青空エクスプ レス

日本ではオンリーワンの手書き地域雑誌『あおぞら』の編集発行人を経て、室戸市の政治を監視する改革派議員三期目。

政治家と国民に必要な資質

2010-05-29 | 政治家のあり方
 これは国政だけでなく、地方行政や地方議会に関係することでもある。

 5月中ごろの新聞に、「政治って面白いー政治家の資質」という記事が載っていた。記事の内容を要約すると、こうだ。

≪政治家に必要な資質はたくさんあるが、ドイツの学者・マックス・ウエーバーは、「情熱」、「責任感」、「判断力」の三つを挙げている。

現状を変えてやろうという「情熱」と、必ずやり遂げるという「責任感」がないと、国民を代表する思い仕事はできない。又、「誤った判断をしたら責任を取る覚悟」がなければ務まらない。

政治は決定の連続。正しく判断をするには、この三つの資質が欠かせない。

他に、人を引き付ける「魅力」と、人を従わせる「権威」も政治家にとっては大事な資質になる。

良い政治を実現し責任を果たすには、心は熱く、頭は冷めていることが何よりも大事だ。

他にも心に留めてもらいたいのは、「言葉の重み」。

そして、政治家を選び育てる側の国民に必要なことは、「政治家が十分な資質を備えているかどうかを見抜く目」を養わないといけない。それは、その「鑑識眼」がないとしまいに損をするのはあなただからだ。≫


 まとめると、政治家にもっとも必要なのは、「情熱」、「責任感」、「判断力」、「魅力」、「権威」、「言葉の重み」であり、国民、住民に必要なのは「政治家の力量を正しく見極める鑑識眼」ということになる。

 皆さんも同じことを考えたでしょうが、この新聞の記事を読んで思い浮かべたのは鳩山総理大臣のことです。

 ●普天間基地移設問題でわかるように、現状を変えようとする情熱は、呆れるほどの知識不足ゆえに空回りする。

 ●責任感は、発言が右往左往して国民を惑わせ続けているから、皆無。即時に決断できないし、長い時間かかってようやく出した結論は間違った判断結果をするなど、判断力も無い。

 ●失敗をしても、自分が引き起こしたその失態の重大さを理解できていないから、責任をとることすら知らないで、いつもやる気いっぱいで、「さあ、皆でこれでいこうという形を作りたい」などと、いつまでも芝居じみた夢のような話ばかり描いている。
 
 ●人を引き付ける魅力は、八方美人でみんなにいい顔をするから“いいひと”らしくみえるが、「右の人」にも「トラスト・ミー(あなたとの約束は果たす。私を信じてくれ)」と言い、「左の人」にも「トラスト・ミー」というから、みんなに嫌われている。

 ●人を従わせる権威なんか、バラマキで国民を金で釣った選挙をした時から、とうの昔に吹っ飛んでいる。戦前戦後を通じて、こんな総理大臣はいなかった。多少頼りなかったし愛想も良くなかったが、麻生さんのような漢字を読めない総理の方がよっぽどましだった。
 
 ●言葉に重みのある発言なんか、国民を買収するような“甘言公約集”で政権を奪い取り総理大臣になった昨年9月から、一度も聞いたことは無い。「言葉の軽さ」ならいくらでも挙げられる。政治評論家の三宅さんが言っていた。「鳩山さんは右の耳から入ったら左の耳からすぐに抜けているから、彼はストレスなんかたまらないだろう」。それを聞いて「然も在りなん」と思い、笑ってしまった。

 私は、5月には小沢幹事長と鳩山首相の脱税事件を捜査中の国税局が本格的に動き出し、二人ともが引責辞任し、さらに議員辞職に追い込まれると確信していたので、2氏の国会議員として、また国民の義務と責任としての罪を放置したままの検察庁や国税局はいったい何をやっているんだろうと思っている。

 とにかく、政治家が法律を知りながら、それに反する行為を人知れず陰でこそこそと行い、それが発覚し違法を問われると、白を切って逃げ続ける。「なんて政治家は無責任で、傲慢なんだ」と許せないでいる。

