高速バスターミナル建設」の予算が計上された。内訳は、県支出金(元気のでる市町村補助金)(※県からの補助金)764万円と、県貸付金680万円の、合計1444万円がこれにかかる予算だった。

 しかし、この室戸市の施設建設事業は地方自治法に違反していたことがやがて明白になる。それはすでに20年12月ごろから全世界に情報公開してきたから今更のことだが、もう一度、写真と設計図を使って解説しておく。

  

  

 どこが違法か? この施設は地方自治法第244条にいうところの「公の施設」であり、このように民間企業(徳島バス)の社員宿舎の建設のために市の公費を使ってはいけないことが規定されている。市の担当課職員はその違法となる建物の建設計画を作成した後、室戸市長の指示により高知県市町村振興課に建設費の支援を要請に行った。その時、担当する企画振興部の部長と副部長、そして市町村振興課の担当職員はその設計図に地方自治法に違反する点を発見したにもかかわらずその違法性を指摘せず、市にその施設のバス会社社員宿泊所部分の位置づけを変更するように指導もせず、違法なまま県の公費から補助金と貸付金を支出したのである。つまり、県はこの時、その違法性を十分認識しながら県補助金条例違反を行ったことになる。

 そして議会最終日の表決において、谷口ほか2名がこの事業は違法であるとして反対するも、他の12名がこの建物が違法だと認識しながらこの建設費が含まれている補正議案に賛成する。続いて同年11月の臨時議会に提案されたこの施設に関する「施設設置及び管理条例の制定」議案に谷口のほか2名が反対するも、10名が賛成し可決。こうして、またもや違法となる事業の議案が議員の不適正な判断に拠って議会を通ったのでした。

 私はこの違法問題を市の監査委員会に住民監査請求したが、地方自治法に関しこの事件は明らかに違法になると充分に認識しながら、委員2名はこの請求を却下した。この問題は今後においても、「監査委員は、たとえ市長が違法な行政業務を行ったとしても、違法として問わない」ことを示唆しており、議員とともにそのチェック機能を果たしているかが問われていることになる。

 これ以後は、私は一般質問に中で「この建物は違法な状態のままだから、適法な形に改善すべきだ」と指摘し、6回にわたって改善策を提示して改めるように求め続けたが、市長は改善することを頑として拒否。この時、元市助役だった山下議員(当時2期目)は私の指摘に対して「この問題は議案が可決したきん、違法じゃないということになっちょうが!」と違法を容認する暴言を発したため、私は即座に「議会において、議案が可決したからと言って、それが『違法ではない』という証明にはならんぞ!これまでいくら違法や不適正な議案がこの議会で可決したと思っているのか!それもわからないのか、あんたは」と論旨から外れたその発言を厳しく叱責。地方議会の健全な在り方を議員全員に向け伝授したことだった。

 この事件も解決されないで今に至っているため、この建物は今も違法な状態のまま室戸岬港に立っています。市民も一度はこの違法モデル施設を見学に行って、その違法であることについて確認し地方政治の悪い点を学んできてほしい。

 こうしてこの8年の間、室戸市政と市議会においては違法や不適正、不公正、不公平な議案と政策はもっとたくさんありましたが、特に以上の重要事業においての3件は許しがたい違法な議案であったし、それを議会は「チェック機能」という議員としての職責を忘れてことごとく許し見過ごしてきたことは、大いに問題がある。

 拠って、室戸市議会は今でも遅くないから東洋町議会を見習って、この3件について、まずは市民に謝罪した上で、「2名の市長が行ってきた違法をチェック出来なかった責任」を取り、議員報酬を削減する処分を自らに課すべきであると結論づける。

 さて、その報酬削減額だが、8年間の全てにおいて市会議員として行政のチェックを適時適宜に健全な姿勢で以って発揮してきた私は、こう考えている。

(室戸市議会議員の議員報酬削減額)
●まず15年5月から19年4月までの任期に議員だった者については、「①ミク社と当時の市長・市担当職員の事前交渉」に関して、「チェックが不十分で、それが違法であると知りながら賛成した」ことから、現在3期目以上の議員は、この件に関して報酬10%削減1カ月の処分。

●次に、19年5月から23年4月までの任期に議員だった者については、「②違法な支援となるミク社への赤字補てんに賛成したこと」に関して「チェックが不十分で、それが違法であると知りながら賛成した」ことから、現在2期目以上の議員は、この件に関して報酬10%削減1カ月の処分。

