青空エクスプ レス

日本ではオンリーワンの手書き地域雑誌『あおぞら』の編集発行人を経て、室戸市の政治を監視する改革派議員三期目。

思った通り!

2010-09-28 | 政治家のあり方
 社民党を離党した無所属の辻元清美議員が、民主党の衆院会派「民主党・無所属クラブ」に入っちゃった。そうして、早くも厚遇されて、衆院国土交通委員会の与党側筆頭理事に就任するらしい。

 ねっ、言った通りでしょ。思った通りでした!  多分、この後、何カ月かして、ほとぼりが冷めたら、彼女はきっと民主党に入党するんです。

 でも、社会主義を追及してゆくのが社会党じゃなかったのか。社会民主党もかつての社会党と同じで、左翼政党なんでしょ。なら、辻元議員はその社会党が好きで入党しておきながら、なぜ民主党に鞍替えするのか。

 ま、社会民主党から菅さんや仙石さん、輿石さんら社会党系の議員が大勢いる民主(社会)党に入ったんだから、政党の中身としてはあまり違いはないかもしれないが。それにしても、無節操な人だ。

 野党にいた議員がいったん与党の心地よさと喜びを味わうと、それを忘れられなくなるとは前にも書いた。辻元氏もそのたぐい。

 でも考えてみると、民主党はそんなに左翼の議員ばかり集めて、これからこの日本の国をどうしようと目論んでいるんだろうか。民主党はいったいどこへ行こうとしているのか。やがてこの日本は中国の領土になって、我々日本人はあの勝手気ままな一党独裁国家の中国の子分になるのか。

 共産党独裁の放棄を求めるなどして服役中の著名な民主活動家・劉暁波氏は、2008年に公表された民主化要求文書「08憲章」の起草で中心的な役割を果たしたが、共産党の一党独裁政治が続く中国から「社会主義制度の打倒を企てた」などとして2009年に国家政権転覆扇動罪で逮捕され、今年2月に懲役11年の判決が確定しています。

 民主化を否定し、妨害し、時に弾圧し、それに向かい行動する国民をすべて排除する独裁国家。それがまぎれもなく発展途上国である中国というの国の実態です。

 世界は中国の民主化を目指すこの劉氏を、今年のノーベル平和賞の候補に挙げています。しかし、中国は今、これにも反発している。

 こんな中国と日本の民主(社会)党の関係は今後も注視すべきだと思っています。

 わたくし、ホントに心配しております。こんなことを考えていると、ホントに夜も眠れません。


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議会新聞『青空新聞』を作成中

2010-09-27 | 議員活動
 28日に、やっと9月議会が閉会します。

 16日に委員会審議が終わった後、十二日も間を開けての閉会日。これではちょっと間延びがして、議案の採決に際し事前に行った質疑などの内容をもう一度復習しなくてはなりませんでした。いつものように閉会日は24日(金)が適当だったのではないかと思っています。

 この9月議会は、9月10日(金)に開会し、13日(月)には6氏が一般質問し終了、14日(火)と15日(水)は大綱質疑の予定でしたが、質疑には小生一人が2度出て行って質疑しただけで他に質疑がなかったため、残念ながら14日の一日だけで終了してしまいました。

 こんなことを考えているのは私だけだと思うが、本議会での大綱質疑の時、議員が議案に質疑をしない状況が続いていて、困っています。このような事態は深刻です。

 もし私が全く質疑をしなければ、本議会で議案に質疑をする議員はいなくなってしまうのではないかと憂えています。こんな状態は、きっとこの任期中は最後まで続くと思うが、こんなことでは議会はますますその機能や権能を発揮することができないでしょう。

 19年5月からの今任期は、質疑を活発に行っていたS議員が隣町の町長になったこともあって、二期目に当選した時、「きっと、質疑をするのは私かY議員ぐらいじゃないか」と、最初からそんな危機感を持ち続けていました。それが案の定、質疑は前の任期中に比べると非常に低調になってしまい、そのあまりの意欲の無さに、「これでは市民の皆さんに申し訳ない」と強く思うようになった。

 今期は他に質疑を行う議員がいない事が事前に分かっているため、常にそのことを意識しながら、一般質問の原稿作りに忙しい議会開会前の数日の間も、質疑の原稿作成に大わらわです。告示日に議案書をもらってから、大綱質疑までは十日間ぐらい。大忙しで議案になっている事業の調査をインターネットで行う一方、担当課にも聞きに行き現状などを取材して、そうやって毎議会毎に、議案質疑の原稿を極力作るように努めています。

 そうやって私が登壇しても、他に出ていって質疑を行う議員はあまりいません。だから議事は早く進み終わるが、議会はいつまでたっても活性化しない。そんな状態がこの四年近く続いています。

 これも議会改革をすればちょっとは変わるんでしょうが、以前、こんなことがあった。

 19年12月議会に議会改革特別委員会を設置し議会基本条例を作って議会を活性化しようと考えた私は、それを決議書にまとめ、議会に提案するために議員から賛同署名を募りました。でも、どなたも議会改革に賛同頂けなかった。そんな経緯がある。

 中には、余計なことをするなと言わんばかりに、「そんなもんは、おいおいやったらえいわ」と突き放すように応えた議員もいた。「おいおい」とは、土佐弁で「思いついた時にちょっとずつ(やったらいい)」の意。つまり、目的は他にあって、議会を改革して活性化させ、市民のために貢献しようという議員活動には全く無関心だと解りました。

 それと、その議員が議会改革のことを「そんなもん」と吐いたことには、非常に腹立たしく思ったものです。議会を改革して住民のために議会がもっと働こうとすることが、「そんなもん」なんでしょうか。そんな考えだから、いつまでたっても議会組織が良くならないし、それに伴って行政組織も良くならないのです。 

 とにかく私は、室戸市が良くなるためにはまず議会を改革することだと信じていますし、それが成功すれば、今のように違法を平気でやってしまうような行政体質は払しょくされ、きっと行政も良い組織になると信じています。

 まず議会です。そう思っています。それには正義感の強い、間違ったことは許さない、行政とは一歩離れて市政を見ることができる議員を市民の皆さんが選ぶことが基本となります。それに尽きる。市長と利害関係を持とうとして働きかけを行ったり行政の不適正を許してしまうような議員ばかりでは、いつまでたっても市政も議会も良くはならず、延いては室戸市も良くなりません。

 ・・・ということです。その点をよくご理解いただき、市議を選んでいただきたい。知人だから、親戚だから、地区の代表だからというだけで選べば、室戸市はいつまでも良くはなりません。