 この例は鳩山氏だけではなく、地方行政関係者についても同じことを痛感している。室戸にもこんな政治家がいる。

 そのリーダーに市民のための政治をやろうとする情熱があるわけではない。ただ、保身のための政治を職員に無理強いしてやらせているだけ。責任感があれば、住民自治に反する違法な業務運営はしない。判断力は弱く、誤った判断をして、就任以来三年間で3事業(6000+1444+3000)約1億円という市民の大事なお金を、無駄にどぶに捨てたり無駄な投資に手を出している。何よりもいけないのが、リーダーに必要な誠実で謙虚な姿勢などがかけらもない点。違法や不公正・不公平・不適正を改めもせず、突き進んでいる。解っていてやっているから、これは傲慢以外の何物でもないだろう。だから、こんなリーダーに部下がついてゆくわけがない。

 自らの鑑識眼の無さを反省しながらいうが、結局は新聞記事にいうところの「政治家を選ぶのも育てるのも、国民です。政治家が十分な資質を備えているかどうか見抜く目を養わないと、しまいに損をするのはあなたですよ」の意味を住民が解っているかいないかにかかっている。

 11月には市長選があり、23年4月には県議選と市議会議員選がある。一人の市民はこの三つの選挙で三人の候補者に投票を行うことになります。上の「政治家の六つの資質」において高い能力を持った人を候補者の中から選んで投票することが求められています。しかし、「そんな資質なんかどうだっていい、あの人は私の知り合いだから」というだけで、高い資質なんか全く持ち合わせていない候補に投票していると・・・、
               「しまいに損をするのはあなたですよ」。 

 即戦力で、仕事が良くできる、いつも住民のためだけを考えて働く、気まじめな候補。こんな候補に投票すればまず間違いない。反対に、もともと行政組織に関心がない、企業や団体など特定の人の言うことは聞いても住民のために身を粉にして働かない、自分の欲が先行する、人が見ている場所だけ仕事をしているようなそぶりばかりしている、信用できない、不真面目な候補。こんな人には投票してはいけません。その候補が例え知人や親せきであっても、知り合いから投票依頼があってもです。
その理由は、「鑑識眼がないと、しまいに損をするのはあなた、住民だからです」。


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一般質問と質疑で大事なこと

2010-05-27 | 議員活動
 月始めの連休明けあたりから続けてきた一般質問の原稿作成とその校正・添削の作業が終了しました。

 いつも質問原稿の予定枚数は20枚ぐらいですので、下書きから起こした32枚の原稿を19枚半にまで削減しました。あとは本読みをしながら、持ち時間の50分のうちの45分ぐらいになるように、原稿の一部分を削除したり新たに書き加えたりの作業を更にこれから質問日前日の、13日(日)まで続けることになります。

 勿論、質問原稿を書いた時には再質問の原稿も同時に作成します。それは、残り時間のこともあるので、事前に「これは再質問をしよう」と決め込んだものだけ原稿を作っておく。そして、再質問は一回目の質問を考えると市長がこう答弁するだろうの予測はつきますが、一応、答弁が「イエス」用と「ノー」用の再質問原稿を用意しておくことになります。でも、大体が「ノー」と答弁することが想定されますので、頭の中ではそれを主眼に追及するように考えて質問に登壇しています。

 私の原稿は縦書きで一枚18行の文章を書いてありますが、私の読む時間が2枚で約4分半ぐらいですから、再質問は原稿2枚ぐらいにして、それで持ち時間50分を終える予定。尚、再質問は、問題だと考える点の質問に対する答弁の中でも納得できないものだけを選んで質問しますが、それを終えて時間が1分でも余れば、他の答弁に対しても再質問を行うようにしています。