●更に、19年5月から23年4月までの任期に議員だった者については、「③公の施設として違法である高速バスターミナルに賛成及び反対したがその違法の改善を求めなかったこと」に関して「チェックが不十分であるとともに、違法を容認した」ことから、現在2期目以上の議員は、この件に関して報酬10%削減1カ月の処分。だから合計すると、現在3期目以上の議員は議員報酬削減10%3カ月の処分、2期目の議員は報酬10%削減2か月の処分となる。

●また、この「③公の施設として違法である高速バスターミナルについて改善を求めず、平成20年9月定例会以来、この施設の違法な状態を知っておりながら放置してきたこと」に関しては、「チェックが不十分で、違法である点についてもこの23年5月までの2年9か月の間、容認している」ことから、現在2期目以上の議員はこのバスターミナルの施設が適法な状態になるまで、毎月、議員報酬10%削減の処分とする。また、この事件について私は住民監査請求を行ったが、監査委員でもある議員はこの違法な行政事務について「適法であり、請求を却下する」と誤った結論を出したので、この4期目の議員は別に報酬10%1カ月削減の処分を加える。

 尚、新人議員4名についても、「③公の施設として違法である高速バスターミナルについて23年5月以来、改善を求めず、この施設の違法な状態を知る立場におりながら放置してきたこと」に関しては、「チェックが不十分で、違法である点についても議員となったこの23年5月からずっと容認している」ことから、この高速バスターミナルの施設が適法な状態になるまで、毎月、議員報酬10%削減の処分とする。


 以上を整理すると、次のようになる。

★3期目以上の議員は、報酬削減10%3カ月の処分+高速バスターミナル施設の地方自治法違反の状態が解消されるまで、23年5月分に遡って毎月、議員報酬10%削減の処分を継続すること。監査委員である4期目の議員は別に議員報酬10%1か月の処分を加えること。

★2期目の議員は、報酬10%削減2か月の処分+高速バスターミナル施設の地方自治法違反の状態が解消されるまで、23年5月分に遡って毎月、議員報酬10%削減の処分を継続すること。

★この23年5月から新たに議員となった1期目の議員は、高速バスターミナル施設の地方自治法違反の状態が解消されるまで、23年5月分に遡って毎月、議員報酬10%削減の処分を継続すること。


 「自分たちの責任は地方議会が為すべき責任として、しっかりと取ろう!」。今回の東洋町議会の姿勢は、地方議会として実に立派でした。

 さて、室戸市議会は自分たちがこれまで議会の責務である「行政のチェック機能」を果たしてこなかったことを恥じて、東洋町議会みたいに責任が取れるのだろうか? お手並み拝見といきたい。

 因みに、室戸市議会(定数14名)の議員報酬は、議長33万円、副議長・常任委員長(2名)29万円、議員27万円。又、議員の任期は、林竹松氏(9期・議長)、町田又一氏(6期)、堺喜久美氏(4期・総務文教委員長・監査委員)、山本賢誓氏(3期)、山下浩平氏(3期)・・・以上が3期目以上。脇本健樹氏(2期)、米澤善吾氏(2期・副議長)、濱口太作氏(2期)、上野祥司氏(2期・産業厚生委員長)・・・以上が2期目。柳原只雄氏(1期)、小椋利弘氏(1期)、北岡幸男氏(1期)、亀井賢夫氏(1期)。

 思いだしました。林市議会議長は議長当選が決まった日、新聞記者の取材に対し、「(議長任期の2年間に)議会基本条例の制定など、(議員が職務怠慢すれば市民から批判の声にさらされる場である議会報告会を開催するなど)開かれた議会改革に取り組む」と明言した。東洋町議会だけでなく、これまで室戸市議会においても議会に出てきた違法や不適正な多くの議案に賛成して可決させ、「行政のチェック」という議会に課せられた責任を果たしてこなかったことは事実で、こういう議会の悪い体質を改めることは「議会改革」の本旨。拠って、林議長が率先してこの3件の重要問題の違法に関して「チェックしてこなかった」ことを恥じ、議会はすぐに議員報酬の削減に取り組み、議会改革にも私がやってきたように積極的に取り組んでいただきたい。

 室戸市議会は、自分たちが本来なすべき職務責任を怠り果たせなかったことについて責任を取ろうとする今回の東洋町議会の姿勢に学び、その健全で適正な判断、そして議会人としての見識についても学ぶべきである。

 行政のチェックに厳しかったこの谷口に対し、先の選挙で『市長の違法を厳しく問う市会議員なんか、いらん』と判断された室戸市民の皆さん、以上のことについてはどのようにお考えでしょうか? 私が考えていることは理不尽なことでしょうか? それとも、東洋町議会ができることなら、室戸市議会もそうすべきだとお思いでしょうか? 勿論、正義感が強い私は後者の方ですが、あなたはどうですか? 