 さて、それはさておき、昨日からいつも議会後に発行させていただいています『青空新聞』(第14号)の作成に入りました。

  

 今号は、21年度決算が9月議会に提案されましたので、それを特集します。勿論、青空編集室は数字だけを表にして情報公開する行政のようなことは致しません。いつものように、市民の皆さんが見てわかりやすいように工夫を凝らし、現在、鋭意作成中であります。

    
 この新聞は500部限定で制作し私の知人や支援者などに配布しているものですが、ご希望の方はご連絡いただければ配達させていただきます。あと二日ばかりで記事の切り貼り作業は終わり、市内を回って配布するのは10月初めになる予定。この『青空新聞』は、室戸市の財政状況を知る良い手掛かりになろうと考えています。乞うご期待を!
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三権分立と、でたらめな超法規的措置

2010-09-24 | 国のあり方
 子どもの頃、中学生の時だったと思うが、社会科の時間に「三権分立」を習った。

 まず、その「三権分立」のさわりから。

 この「三権分立」は、モンテスキューが主著『法の精神』で三権分立論を大成させた制度で、国家において様々な権力を分立させる「権力分立制」のひとつで、この三権分立の他、二権分立、連邦制、二院制、行政委員会などがある。これらの制度は、権力相互の抑制・均衡による権力濫用の防止策として整備されている。

 「三権分立」は、立法権(法律や制度を策定する)、行政権(公共の決定を実行する)、司法権(罪や私人間の係争を裁く権力)の三つに権力が分かれる。その「権力分立」とは、国家の権力を性質に応じて別々の機関に分けて、各機関に他の機関の越権を抑える権限を与え、相互に監視しあうことにより抑制均衡を図る。そうすることによって権力の集中・濫用を防止し、国民の政治的自由を保障させようとする制度です。


 ま、ちょっと小難しい国の制度なんですが、今日の事件と関わることだと思いましたので、前置きとして書きました。

 数日前、沖縄県の尖閣列島沖で中国漁船が領海侵犯して操業中に海上保安庁の巡視船に見つかった末に逃げようとして衝突した事件は知っておられるでしょう。その事件で石垣海上保安部が公務執行妨害で逮捕して取り調べていた中国人船長を、那覇地検は24日、地検次席検事が記者会見を開き、釈放すると発表した。

 これには国民みんなが驚いた。

 「国民への影響や日中関係などを考慮したうえで、処分保留のまま釈放することを決めた」。驚いた。その釈放する理由を聞いて、また驚いた。

 「ほー、日本の国は司法が超法規的措置ができるのか」と。「超法規的措置とは、司法の手にゆだねる前に政治的判断で行うものではないのか」と。

 超法規的措置とは、国家が定めた法律等に規定された範囲を、国家そのもの(三権で言えば行政)が超えて行う特別な行為のことです。例として、テロリストの要求に応じて勾留者や受刑者を釈放するといった行為が該当する。これも、決して諸外国から褒められることではなくて、日本はこれまでにこの「弱腰外交」を何度かやってしまい、外国から批判され、いまではしなくなってきた、と思っていた。

 それを、驚くことに今回は行政ではなくて、「司法が独自の判断でやってしまった」(仙石官房長官・談)というのだから、とんでもない出来事です。

 仙石官房長官が午後の記者会見で曰く、「刑事事件として刑事訴訟法の意を対して、そういう判断(釈放)に到達したという報告だから、那覇地検の判断ですので、それを了としたい」。

 つまり、検察独自の判断であると強調した。「地検の判断で、それを了とする」がもし本当なら、それで「了」として怒りもしない官房長官なら、無能だ。(失礼)その地検が行った超法規的措置は司法が結論を出すまでに政府が行うもので、これからどんどん司法が政府の判断も得ずに超法規的措置を行ったら、民主党政権はそれも「了」とするのか。バッカジャナカロカ(失礼)

 それとも、総理も官房長官にもお伺いがあり、最終的に総理と官房長官、そして前原外相らが電話で話し決めたことならば(これが本筋だ)、なぜ政府首脳陣は「那覇地検の判断だ」と逃げる程、意気地がないのか。なぜ超法規的措置ができない立場の地検や高検などに責任を転嫁するのか。

 「・・・ごとき」といっては品が悪いが、言わせていただく。一国の総理大臣が指揮権も発動してない(仙石官房長官・談)のに、地検ごときの下部組織がそんなことをしてもいいのか。どちらが上位でどちらが下部組織なのか。笑ってしまいます。

 どこまでもあざとい(※)総理大臣だが、中国から圧力を受けた那覇地検が国の判断なしに最終的には最高検まで判断をゆだね結論を出したといえども、その総理大臣が指揮権も発動してない事件の判断を最高検が超法規的措置で判断を下し、釈放してもいいのか。(※「あざとい」を土佐弁でいうと、「立ち回りがへすらこい」「こすこい」)

 しかし、最終決断を行ったと言われている最高検察庁トップの検事総長だが、本当にそうなら、長官は日本の総理大臣よりも偉いのか。それと、このことから想起するに、今後も国内の政治において、また外交において、司法が超法規的措置だといって政治的な判断を下す時もあるのか。ならば、どこかの元幹事長の件も超法規的措置だといって裁判所に送ってはいかがか。そんな超法規的判断ならば、きっと国民は許すだろう。

 一方、したくない釈放をしなくてはいけなくなって記者会見を開いた次席検事のこと。あの検事の心中はいかばかりか。「なんで俺が、こんな釈明じみたことを言わなければならんのだ」との苦しい胸の内がよく見てとれる。

 超法規的措置は三権分立でいうと「行政」が行うべきもので、「司法」はそんなことできないはず。それを、「司法が政治的判断で領海侵犯の船長を釈放する」という。日本という国は、そんな国の根本的な制度も守れないでたらめなことをしてもいい国になってしまったのか。

 子どもたちが学校で学んで覚えた「三権分立」の制度を、なし崩しにそんなことをしてしまってもいいのか。可笑しいだろう。規則というものは守ってこそじゃないのか。それも、総理大臣じゃなくて、地検がそうしたいと言い、最高検が「そうしようか」で簡単に決めてもいいのか。規則や法律はいったいどうなるのか。

 一党独裁国家の中国からこれと似たような被害を受けていたアセアン諸国をはじめ、世界各国は今回のこの事件を日本がどうやって解決するのか、その方法をじっと見ていたのです。それが、この体たらくだ。諸外国から「日本の腰抜け外交」と批判されても、甘んじて受けなければならない。