 さて、ここで議員の教本などを参考にして、一般質問と議案質疑について書いてみたい。

●一般質問と質疑の違い
 (1)一般質問…一般質問は大半の議会が「事前通告義務」を規定し、申し合わせにより、「発言回数の制限」や「時間制限」を行っています。室戸市議会の発言回数は2回で、質問時間は執行部の答弁時間を除き50分と決められています。

 勿論、事前通告制。まず、質問原稿は事前に、執行部側に「こんな質問をします」と届けます。これも議員の専門書などでは「出来レースみたいなものだ」の批判もありますが、質問原稿の中身をすべて出すことはないが、質問の骨子・要点を事前に執行部に明らかにいないまま、議場で議員が突然にその場で思いついた質問を次々と行えば議場は大混乱し、議事は小休に入りストップしてしまいます。だから、一日につき議員4名ぐらいの質問を予定していても、一番目のその議員で議場が混乱すればその日の議事は終わってしまう事態も想定されます。

 それに、時間が押せば、焦った執行部は議員が望む答弁はおろか、5分、10分のやっつけ仕事で書いた答弁書で答弁を終わらせることもありえることから、結局は事前通告制にしておかなくては議員の側が損だということになる。よって、少なくても質問の問いの要点だけは執行部に提出が義務付けられています。

 又、この一般質問についてよく聞くのは、「原稿なしでやるのが議員だ」的な話。地方議会を見聞して書いた本にはこんな批判があった。

 ≪議会の質問や質疑、討論は事前に原稿を準備し、棒読みをしていることが多い。ほとんどの議員が原稿の棒読みである。それも立て板に水のごとくに読めば聞きやすいが、そうでないときは、「もっとうまく読め」と思う。本人は話し言葉で書いたつもりでも、その中にはどうしても文章体が入ってしまうので、聞いていて変だ。
 議会は言論の府。本議会での発言は議員や執行部や傍聴人に対して聞かせる内容でなければならない。棒読みには親しみがない。言論の府と強調するなら、議員は下手であっても自らの言葉で述べる必要がある。
 本会議での質問を演説と勘違いしているので、原稿を棒読みするのであろう。ある地方議会で原稿を用意せずメモだけで、とうとうと質問した議員がいた。本会議での審議を形式化させないために議員全員がこのような生きた発言をしてほしいものだ。≫


 上の三つの文のうち、前の二つはそうだと思いましたが、最後の一節には誤りがあると思いました。それは、原稿も持たずに質問をすればかっこいいでしょう。ですが、その“生きた発言”をした議員が何分の質問を行ったかは書いてないのでわかりません。5分ぐらいなら別ですが、そのように原稿なしで取りとめもなく私と同じように50分間、質問を行ったとすれば議会が混乱するだけだ。それよりも、質問した議員も議席に戻った後、自分が執行部に何を質問したのかを皆目、覚えていないのは間違いなかろう。そんなやりっぱなしで、自分が何を発言したかも覚えていないような質問なら、やってのことはない。

 私を例にとると、一回目の質問で行う問いは、今議会で30問。議会によれば、多い時で約50問ぐらいにはなる。それを、カッコをつけて質問の50問を全て理論構成した上で、質問の骨子を忘れることなく、50問を問いかけ、その問いのすべてを覚えている人物はいない。聖徳太子でも無理だろう。それを試みた議員もいたが、聞いていて議員が何を問いたいのか、何を伝えたいのか皆目分からず、執行部も議員も困り果てたことがある。多分、自分が問うた話の内容は覚えていない。

 だから、数分で終わる質疑もそうですが、特に一般質問は必ず原稿を事前に準備し、棒読みにならないように出来るだけ話し言葉で行うこと。それが一番適切と言えます。その方が執行部も議員も困りません。反省すべきは、私も制限時間いっぱいに原稿を作っているため、時に急いで棒読みになることで、この点はいつも「話し言葉で」と心している。

 それと、一般質問とは、「所信を問い質(ただ)す」ことにより、執行部の政治姿勢を明らかにし、その政治責任を明確にさせ、結果として現行の政策を変更・是正させ、新規政策を採用(事業化)させる目的と効果がある。