 また市議選の時のように、「まー、いいじゃないか」とこれまで議員としての職務を正しく遂行してこなかった市会議員を庇いますか?

 最後に書いておきたいことがある。

 「まちとは、気まじめに働く人間が高く評価されその苦労が報われる地域社会でなくてはならない」。

「欲にくらがった人間たちだけが報われ無欲で頑張っている人が報われない地域社会は廃れていけばいい」。



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室戸を憂える若者の怒り

2011-06-18 | 地方のあり方
 以前、市議選の前に一度、応援のコメントを頂いたことがあるHさんから、久しぶりに当電子情報誌にコメントを頂いた。

 彼も私同様、室戸市の市長と議員の仕事ぶりに関して少しお怒りのようですので、そのお便りを全文ご紹介する。尚、ペンが走りすぎた部分については少し添削を加えさせていただいた。


 ≪あれから、度々このブログで勉強させていただいております。ありがとうございます。

 それにしても、自分が室戸に戻ってから約半年になりますが、またこの町から出て行きたいと、日々思ってます。自分の故郷を捨てたいなど、全くこんな悲しい事は無いですよ…、本当に。

 それにしても、この町の多くの人間は腐ってますねぇ。呆れて言葉も出ませんわ…。

 毎日そう感じますが、自分が"感じ易い"のか? 違うんです、室戸の多くの人間が"感じる事が出来ない"ようになっているんです。ズブズブで麻痺してますね。

 谷口さんがおっしゃる通り、「悪いと解っていても平気でそういった行為を行う」「悪いと解っていても反対すれば自分の立場が悪くなる、だから見て見ぬ振りをする」等そんな輩ばかりですね…。

 話しは少し変わりますが、先の市議選、本当にお疲れ様でした。谷口さんの落選は非常に残念に思っていますが、どうか、これまでの2期、一生懸命に勤めて来られた経験を生かし、室戸市に"逆襲"していただきたいと思っています!

 "逆襲"と言えば、一般的にはあまり良くない言葉と捉えられそうですが、今回の場合は、相手が悪政を行い権力や利権に捕らわれた"クサレゲドウ"どもですから、『正義の逆襲』です。(口が悪くて、申し訳ない)

 非常に面白い話を聞いた。

 先の市議選の際、某候補の演説です。あんまり内容の無い演説の最後の方で、そのセリフは出ました!

 『皆さん、私には住む家もごさいません!!』。ハッキリと自分の目の前でこう発言しました。

 思いました。「ほんなら、あんたは○○か?2つも3つも肩書き持っていて、何言いよらや!!」。こんな人間が何期も市議をやっているとは…。議員も、それを支持する者も、頭おかしいわっ!!

 終わってますわ…、室戸。

 ですから、最近自分はこう思うんです。『室戸は夕張のように潰れぇ!!』と…。

 結構、過激ですが、そうでもならんと変わらんと思います。(なっても変わらんかも)

 ですが、室戸の人間では無理ですので、『一度潰れて外部の人間の知恵と力で再建』、これが自分の考える室戸再建案です。

 勿論そうならないで良くなる方が良いし、もしそうなると、多くの人が辛い思いをするようになります。

 しかし、今の市長や市議会議員を選んだのは、一般市民。こんな室戸にしたのは、他でもない自分たち室戸市民です。

 自分の先輩から、最近こんな話しを聞きました。10年以上前でしょうか、市のアンケートにこう書いたそうです。

 『愚かな人間の住む町は、愚かな町にしかならない』。

 「確かに、ごもっともです。」と、思いました。少ないですが、室戸の中にもこんな風に思う人も確かにいるんですよね。

 しかし、思い考えるだけで行動しない限りは何も変わらないですから、「自分には何が出来るのか」、「どう行動するべきか」等と、少ない脳みそで日々考えています。

 「日々、早く室戸から出て行きたい」と書いたが、やはり自分の故郷。少しでも良くしたいと思うのが人情ってもんやないでしょうか?