 今日、政府はその那覇地検の発表を受けて、船長の釈放について外交ルートを通じて中国政府に伝達したといいます。そして今夜、中国からお迎えの飛行機がやってきて、連れて帰る。

 今回のこの措置に対し、民主党内でも批判の火の手は上がっている。松原仁衆院議員らは、「容疑者を釈放することは、我が国の法秩序を蹂躙するものだ」。

 みんなの党の渡辺善美代表は、「こんなんでは今後、これ幸いと中国は無理難題を押し付けてくるだろう。衝突事件のこの処置は明白な外交的敗北で、あいた口がふさがらない。菅内閣の弱腰外交を糾弾していかなくてはならない」と、私のように手厳しい。

 自民党の安倍晋三元首相は、「極めて愚かな判断だ。領海侵犯であることは明々白々で、中国の圧力に日本の政治が屈したことになる」と厳しく批判。石破茂政調会長は、「菅首相と前原外相は不在。誰がこれを決めたのか国民に説明すべきだ」と述べた。

 それにつけても、中国という国はなんという国なんだ。日本の国は「中国は発展途上国だ」として長く支援してきた国じゃなかったのか。それが、今じゃどうだ。あの高圧的で、高慢な態度は。今度は領土まで奪いに来ようとしている。

 これが小沢一郎という中国が好きな政治家が何百人もの日本人をひきつれかの地に行き、媚びへつらうようにぺこぺこと頭を下げて写真を撮ってもらった、その国のすることだ。これこそ中国と仲がいい小沢氏の出番だろう。お手並み拝見といきたいものです 

 先日も室戸市議会に関連して記事を書いた。その最後の方でこう書いた。もう一度、政治に関わる人たちに申しておきたい。

 一円を嗤う者は、一円に泣く。『法律を嗤う者は、法律に泣く』。  ( ※ 「嗤(わら)う」とは、あざけり馬鹿にすること。嘲笑すること)

 首長も、行政職員も、地方議員もそうだが、国の政治家も、官僚も、最高検や証拠品を操作した大阪地検や今回の那覇地検も、みんなみんな法律を守ろうよ、そして国の「三権分立」の制度も守ろうよ。

 規則や法律を学んでいる中学生や高校生が迷うからネ、後生だから。


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こんな益荒男もいる

2010-09-22 | 政治家のあり方
 これまで八年間、室戸市の違法を追及し改善を求めてきましたが、世にはこんな議員もいます。高槻市議の北岡議員のブログです。私とよく似た市政改革の活動に共感するものがあります。その益荒男ぶりをとくとご覧あれ。

 市長も市職員も勉強のためです。記事から目をそらさず、よく読んで学んでほしい。

 違法な行政業務は、それがどこの自治体においても、如何に問題であるかがよくお分かり頂けると思います。高槻市議会の吉田議員と北岡議員の姿勢から、私が議員の務めとして違法や不公正・不適正な業務に敢然と戦いを挑んでいる理由もご理解いただけるのではないか。

 悪しき政治を許さないこと。それも監視機関の一員としての重要な職務です。

 「行政が行う違法を許さない」。議員がそう努めなければ、行政が一部行っている“悪さ”は為し崩しに進められます。それでは議会は無きに等しく、議会なんかいらなくなる。

 では、どうすればいいのか。それは簡単です。

 市長が議会に提案した議案の中の違法や不公正、不適正等々の議案は全て、表決の時、議員全員が「反対」することです。そうすれば、次からはそんな内容の悪い議案は執行部から提案されなくなり、行政業務は徐々に適正に改まっていくということになります。

 市長や執行部の業務体質を改めさせようとするなら、議会全体が厳格な判断を下すこと。それだけで違法などの議案は議会に提出しなくなります。私はそう信じている。そうなるには、まず議会を改革して厳格な議会につくり変えるしかないと考えています。


 だから、行政組織を健全な形に改革するなんて簡単なことです。

 議会は市長等執行機関の下部組織じゃないのだから、執行機関の追認機関に為り下がってしまうことなどないように、そして寄り添って「市長のために…」なんてことをこれぽっちも考えず、議会全体で何が正しいのかをよく考えて一つ一つことを厳しく判断すればいいだけのことです。

 そうすれば、市民が理想とする議会は出来上がります。それに従って執行部側の体質も改まってきます。


 さて、市長選も市議選も近づいています。市民の皆さんにはこれらの重大性をよくご理解いただき、決して人情に流されて判断を誤ることのないようにしてほしい。

 市政や市議会を良くするには、まず法令を順守することが基本です。

 誰だっていい。要は、互いの利害を優先する人ではなくて、法律を守って仕事をするという基本を市政においてや市議会においてちゃんとできる、そんな人を選ぶことです。

 それが室戸の政治を健全な形にする唯一の方法だと思います。



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論語の基本精神

2010-09-21 | 政治家のあり方
 小生にとって大恩人である弁理士・折寄武士氏が亡くなって三年になる。今日は彼岸とあって、杉銘木商であった父・谷口義貴と母・まさの墓参りを済ませた後、室戸岬町高岡にある氏の墓参りにも行ってきた。

 地域雑誌『あおぞら』を発行し始めたのが平成2年9月から。その後、わずか2年目で借金が200万円に膨らみ、「今なら車を買ったぐらいだから、やめようか」と思っていたころ、県地域振興課職員が県大阪事務所を通じて関西高知県人会に「谷口を救ってやれないか」の声を届けて下さって、室戸出身の弁理士・折寄武士氏から、夜7時ごろ電話がかかってきた。

 「借金が嵩んで地域雑誌の仕事をやめるようだと県大阪事務所の職員に聞いた。毎月100冊送れ。それに広告料も出そう。1ページ5万円でもいいが、あまり大きな広告を出すと他の広告主の手前もあって気分を害するようになってもあんたも困るだろう。だから、半ページの広告料で毎月支援しよう。だから、やめちゃいかん」。

 電話を持つ手が震えた。

 人の情けに接し、涙があふれてきた。おかしな言い方だが、「こんなこと誰もしない」と思った。

 100冊といえば当時一冊600円だったから6万円。広告料は半ページで2万5千円。合計毎月8万5千円になる。誰もまねできないことだった。県東部地域の文化振興のためにと自分なりに努力していたとはいえ、室戸出身の会社経営者といえど、一度もお会いしたことのない方からそんな大きな支援の手を差し伸べて下さるとは思ってもみなかった。