 この、「政治姿勢を明らか」にし「政治責任を明確」にさせることが、「現行政策を変更・是正」させ、「新規政策を採用」させるためのものが一般質問だと、よく認識しておかなくてはなりません。又、ここまで突き詰めて質問戦を戦わなければ、いったい何のために質問しているのかわからないともいえる。

 質問に立ち、10分ぐらい質問して議席に戻り、「あー、言うだけのことは言った」と質問に立った議員全員が喜んでいては、いつまでたっても行政組織は改革・改善されない。議員は市長と執行部に対し「物申す」ために市民に選ばれ、議場に来ているのです。その「物申す」姿勢や精神がなくて行政側に寄り添い離れずに密着するのなら、議事機関と執行機関の二元的な仕組みは無用であり、有害としか言えない。

 議会は市長等執行機関を公正に眺め、厳正に批判し、行財政上の重要なことについて適正で公平・公正な結論を見出して、これを決定するのが議会、議事機関。市長等執行機関側が違法や不公正や不公平、不適正な事業・業務運営を改めなければ、改めるまで徹底追及するのが議会議員だ。それが、地方議員に課せられた使命であることを各議員は自覚していなければならないのです。因みに、私は市長や課長に嫌われようとも、市民から負託を受けた立場として職責を果たすべく行政組織に対峙し、そう努めている。

 (2)議案質疑・・・「質疑」とは、議会の議案審議の中で発言するもので、「疑義を質す」もの。つまり、疑問に思ったことを問うこと。但し、これは原則として「自己の意見を入れない」とされている。

 ただ、これはベテラン議員がよく間違うことだが、「私ならこうする」とか、「これはこうしてはどうか」などと事業などを“動かそう(変更させよう)”という意思を以って発言してはいけないということです。この「自分の意見」とは討論の段階で述べるような賛成、反対の意見をいい、自己の見解を述べないと質疑の意味を成さないもの、根拠や過去の事業経過・データを基に執行部を追及することまで禁止しているものではない。この点はよく知っておかなくてはなりません。

●一般質問と質疑で一番大事なこと

 議会が開かれて、一般質問が行われ、議案を審議する大綱質疑では質疑を行います。次に書くことは、私が議員になる半年前に買ってきた議員の教本を見て知り、「へー、そういうことか」と驚いたことです。他の議員諸氏には教えたくないが、毎日検索して当電子情報誌をみていただいている議員の方々には特別にお教えします。

 実は、「質問」と「質疑」は「知らないことを聞いてはいけない」のが基本です。これは、「議会が開会し、発言で登壇する前日までに自分が問いかける案件について調べ、大まかな状況がわかった上で聞くこと」という意味です。 だから、「全く何も知らないまま聞くと、失笑を買う事になる」との教え(議員の参考書の)と覚えておいてください。

 議会においての質問・質疑は、一般社会の会議、例えば商工団体の会議での質問・質疑や、いろんな団体、例えば農協や漁協、観光協会の会員が集まっての会議で行う質問・質疑とは全く異なります。議会の質問や質疑は、議員がわからないことを尋ねる場ではないということです。

 ではどうしたらよいのか。

 それは、質問・質疑のどちらも、あらかじめ知らないことや理解できない案件(事業・業務・問題)を担当課に聞きに行ったり、そこでデータを収集したり、先進自治体が同じ事業や問題点についてどのように対処・対応しているのかをインターネットで調べ、十分に調査しておき、それらを基に理論構成をし、それに自分の主張・意見を加え、執行部を問い質し、追及し、議論する。それが議会における質問であり、質疑である。

 それと、これは知る人ぞ知るだが、議会の中の調査活動に熱心な議員なら、ある事業においては執行部より豊富なデータや手法を持っているともいえます。その時、執行部の答弁よりも議員の質問の方が密な内容になっていて、市長や課長の調査不足と能力不足がその時にあからさまになってしまう、そんな場合もある。