 今のところ出て行く予定は無いので、『室戸』が少しでも良くなる為、自分なりに考え行動出来るようにこの町で生きて行こうと考えています。

 余談ですが、最近、高知新聞に『室戸吹奏楽団』の記事が載ってましたね。自分も方向は違いますが、いちアマチュアミュージシャンの端くれとして嬉しくなりました。

 室戸も、ああいう明るいニュースがもっと増えれば良いですね! ≫


 この若者たちの怒りの意味を、室戸市民はお分かりか?  町には市民のことを親身に考えていない悪い政治家たちばかりだから、まちの政治に嫌気がさしていることを。


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晴描雨描

2011-06-14 | 私の絵画制作活動
 近況です。お会いした知人から、よく「どうしゆう?」と聞かれますから、読者の皆さんにも私の近況をお知らせします。

 よく、現役を退くと「晴耕雨読」なんてことを言いますが、雨の時はその言葉通り、30年前の30歳代に買ってきて読んだたくさんの画集や美術書を引っ張り出して来て、もう一度勉強し直している。晴れた時は、出来上がりの100号キャンバスを一つ買うと25000円から3万円かかりもったいないので、100号キャンバスを3枚、手作りする準備をしている。

 ホームセンターで木枠を買ってき、その角材を晴れ間を見て、まずは天日干し。今日14日と明日はなんとか晴れ間があるようだがまた明後日は雨が降ってくるようで、この梅雨時は木枠を組むまでに時間がかかりそうです。そして、何とか角材が乾燥すればそれを組んで、安上がりにするためにコンパネを買ってきて打ちつけ、ジェッソで下塗りをし、遅くても7月の初め頃には描き始めたいと考えている。

 題材は、数年前にペンで描いた海岸風景を下絵にして描くと決めていて、すでに下塗りの色、中塗りの色、作品の色調など、作品を描く手順や仕上がり具合も今からある程度は想定済み。乾燥の速いアクリル絵具だから、描き始めると一気に仕上げる予定。
 
 ここしばらくは、晴れては絵を描き雨が降っては絵を描きする「晴描雨描」で、30年間ずっと仕事を優先して我慢してきた芸術活動にいそしみ、楽しみたいと思っている。

 ま、焦ることはない。時間はたっぷりある。そう思っています。


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大リーグ監督の途中解任と、地方議員の“戦力外解雇”

2011-06-13 | 議会報告
 人生、「真面目に仕事をしても、成績が悪ければ、クビになる」場合もあれば、「真面目に仕事をして成績が良くても、クビになる」場合もある。

 世の中、まじめにやってるから周辺から評価されるとは限らないという、一つの教訓として覚えておいてほしい。


 前者はアメリカ大リーグ、アスレティックスのボブ・ゲレン前監督の話。後者は先ごろまで室戸市議会議員だった谷口總一郎の話だ。

 「真面目に働いてその組織に貢献する成績を上げていたら、解雇されない」。契約年度が切れる年末に契約更改が行われる大リーガーやプロ野球選手、監督もそう考えているだろうし、4年に一度契約更改(任期切れの選挙)が行われる地方議員もそうだと思っているだろう。

 だから、十連敗中でチーム成績が悪化の一途をたどるア・リーグ西地区アスレティックスの、10日のボブ・ゲレン監督のシーズン途中の電撃解任は当然だった。そして、アスレティックは新しく元マリナーズ監督のボブ・メルビン氏を監督代行に招き入れた。

 それが、室戸市議の契約更改も「仕事の成績が良ければ評価され、その時期が来たら契約してもらえるものであろう」と思っていたが、室戸では違った。全く働いていない“選手”が上位で契約更改され、驚くことにチームで一番働き貢献してきた“選手”が契約されず、解雇されてしまったのである。

 毎日、同じことを繰り返すイチローのような“職人”は世間に認めてもらえないのか?