 それからは市内外の広告主や購読者の助けと折寄氏の情けにもすがり、加えて、1年に数回、写真特集の特別号を企画したことも効果をあげ、2年半で借金は5万円にまでに減った。折寄氏からの支援は心苦しくて、その時、「もう、これ以上は申し訳ないので広告料を頂くのはやめさせて下さい。その替わり、本は今までどおり、毎月無料で送らせていただきます」ということにしてもらった。

 借金が減ったその時、「やめるなら今だ」という気持ちもなくはなかったが、これまでたくさんの人たちに応援していただいてきてそんな失礼なことはできないと、多くの人たちの助けを得ながら更に発行し続けた。

 創刊当時は1000部出版して、毎日6時ごろから8時ごろまでの2時間、市内の家々を訪問して大体完売していた。それが8年目ともなると徐々に減り、約600冊ぐらいに減少していた。それも自分の力の無さから。その結果、またも借金は200万円近くなり、平成10年1月についに立ち行かなくなって廃刊した。

 そんな私の本作りのことはどうでもいいですが、その本作りが続けられたのはこうした多くの方々の支援があってこそ続いたものだと言いたかったのです。25店ぐらいの広告主さん、毎月買って下さっていた普通の住民の皆さん、長年少し残り少し残りしてたまった借金を待ってくれていた印刷屋さん、創刊当時から支えてくれていた県職員、この儲けにもならない仕事を支えてくれた一番の功労者が妻であり、子どもたちだった。又、それ以上の功労者が折寄さんでした。

 折寄氏が故郷室戸に寄せる思いは強く、故郷室戸の文化支援のほかに、室戸高校野球部(この後、甲子園に出場したことは記憶に新しい)の部員送迎用のマイクロバスを大阪にある知人の企業から譲り受けるために尽力されたこともあった。

 そして、高知県人会の皆さんからの勧めもあって、「室戸市長になって室戸市のために尽くしたい」という思いがあったことを没後に、氏のご母堂からお聞きした。私は「そんな話しがあれば、その時に言ってほしかったねえ。一も二もなく応援していました」と。ただ、病気ではどうしようもなく、関西の企業人のお仲間はもちろんでしょうが、私も室戸市は惜しい人材を失ったと思っている。

 SONYやPANASONICなど大きな企業の著作権を管理する弁理士という仕事をしてきた人ですが、もうひとつ、よく頂いた手紙に書かれていたのが、「もう少ししたら室戸に帰って、朱子学の塾を開きたい」の強い思い。今から十五年ほど前のこと。手書きの地域雑誌の発行に追われていた私に「朱子学」の何たるかが分かるわけがなく、縁遠い学問のように感じていた。

 それから十数年した平成18年1月、議員になってしばらくした頃に本屋で「論語」の本を見つけ、何気なく買ってきた。不勉強で、「論語とはどんなものか」程度の思いで買ったものでした。

 「論語」とは、孔子の死後、門人たちが孔子から教わったことを持ちよりまとめたものということも、その時、初めて知った。その教えは、いわゆる「儒教」もしくは「儒学」として、のちに中国の歴代王朝で経営理念として尊重されるようになる。更に、東アジア諸国にも広まり、各国の文化に大きな影響を与えた。(朱子学については今もよくわからないが)

 近代になってもこの論語の精神は生き続け、明治維新後に企業を興して日本の近代化に貢献した渋沢栄一は、「論語」の精神で会社を経営した。

  その「論語」の基本精神は、「モラル」。「もうけ」を」優先させるだけでは社会は良くならず、会社も持たないことが、最近の企業や団体が違法行為や偽装行為を行った末に経営者や団体役員などが記者会見で頭を下げて謝罪している光景を見るとお分かりだろう。「モラル」、この精神に欠ける企業や団体、また政治の世界ならば議員や首長、この人たちに「モラル」が欠落している例は枚挙にいとまがない。

 ただ、社会全体に迷惑をかけたことが理解できる企業人等は背負った責任の重さを痛感し謝罪するが、住民全体に迷惑をかけたことが理解できない首長など政治家は背負った責任の重さに鈍感なのか、絶対に頭を下げないし、どんなことがあっても謝罪しないし、時に住民の代表に向かって反論までする。そうして、その人物は「モラル」と「コンプライアンス精神」が欠如している様を辺りにさらけ出す。


 そんなことなどを考えながら、論語の中から政治的モラル、モラルに富んだ政治姿勢とはいかなるものかを、折寄氏に為り替わり、孔子の言葉の中から挙げてみたい。

 基礎的知識として…論語に必ず出てくるのが「仁」と「礼」。「礼」とは、マナーとか、礼儀作法のこと。政治の世界で言えば私が厳格に守ろうとしている「法令」とか「規則」のことです。「仁」とは、朱子学によると、「心の徳(よさ)」です。この仁を大切に生きていれば、つまり良心に従って生きていれば、人を思いやれるようになれるといいます。又、逆にいうと、礼に従って行動をしていれば、その心には仁が芽生えるという。

●論語「仁を問う。曰く、仁者は、難(かた)きを先にして獲(う)るを後にす。仁と謂うべし」

 (原文翻訳)良心的であることについて問われると、言われた。良心的な人は、まず困難に立ち向かうことを優先し、儲かることかどうかは二の次にする。それでこそ良心的と言える。

 (学びの要点)正しいことであれば、それをやり遂げていく。たとえそれが困難なことでも、それから逃げたりしない。これこそが、立派な人の生きざまである。

●論語「子路(しろ)、君(くん)に事(つか)えるを問う。子曰く、欺く勿(なか)れ、而(しこう)してこれを犯せ」

 (原文翻訳)弟子の子路が君主に使える方法を尋ねたとき、孔子は答えた。「騙してはいけないし、間違いはきちんと意見してあげないといけない」。

 (学びの要点)上司の意を迎えるために何かと甘言を弄する人よりも、上司の意に反してでも、ずけずけ苦言を呈する人の方が、最初は嫌われるかもしれないが、最後は信用をてにできるし、上司のためにもなる。

 (谷口からの一言)これは相手を見て行うべきこと。いくら孔子の教えでも、相手を見ずに苦言を呈すると多くの甘言を弄する人間たちが居並ぶその前で斬首の刑に遭うこともあるので、ご注意頂きたい。

「正論は、その正論が理解できる有能な上司にだけ行うべきものと心得よ。無能な上司に正論は通用しない」

●論語「君子は、義して以って質と為し、礼して以って之(これ)を行い、孫(そん)して以って之を出(い)だし、信して以ってこれを成す」

 (原文翻訳)りっぱな人は、正義を根本に据えている。礼儀によって正義を実行し、謙遜によって正義を主張し、信用によって正義を完成する。

 (学びの要点)大体成功する人はバックボーン(気骨、精神的中軸)がしっかりしているものですが、大きく成功できる人は特に正義をバックボーンに据えている。

そもそもビジネスであれ、政治であれ、人生であれ、無礼なこと、不遜なこと、裏切ることなど、そんな正義に反することをしていれば、最初は良くても、最後は失敗するものである。