 この「知っていることを聞く」の基本についても知らない地方議員が多いようです。本会議で登壇し、執行部に予算額などの数字を聞き、答弁を受けると納得している喜んでいる姿を見るとそれがわかる。そんなことから、執行部にも他の議員にもその議員の日頃の不勉強がわかってしまうし、自分の値打ちを自分で落としているともいえよう。(自分ではそれに気付いていないが)

 だから、質問原稿を作るのは議会と議会の間の2カ月あるからだれもができることですし、質疑は告示日(議会開会の一週間前)に渡された議案書や資料を基に質疑原稿を作ろうと思えば、大綱質疑の日まで13日と限られているので少し急がなくてはならないが、議長を除く全員が質疑原稿を事前に作っておく時間はたくさんある。あとは、議員各自がやろうとする意欲があるかないかだけだ。「忙しかった」は、毎月報酬をもらっている議員として、理由にならない。

●「要望」は、議会外で担当課に書面で提出するもの

 それと一般質問において、そのまち全体を展望しての提案は別ですが、中には一般質問の場で要望をしておいて、「答弁は要りませんので、よろしくお願いします」と降壇している人がいるが、これは見ていてみっともない。議会の一般質問で要望するのは余程のことがないとしてはいけない、しては恥ずかしいものです。だが、そんな議員は、議員になった時から誰もそのことを教えてあげないし教えを乞おうともしないから、何期になっても議場で要望を繰り返している。

 「要望」とは、議会外で担当課に要望書としてまとめた上で、担当課長に提出するもの。その要望書には、住民からの要請が当然あっての要望だろうから、その住民の名を連名で書くか常会からの要請なら常会長名を書き、賛同議員として自分の名を書き添え、要請文をまとめた上で提出するのが正式の「要望」です。それと、なぜ口頭の要望ではいけないのかですが、それは担当課長が要望を受けたことを忘れてしまうから。だから、要望は書面で提出する必要があるし、そうした方が要望を行った側のためにもなる。

 
 最後に、議員のバイブルともいえる本、『議員必携』に、政治家の要素としてこんな文が書いてあるのを紹介して今日は終わりとしたい。

 ≪政治家に強く要求されるのが、「勇気」と「奮起」である。
 かつて、ある有名な外交官がアメリカの故ケネディ大統領に、直接会って、「政治家として一番大事なことは何か」と質問したところ、即座に「それは勇気である」と答えたという。勇気なくしては、思い切って発言し、行政や住民に訴えて説得し指導することができないというのである。
 又、その外交官がイギリスの故チャーチル首相に同じ質問をしたところ、、「それは奮起である」と答えたという議員自らが奮起して発言し、行政当局と住民に訴えてこれを奮起させてこそ、行政の進展も地域の振興発展も実現し、真の指導性の発揮ができるというものである。≫


 私も議員になった時からそう思い、勇気を以って、積極的に毎議会一般質問に登壇し、毎議会質疑原稿を構えておいて議案審議にも登壇し、懸命に議員活動をしています。その他にも、『青空新聞』を毎年3回か4回発行し、又、日々の議会の動きや個人的な議員活動については、このブログの記事で二日に一回はお知らせやご報告をさせていただいています。とにかく、議員の職にある間は自分の出来る限りの力を出して市民の皆さんのために働きたいと思っています。
 
 長くなりましたが、以上です。少しは参考になりましたでしょうか。

 大事なことは、政治とは、室戸市長や市議会議員のように「市民には解らないだろう」と思って策を巡らし、ルールを無視してなし崩しに行うものではないということです。

 何事も、法律や規則や公正で道徳心に基づいて物事を行うべきもの。ひと言で言うと、「してはダメなことはしては駄目」。

 このことをよく勉強した上で理解し守っていれば、大半のことは健全に行われるのである。さすれば、「質疑」と「質問」の違いも自ずから理解できるのではないでしょうか。

 しかし、これほど議会のあるべき姿、地方議員のあるべき姿を認識し、職務内容を熟知し、それに従って忠実に実行していたこの私を室戸市の有権者たちは落としました。北川村のある議員は選挙後、いみじくも私にこう言いました。「議会で一番仕事をしてきたおまんを落とすとは、室戸の人もほんまに変わっちょうな」。私は「うん、私もそう思うね」と答えたことを思い出す。
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5月臨時議会を開会