 だから、≪人生、「真面目に仕事をしても、成績が悪ければ、クビになる」場合もあれば、「真面目に仕事をして、成績が良くてもクビになる」場合もある。世の中、まじめにやってるから周辺から評価されるとは限らない≫。

 唯、「一生懸命に仕事をしてもクビになるから、真面目に仕事をしなくてもよい」ということではない。それは、その監督や地方議員を査定する人たちに査定するだけの技量や認識がないからそういう結果になってしまっただけのことで、もっと高い技量と認識がある人間が査定すれば、その監督や選手、地方議員の能力通りに公正・公平に評価は行われ、健全でまじめに働きその組織に対する貢献度が高い監督や選手、地方議員は間違いなく契約更改において再契約はもちろんのこと、報酬も当然アップするだろう。

 しかし、室戸市だけは違っていた。

 この70歳近い年齢になって、また一つ賢くなった。人生、日々、勉強、勉強である。

 大半の社会通念に反し、室戸市の議員の場合は、真面目に仕事をしていても行政及び議会組織を賄っている“社長”である市民から「谷口は議会において一番真面目に仕事をし過ぎるから、けしからん。落とせ」と契約更改してくれないんだから、世の中、何が起こるか解らない。

 伝え聞いたが、この私の事例を踏まえて、現職の室戸市議同士の雑談にこんな話があったらしい。
「あんまり議会で一生懸命に議員活動をして市長を批判したりしよったら、市長の支持グループに次の選挙でまたあの谷口みたいに落とされるぞ」。

 「違法は許さないぞ」と市長を批判し、不真面目で悪質な議員に対して「もっと市民のために真面目に仕事をすべきだ」と批判し誠実に議員の職務を遂行していたら落選すると考えている、チホウ議員。次の選挙のことばかり考えて、議員本来の職務である「行政のチェック機能」を放棄してしまっているチホウ議員。

 こうして、これから4年の月日が流れるのである。

 蛇足だが、アスレティックスのゲレン監督がメルビン新監督に変わったとたん、あの絶不調だった松井はその日にホームランを打ち、そのあとの2試合もヒットと打点を重ね、まるで別人のように活躍。昨日は初の3番に座って明るい表情を見せていた。

 要は、技量を持った人間も使いよう。その有能な“選手”も、“社長”が「お前はだめだ」といって使わなければその組織は衰退してゆくし、うまく使えば組織全体の経営効率は高まり、生産能力も高まるものである。

 因みに、室戸市の“社長”は室戸市民。“監督”である市長を雇うのも“選手”である議員を雇っているのも、すべて市民の選択によって。だから、チームを優勝させようと思ったら、経験が豊富で高いマネージメント力とコーティング力を持った監督を迎え入れ、有能な選手ばかりを雇用すればある程度はリーグの上位に食い込めるとしたものだが、いつまでもチーム成績が悪く低迷しているのはそのチームの“社長”である市民の選択がすべて悪いからである。


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地方議員の観察眼とデッサン力

2011-06-05 | 政治家のあり方
 私は子どものころから絵を描いてきた。

 小学2年生頃から、製材業を営んでいた父親の腹マキから小遣いをせびって、月刊漫画誌の『少年画報』、『おもしろブック』、『少年』、『冒険王』、『野球少年』などを買ってきては、漫画の主人公の絵を描いていた。

 また、その10歳(昭和31年)頃からは、夜になると毎晩のように映画好きの父親に連れられ町の映画館に映画を見に行っていた。2日、3日たち上映される映画が替わるたびに、「昨日はフランス映画」へ、「今日はイタリア映画」、「これが終わればアメリカの西部劇だ」と。勿論、学校では子どもが勝手に大人の映画を見に行くのは禁止されていたが、親父から「そういち、映画へ行かんか」と誘われるたびに、「父兄同伴だから許される」と周りの家族に言い訳をしながら、洋画、日本映画を問わず見に行っていた。そうです、私は不良だったのです。(笑)

 それが段々高じてきて、中学校になると洋画専門誌『映画の友』や『スクリーン』を買ってきては映画スターの似顔絵を描き続け、家族や同級生から「うん、これは似ている」と褒められると、更に頑張って描いた。長嶋に初代若乃花をはじめ、チャールズ・ブロンソン、ジャン・ポール・ベルモンド、アラン・ドロン、スティーヴ・マックイーン、クリント・イーストウッド、ロバート・レッドフォード等々、洋画全盛期のスターを描き続けた。