●論語「志士、仁人(じんじん)は、生を求めて仁を害することなく、身を殺して仁を成すことあり」

 (原文翻訳)世のために頑張ろうという人、良心的な人は、良心的でないことまでして生き残ろうとはしないし、良心的なことをするために自分の命を捨てることもある。

 (学びの要点)良心に反するくらいなら、死んだ方がましだ。正義に反するくらいなら、死んだ方がましだ。これほどの覚悟で不実、不正を憎んでこそ、立派なことを成し遂げられる。

 (谷口の一言)2ちゃんねるで「磯野波平を頑固にしたような面白い議員」と書き込みがあった。そこには別の人から「読めば参考になる」とも賛辞を頂いている。市民からは「市議会の良識」とも言って頂いている。「身を殺して仁を成す」(正義に反するくらいなら、死んだ方がまし)の精神はゆるぎない。

 折寄氏はお亡くなりになったので、氏から朱子学や論語を学ぶ手立てはなくなったが、その意図するところを自習して学ぶことはできる。現実世界で起こる出来事から、その論語が教えることの意味がよく見てとれます。無法者のすることや嫌がらせや足引っ張りは、謂わば“反面教師”。「こんな人間にだけはならないようにしよう」と、論語から学ぶのである。

 法律を守らない人がいるから、このように「論語」を介して法律を守ることの大事さを世に問うことができるのである。市民の皆さんに「こんな政治でいいんですか?」と問うことができる。

  論語は教えている、人の道を。


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ゆく夏、くる秋

2010-09-18 | 季節のたより
 室戸も、やっと秋に。

 吹く風も心地よい。

  

 室戸の空は、アーティストです。空は、絵の具を置く青いキャンバス。作品は、空気と光が綾なす絵の具のダンシング。

  

  

 一つとして同じ作品は生まれないし、それを売り買いされることもない。ただ、見るだけ。ただ見惚れるのみ。

  

  

  

 その評価は一瞬のうちに消え去ってゆく。一瞬の芸術である。

  

 人間なんて、人間なんてちっちゃな生き物でしかない。このダイナミックなドラマの前では・・・。

  

 朝焼け、夕焼け。朝凪の海、夕凪の海。荒れた海、風の海。魚の海、鳥飛ぶ海。船行く海、船帰る海。

     

 燃えたぎる空、鉛色の空。

  

 春のうみ、夏のそら、秋のうみ、冬のそら。

  

  変わらぬ海、変わる海。変わらぬ空、変わる空。変わる季節、変わらぬ季節。

  

 いつまで、続くこの日本の四季。

  

 子々孫々までも続けよ、日本のこの美しき空の色。

  

 我が町室戸の青い空とそよ吹く風こそ、財産。

 欲深き者たちが蠢くこの世の中にあって、この風景、この風景だけは、権力者が庶民から奪い取ることができない芸術作品だ。

 この風景があるから室戸がずっと好きでいる。なんとか良くしようと頑張れる。でも、この風景がなくなれば、きっと町には未練もなくなるだろう。


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片山善博氏の総務大臣就任に期待する

2010-09-17 | 議会改革
 小生、民主党の政治には批判的だが、代表選が終わって組閣に取り掛かっている候補の中に私が尊敬しその高い判断能力に感銘を受けている前鳥取県知事の片山善博氏の名前が挙がっていることには、大いに賛同する。

 朝はいつも5時から5時半ごろ起床して、新聞を見て、TBSの「みのもんたの朝ズバッ」を見るのが日課。理由は簡単、他の番組よりも政治の話題が多いから。その番組のレギュラー・コメンテーターとして片山氏が語る政治論には納得するし、国の政治や地方政治を学ばせてももらっていて、いつも登場する日を楽しみにしている。それと、これも楽しみに見ている日曜日の朝6時からのBS-TBS「時事放談」。これにも片山氏は登場している。

 その片山氏が次期総務大臣に就任されるらしく、民主党政権にという点があまり面白くないが、大変喜んでいる。

 以前も、今年5月3日付けの高知新聞紙上に片山氏の「現論・地方自治の本旨と現状」という評論が掲載されていた。その文章に強い味方を得た思いがして、それを基にこの電子情報誌にも記事を書いたし、6月議会の一般質問においても地方自治の本旨を規定した地方自治法を順守することの重要性を主張した。

 前の自民党政権時代に元岩手県知事の増田寛也氏が総務大臣になったことがあることを思えば、これまでに地方行政に関わったことのある政治家を総務相に抜擢することは一番いい判断だとも思う。比較しては失礼にあたるが、私は増田氏よりも片山氏の厳しさが好きで、片山氏の方の力量を買っている。

 総務省といえば、憲法第92条で「地方自治の本旨」を規定、それを基に全国の都道府県と市区町村の「自治」の仕組みや運営に関して管理監督している官庁。これからは、民主党政権が推進しようとしている「地域主権」の政策を片山総務相が先頭に立って進めることになる。「地域のことは、その地域に住む住民が責任を持って決めること」、これが地域主権で、これこそが「地方自治の本旨」といえるものだ。片山氏の今後に期待している。

 一つお願いしたいのは、かつて 地方議会のでたらめさに注文をつけたこともある片山氏ですので、地方議会の改革を強く推し進める政策の創設。それも一年以内に実施してほしい。

 ただ、今の民主党を見ていると、いつ内部分裂するかもしれない状態にあることは国民みんなが知っている。だから、「もしかしたら今年の年末に、来年3月ごろに、来年の秋に」とかいう話も乱れ飛んでいて、せっかくその椅子に的確な良い人材である片山氏が座り活躍をしていても、就任一年目ぐらいで解散総選挙ということも想定でき、片山氏が思い半ばで退任ということもなきにしもあらず。

 ま、先を見据えて的確な判断ができる片山氏のことだ。そのくらいのことは想定して引き受けているだろう。小さな町の窓際議員のわたくしごときがいうことではない。

 それにつけても、せっかく「朝ズバッ」と「時事放談」に登場する片山氏のコメントを楽しみにしていたのに、これから一年ぐらいそれが聞けないのは、ちょっとさみしい。又、TBSも貴重な人材を失ったといえます。


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キラメッセ室戸の日替わり弁当

2010-09-16 | プライベート
(15日の記事を一部移動) 

 10日(金)に開会した室戸市議会ですが、すでに一般質問も13日に無事(?)に終わり、14日は誰も質疑しない中、15議案10認定に対して質疑を行ったのは、残念ながら私だけでした。

 議会において議案に誰も質疑しない傾向が19年5月から顕著ですが、それは議会前から予想していたことだったので、連日、大急ぎで原稿を作り、14日に2議案1認定について質疑を行いました。

 今日15日(水)は大綱質疑の予定でしたが、昨日14日は私が質疑しただけで他に誰もしなかったため、本議会での議案及び認定審議があっという間に終わり、休会(休み)になりました。

 小生はこれ幸いと、今日は朝から、まだ原稿作りが終わってなかった21年度一般会計・特別会計決算の質疑原稿の作成に取りかかり、終日、これに費やしていました。「議会は私が引っ張ってゆきます!」。こんな大胆不敵なことを書いたら、また他の議員さんからにらまれ、圧力をかけられるかな?(笑い)


 昼は愛妻から電話呼び出しがあって、キラメッセ室戸にご飯を食べに行ってきた。850円でコーヒー付きはお得感があってうれしい。おかずも量はそれほど多くはないが、いつも刺身やカツオのタタキがついていて、月に一、二回食事に行くのを楽しみにしている。

 旅行している観光客の方々や市外から仕事でやってきた人たちもここを食事処にしている方も多くいる。作業服の人がいたり、スーツを着た会社員数名のグループがいたり。「機械の設置できていたのかなあ」「どこかに商品の販売契約に来てたのかな」と、店内をちら見して観察している。(生を受けたのが商売人の家で、根が商売人なもので、チェックが厳しいんですよね、わたくしは。議会においてもネ)

 この店はいつ来ても大繁盛で、忙しく立ち働くウエートレスさんを見ていると、こちらまで元気になる。「商売はいつもこうやって客に追いまくられて追いまくられて仕事をしてないとダメだなあ。議会もこれくらいたくさんの仕事を押し付けて無理やりにでも働いてもらえば、議会ももっともっと活性化するだろうなあ」(でも、そんなに仕事を作れば議員のなり手がなくなってしまうか)と、ウエートレスさんの元気な掛け声に聞き惚れている。

 又、室戸の元気度を見諮るにはこの店の客層を見れば分かると言っても過言ではない。観光客、八十八か所めぐりのお遍路さん、市外・県外から来た建設関係や機械関係の企業社員、地元室戸に戻ってきて来店した家族、市内の友人や家族のグループ等など。いつ行っても、市内の食事どころの店がうらやむ繁盛ぶりに感心する。

 明日16日は、議案の委員会審議。だから、今日は昼食を取った後はおとなしく自宅に帰り、午前中に引き続いてまた質疑原稿の執筆です。

 私は他の議員に比べて能力に欠けるところがあって、新人議員の中には委員長や副議長に就任された方までいる中、議員八年目になるが、いまだに一度も委員長になったことがない。そんな総務文教委員会の平委員ですので、明日は先輩議員や新人議員の皆さんにも負けないように頑張って質疑します。
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「ずっといいじゃん」

2010-09-16 | 議会報告
 ●13日(月)、今議会、私の一般質問で議会は紛糾! 大変興味深い展開が繰り広げられましたので、全国の愛読者の皆さんにご報告いたします。

 市長の支援グループの方々が傍聴に来ておられる中、私が市長に「公の施設に関する違法問題を改めてはいかがか」と、これまでの経過と数々の法律を基にして問うたところ、その質問の中に“当該事業を議会が可決した”という下りがあったことから、それに敏感に反応したS議員から質問を遮るように「議事進行」発言が飛び出した。そのため、残念なことに、せっかく一所懸命に市長に対して問い質している私の質問は途中で妨害された形となって、中断せざるを得なくなった。

 その妨害発言の主な理由として想定されるのは、私が事業経過をたどる説明の中に「議会の表決では賛成が7名、反対が7名の同数で二分するも、議長が裁決権を行使して賛成。最後は賛成8名、反対7名で可決したという結果になった」などのくだりがあったことから、自分たちが批判されていると受け取ったようです。

 その光景を傍聴席から見ておられた市長後援会の皆さんは、どのようにお感じになられましたか。私が数名の議員から口撃を受けている姿を見て、どのように考えましたか。

 市民に選ばれたわれわれ議員は、提案された議案に違法な点、不適正な点、公正・公平でない点を発見したら、議会と行政の健全化を目指して指摘し、改善させるべく行動しなくてはなりません。それが議員の職務のすべてではありませんが、それは至極当然の行為です。

 市長や執行部が不適正な業務運営や事業計画を議会に提案し、議会において指摘を受けても改めなければ、途中であきらめることなく、「行政の疑問な業務運営を放置してはならない」との市民の声を受けて、市民派議員は何度でも批判し続けるべきものです。そう努めるのが市民の代表として選出された議員の務め、職務責任です。私はそう信じてこれまで議会活動を行ってきました。

 それは間違いなく正しいことです。

 この点については、どなたが私を批判しようとも、揺るぐことはありません。そのくらいの気概を持って議員の仕事に携わっています。法律で動いている自治体運営において、「市長が喜んでくれるから」といって法律を無視して議案に賛成してよいわけはなく、議会で審議される議案の内容に違法性や不公正、不公平、不適正な点が見つかれば、そのことに異論を唱え反対する議員の方が正しい。だから、私は一人であっても、信念を以って毅然と反対し、批判します。それが議員の務めだから。

 市民の皆さんもそれが正しいとお考えになりませんか。それに、むしろ皆さんもそんなちょっと変わり者の議員に期待しているんじゃないですか。どんな問題を孕んだ議案でも、「市長が助かるから」「市長が喜ぶから」といって、「まー、いいじゃないか」と賛成している議員よりも、こんな“いごっそう”の議員に期待しているのではないでしょうか。

 『間違いは間違いとして、勇気を以って厳然と反対する。延いては、そのことがやがてその人のためになる』ということもある。だから私のやっていることは、決して市長へのいやがらせではなくて、親切心の発露。社会でも議会においても同じだが、悪いことをしている人に「やめろ」と止め、間違いを諭す勇気も必要なものです。それが延いてはその人のためになるし、組織のためになる。唯、それを彼が理解できるか否かは別の話で、私にとってはどうだってよく、預かり知らないことだ。

 だから私は、追及を受けている市長が腹を立てて私に反論をしようが、私が議会で孤立無援になろうとも、「これは間違っています」と言い続けている。この全てが室戸市が良くなるための行動だからやめない。それを理解して頂ける行政関係者はほとんどいないが、そんなことはどうだっていいことだ。昔から一人で働くのには慣れている。