 昭和30年代、40年代はポピュラー音楽も全盛期だったし、いま振り返っても本当にいい時代でした。

 今から思うと、そんなスターの似顔絵を描く趣味が絵を描く上で必要な観察眼とデッサン力をつけるための勉強になっていたようだ。

 似顔絵は、顔の形と光が当たった部分と影になった部分を描き分ける技術が備わって初めて、その人の表情の綾が表現できるものである。更に言うと、光が当たった部分にも薄く影があり、影の部分にも反射光を受けて光る部分があることを目で確認して(観察眼)その反射光を絵に表現しなければならない。

 じっと写真を見つめ、眉と目の間隔、鼻筋の縦の線と口の位置、鼻の左側の影と左頬骨の影との違い、その頬骨の影に当たった逆光を見つけるなどの眼による作業を重ねてゆくのである。それが絵を描くということです。

 このように、手本にしているその映画雑誌の写真からその人の顔の微細な部分に関心を持たないと、その描いた似顔絵は対象となる映画スターとは似ても似つかぬ似顔絵となってしまうのである。絵とはこのように誰でも描けるものではない。

 例えると、地方行政に対する地方議員の職務もこれと同じことが言える。それを絵で説明しよう。

     

     

 お分かり頂けましたか?

 この光があたる部分に隠された「影」を探し、影の部分に隠された「光」を探し当て、世に問うのが地方議員の仕事である。

     

 解っていただけますか?

 私がこう考え始めたのは、15年の市会議員になったころでした。

 私は子どもの頃に絵を描き始め、昭和61年に喫茶店を開業しまちおこし活動に関わり始める前まで絵を描き続けてきて、そのコツコツと続けてきた鍛錬の経過があるからこそ、地方議員として行政の光と影の部分を見る「行政の監視」という職責を全うできていると考えたのです。

 この“視点”(観察眼)に関しては、8年経った今もそう確信している。

 長く絵を描いてきた経験があったからこそ、議員となってからも行政の細部にまで強い関心があって、市長の違法や議員の不適正な仕事ぶりが全て手に取るようにみえた。

 地方政治家が行う悪事がハッキリと見えるからこそ、それを見て見ぬふりができなかったのである。


 全ては、私が子供のころからずっと絵を描き続けてきたから。

 間違いなく、これは正しい。

 政治において、“その基本たる緻密な光と陰影などに関する観察眼を持たない人”は、このように物事の細部にまで関心を以って探る姿勢に乏しく、「行政の監視」という職務には不適格だと言える。だから、もし私に絵を描く腕がなければ、行政の光があたった部分は見えても陰の部分は見えなかっただろうから、他の議員と同じように行政の陰の部分に無関心だっただろう。 

 「違法でもいいじゃないか、町が良くなるなら」とか、「企業誘致だから違法でもいいじゃないか」などとアバウトで惚けたことを言った人がいたが、そんな首長や行政職員、地方議員ばかりならば、町は無法地帯と言っても言いすぎではない。

 地方議員が首長の行う“光と影”、違法や不適正業務に関心がないなんて私にはとても信じられないが、室戸市議会においてはこれからも市民が知らない間に次々と違法や不公正、不公平、不適正な議案が可決していくことを、市民はよく認識しておく必要がある。そう警告しておく。

 これまで違法行為があったということは、間違いなくこれからもあるということだ。

 ただし、私にはもうその責任はない。

 これからしばらくは、まちづくり活動のために25年間我慢していた好きな絵を描いて暮らしてゆく。

 夢は、高知県展洋画部門で、まずは入選すること。30歳代には8年連続入選の経験もあるが、市議選みたいにまた落選もあり得る。だけど、県展の審査には室戸市議選の時のように入選を妨害する悪人はおらず、公正に行われるだろうから、出品したのが8年間、時の室戸市長の違法行為を厳格に批判してきた元議員であったとしても、公正に評価してくれるであろう。

 だから、落選しても良し、入選すればまた良し、だ。

 岡山で頑張っている娘や二人の可愛い孫娘に負けないおじいちゃんでいなければならないと意気込んでいる。


※電子情報誌「高知発!青空エクスプレス」は、6月6日(月)付けGooブログランキング(159万2594ブログ)中、4120位でした。
 小生が市議選に落選した後も変わらずこの電子情報誌『青空エクスプレス』を毎日チェックして下さっている方がたくさんいます。それは、議員時代は一日1400人という驚くような数字の日もあり、最近でも700人、800人という方がチェックして下さっています。その検索数を見ると、一週間も記事を書かないことを申し訳なく思いまして、地方自治に関する記事を昨日、したためた次第。