 さて、議場は市民が傍聴に来てその場で発生する全ての状況を見ることも聞くこともできることからも理解できるように、議会審議のすべては情報公開された場所です。それが審議中でなくても、議事が止まって録音も止めた「小休」中でもすべてがオープンになっているため、その議場内で発生した状況を市民に公表することは何ら問題はなく、むしろそれらを情報公開する行動は市民から高く評価され、喜ばれます。

 そこで、質問当日のことをもう少し情報公開しておきたい。

 私が“違法だと問うている事業を議会で可決した”という流れに敏感に反応した三期目で議運委員長の鈴木議員から、「議事進行」の声が上がりました。それは明らかに議事妨害行為でしたが、その辺から私の質問のペースは完全に崩されてしまいました。そして質問が終わった後も、議会は紛糾した。

 「議事進行」と発言した鈴木議員は長々と私を批判し続けました。しかし、このような、これまで議会に提出された議案を議員が批判したり改善を求める質問は数多くあったこと。だから、当然のことながら林議長はこれを「議事進行に当たらない」として認めなかった。

 最後は、「質問は議員の権利で、これを問題だとして権利を奪うことは今後のことを考えると、これを認めることはできない。拠って、議事進行発言には該当しない」と、“大岡裁判”。この時ばかりは、林議長の法に沿った正しい判断に感銘を受けた。


 しかし、今度は議長のこの正しい“判決”に収まらない元助役で二期目の山下議員は議長に向け、こんな発言を投げつけた。

 「この問題は可決して、『違法ではない』ということになっちょうやないか!」。谷口をやっつけようとしない議長に腹を立て、これを二度、三度と繰り返し叫んでいた。これには、さすがにたまげました。つまり、「議会において議案が可決したら、それこそが違法ではないという証明だ」と言っていることになる。

 即座に、議席に戻っていた私から声が飛ぶ。「議会で議案が可決したきんゆうて、それが違法じゃないという証明にはならんぜ!」。

 ご存じのとおり、執行部から議会に提案した議案が議会最終日の表決で可決したからといって、その可決が議案に含まれる不適正・不公正・不公平・違法等を薄めたり、払しょくしたり、かき消したり、「違法ではない」というお墨付きを得られたという証しにはならない。たびたび「市長のために…」で可決している議案もある。これはゆるぎないことだ。難しい話をして説明するまでもなく、これは議員みんなが暗黙のうちに知っている。議員や市職員ならばよく認識していることだろう。


 次に示す例は、かつて室戸市政において行われた地方自治法違反(指定管理者条例及び公募要綱違反)で、議員になってまだ駆け出しの2年目の私が捜査を行って発見した違法事案です。

 室戸市の温浴施設の指定管理者公募を前にして、当時の市長と課長、補佐、班長の四人が17年5月11日と12日、東京のライブドアの子会社ライブドアマーケティングと同じフロアにある孫会社のミクプランニングに行き、公募違反となる事前交渉を行った。その市関係者が東京主張の日、その行動を見つけた。後日、友人である東京の有名新聞の敏腕記者に「こうこう言って、市長らが来ていた理由を聞き出して下さい」と頼み、探りを入れてもらった。そうして公募および条例違反(公募前の事前交渉)が明らかになった。そこでそれを17年12月議会で追及した。反対討論もやって、市長と担当課長は一度ついたウソを忘れてしまい、つじつまが合わなくなり、答弁はしどろもどろになります。ですが、なんとその議案が表決で可決した。・・・という例。

 他にもたくさんあるが、これが一つの例で、少なくても私が議員になってからは市長や職員の業務に違法な業務運営があっても議会の表決は間違いなく、大体全て可決しています。それらの表決の時の光景は先のS議員もY議員らも議席から見ていたし知っている。だから、議会において、中には違法な議案や計画も可決していることを、この人たちも含めて議員全員が認識しているし、そのことを認識していないとならばまた別の問題が浮上する。

 唯、その議案が違法などの不適正な議案かどうかは、議員各自が議案の中身をよくチェックして調査もし研究を重ねないと、分かり得ない。私も初当選して議員になったばかりの時は議会のルールも地方自治法も地方財政法も、そして何が適正で何が不適正か、また、不正か公正かを見分ける方法や判断することもできなかった。だから、議員研修の場が数多く行われている都市部と違ってこんな田舎に地方行政や議会の正しい在り方を知っていて教えてくれる人などいないから、知識を正しく習得するには自分が自己研さんに励むしかないと思った。このことは、いくら元市職員であっても、議員としての知識や認識が備わっているということにはならない。よって、議員になれば全員が勉強してよく理解できるように努めなくてはならないということだ。そう考える私は、この七年半、自分で積極的にずっと勉強を重ねてきた。

 参考書を買ってきたり、行政専門誌『ガバナンス』を毎月購読するなどして学び、毎日夜11時ごろまで、時には12時ごろまで事務所で勉強を重ねてきた。その甲斐あって、行政や議会においての何が正しくて何が間違っているかが、少しは判断できるようになってきた。そうして、市長や市長の命令を受けた市職員が行なおうとしている(あるいは「行った」)疑問な計画が、すべてではないが自分に問題提起できるようになった。

 但し、議員全員が違法を明らかにできる必要はないが、市民の側にいる市民派議員には「この議案は正しいか、正しくないか。誤りはないか」を調べようとする意識と、それを議会で明らかにする勇気と、尚且つ市民に知らせようとする強い情報開示力は必要だ。そうでないと、議会においていつまでたっても問題のある議案が議会をスルーしてしまうし、その議員も市民派議員などとは言えない。

 ・・・という出来事が13日にあったことを市民の皆さんにご報告させていただきました。
 
 思うに、最後に勝つのはいつも“正義の味方”に決まっています。法を守り、住民を守り、健全な組織経営を行おうとする者だと思っています。それは昔から変わりません。鉄腕アトムも、赤胴鈴之助も、イガグリ君も、みんなどこかで一度は負けて悔しい思いをした。でも、でも最後には、必ずその正義の味方が勝ちました。(ま、政治は勝ち負けではないが)

 この出来事の結論としていうと、国の総理大臣を決める時や町の議会で表決を前にした時、ホリエモンのように自分たちに都合がいいからといって「それでいいじゃん」というわけにはいかない。いったん議員となれば、「ダメなものは、ダメ」という私のようなこんな頑固さを持つことも必要なんです。

 ●さて、13日の私の質問の時にそんなとんでもない妨害事件が勃発した後、昼食をとるために近くの食堂に入った。席に座り注文を終え、週刊誌を取りページをペラペラとめくると、いま流行の「小沢対菅」の記事が躍っていた。

 私も“政治に興味がないわけじゃないから”記事に目を這わせていると、こんな部分があった。ほんの一時間ほど前にあった私が質問した時の市議の行動がその記事の内容とダブり可笑しかったので、きっちりと控えてきました。ま、お読みください。

≪「豪腕・小沢氏なら今の日本の情けない状況を吹き飛ばしてくれるはずだ。

 元ライブドア代表取締役の堀江貴文氏もいう。

 「いわゆる『政治とカネの問題』がネックといわれる小沢さんだが、彼を立件したくてたまらない検察庁がそれを断念したということは、合法である可能性が極めて高いということ。それについて、とやかく言っても仕方ないし、意味がない。それより政治手腕こそ、今の日本の首相に求められている。そう考えると、菅さんより小沢さんが適任に決まっている。政治とカネの問題でダメ出しするよりも、小沢さんは大きな仕事をさせた方が、日本のためにはずっといいじゃん」。≫


 どうですか。私の質問した時の出来事と、国の総理大臣をどちらに決めるかという出来事について堀江氏が語った話とがよく似ていませんか。堀江氏のいうことも一理あります。でも、彼の言うことには「一理」しかない。

 堀江氏が言うように、「政治力がある政治家が総理大臣をやったらいいじゃないか」というわけにはいかない。総理大臣に限らず、政治に関わるものは、法律を破ってはいけないし、破っておきながらしゃあしゃあとしているような不遜な人間は、一分でも早く政治の世界から駆逐するべきなのだ。

 一円を嗤う者は、一円に泣く。『法律を嗤う者は、法律に泣く』。 ( ※ 「嗤(わら)う」とは、あざけり馬鹿にすること。嘲笑すること)

 総理大臣をどちらがやった方が日本の国のためになるかという前に、法律を破るような政治家は総理大臣にふさわしくないのである。そこをまず問題にしなくては物事は始まらない。それは70%対20%ぐらいとなっている国民の世論調査が示している。だから、国民は馬鹿じゃないということだし、私の質問を数名の議員が妨害した問題に関していうと室戸市民も馬鹿じゃないと思っている。


 ●更にこの日に関しては、まだある。13日の一般質問がすべて終わり、帰宅した後の午後7時ごろのことです。名前を名乗らない男性から電話があった。歳は私よりも上のようだった。

 「谷口くん、今日、議会に傍聴にいちょった。だいぶ、市長と市長を支持する議員から口撃を受けて困ちょったが、あれは法律を守ろうとするあんたが正しいわ。私はあんたを応援しようきん、まあ、くじけんと頑張りや」。
 
 その方はそう言うと、すぐに電話を切った。以前も、匿名で電話を掛けてきて励ましの声を下さった、その方のようにお見受けした。

 「捨てる神あれば、拾う神あり」。人生、捨てたものではない。


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議会外の言論に関する法律

2010-09-15 | 議会改革
 以前、『東京村デスマッチ議員奮闘記』で名高い東京のふくおひろし先生のブログから学んだ「議員による情報公開」について、書き留めておきたい。

 これらのことに関していうと、全国の地方議員の皆さんの中にはこの知識に欠け、何でもかんでも大勢で少数会派や議員に圧力を掛けた方が正しいと思っている地方議員がいます。でも、そのように世の中の全てが自分たちの都合がいいように回っていくとは限らないので、よく注意されたい。これもふくお先生の行動から学び、正しいと信じて議員活動を行っている。

≪議会外の言論について≫

 議員が発行した新聞やブログなど議会外の言論に関することで議会が協議するのは、議会の権能を逸脱した行為である上に、議会総体が憲法に規定されている言論、出版など表現の自由に干渉することになり、許されない。

 議員の言動が懲罰の対象となるのは、議会の会議中の事件だけであり、議会外の発言や評論を本会議や委員会は勿論のこと、議会運営委員会や議員総会(全体協議会)なども含め、議会に関する会議でそれらを取り上げ協議することはできない。

 もし、それを気に入らないからといって、特定の議員を脅しで封じ込めてやろうと諸々の形で糾弾会議を開けば、その会議に出席した議員全員は憲法違反事件(※)に値する告訴の対象となり、法的に罰せられることになる。
 
 又、刑法では、議会外の言論を含む一般市民の公益を図るための言論については、それが虚偽、中傷及びねつ造したものではなく真実であるならば、それは名誉棄損罪には該当しないと規定されている。


(※)日本国憲法 第19条・「思想および良心の自由は、これを侵してはならない」
 第21条・「集会、結社および言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
②検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない」

  刑法 第230条の2・「公共の害に関する事実にかかり、且つその目的がもっぱら公益を図ることにあったと認めるときは、事実の真否を判断し、真実であればこれを罰しない」



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 毎日の閲覧数の中には小生の行動に批判的な人たちも見て下さっていることはよく承知して、毎日、記事を書いています。そのように当電子情報誌をご覧下さることが“学び”につながり、それが行政や議会を変える気運を醸成してことにつながってゆくと信じていますので、その皆さんも含め、毎日、関心を以ってチェックし、この長い文章をお読みいただいている方々に深く感謝申し上げます。


(追記)
 この数字を見ますと、全国の市民派、改革派の地方議員の皆さんがいま実践しておられる行政や議会の情報公開に高い関心があることが、本当によく分かります。

 しかし、市民や議員が健全な言葉で行政や議会を批判することは当然あっていいことで、批判されたくなかったら、首長や議員なんぞになってはいけない。政治家とはそういう立場にある。だから、そのことをよく認識して選挙に出馬しなくてはならないし、政治家になってから批判されたからといって、大勢で市民や議員に圧力をかけることこそ、批判されるべきことです。

 地方議会にあって、市民派議員や改革派議員はほんの一人か二人と少数であることが多く、その改革精神に基づく行動に対してはいつも大勢から批判やおどし、圧力を受けます。

 しかし、殺されることは、まずない。しかも、正しい言論と表現は憲法や刑法で守られている。

 だから、「殺されてもいい、正しいことをやりぬくぞ」という気概を持ってやり続けていれば、住民の皆さんはいつも賢明な判断をして下さるから、いつか必ず市民派議員や改革派議員が勝利するときが来ます。議会では少数派で心細いかもしれないが、それまで絶対にくじけず頑張って頂きたい。

 正義は必ず最後には勝つことになっています!!
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