2010-05-25 | 議会報告
 本日、5月25日(火)10時より臨時議会が開かれます。

 議題は、専決処分の承認議案が5件、ブロードバンド整備事業の工事請負契約議案が2件、あと1件は固定資産税を評価する固定資産評価員の選任議案の、合計8件です。

 専決処分の議案は、

議案第1号・地方税法等の一部を改正する法律等が一部改正されたことに伴い、市税条例を改正したもの。

議案第2号・過疎地域自立促進特別措置法にかかわる省令の一部改正に伴い、市の固定資産税にかかる条例を改正したもの。

議案第3号・地方税法等の一部を改正する法律等が一部改正されたことに伴い、国民健康保険税条例の一部を改正したもの。

議案第4号・この議案はいま全国の自治体にいろんな名前で配分されている経済対策に関する臨時交付金の一つ、「地域活性化・きめ細かな臨時交付金」の追加交付により市の予算に財源更生を行ったもの。

議案第5号・高知県の「室戸岬夕日ヶ丘キャンプ場」の譲渡を受ける事を専決処分したもの。問題となるのは、財産が増えることによる予算支出の増加と、万全な施設管理。

議案第6号及び議案第7号・これはいま全国で行われている国の情報通信基盤事業、その整備事業のうち、6号は伝送路整備工事事業(電柱への配線)を入札により四電工・角田水道電気の共同体と契約するもの、7号はセンター施設等整備事業(市内にセンター施設を1基、サブセンター施設を吉良川公民館に1基と佐喜浜長生活改善センターに1基、設置)を入札により四電工・角田水道電気の共同体と契約するもの。

議案第8号・固定資産評価員の選任は、人事異動で市税を担当する税務課長が変わったためのもの。

 まずは、お知らせいたします。私としては、あまり問題となる議案はないと考えていますが、ご報告はまた帰宅してからさせていただきます。


(議会の結果報告)
 質疑も低調で、小生が議案第1号と議案第5号について数点質疑をしただけで閉会しました。でも、一つだけ気になったことがありました。

 今臨時会のように、特に地方税法や市税条例の一部改正議案が提出されたときは、議会の議案書と資料だけが渡されます。ですが、それでは条文の改正点だけはわかるが「国はこの税法の一部をなぜ改正をしなくてはならなくなったのか」が議会の議員にはわかりません。そんな状態が私が議員になった時から(たぶん、それ以前から)続いています。スムーズな議事進行の面からいうと、これでは適切とは言えません。

 この点について、執行部側は「詳細は担当課に聞きに行けばよい」と考えているかもしれないが、改正の趣旨・理由はまとめて資料化し議会前に議員に配布しておくべきもの。そうでないと、議会告示日に議案所等を手にした議員には「なぜこの改正を行う必要があったのか」が解らない。だから、毎議会、これに類する議案が提出される都度、議員は毎議案ごとに登壇して、この法律および条例改正の趣旨を問い質さなくてはなりません。

 この点は早速、次の6月定例会の質問で問い、今後はこれに関する資料添付を求めたいと考えています。これも私が目指す議会改革の一環といえると思います。


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市長選、立候補乱立か

2010-05-22 | 地方のあり方
 あの18年11月の市長選から、はや三年半が過ぎた。そして、市政ではすったもんだあって、今や市民の話題は次期市長選の立候補者に移った感がある。

 現在、立候補を表明しているのは、現職の小松市長だけです。

 「他に誰が出るが?」。市民から、よくこう聞かれます。

 「他に・・・」と問われれば、名前はわかっていますが、「個人的には、現職の市議から二名が出馬するように推測します」としか、まだ言えません。

 そのお一人は、本人が議会や出身地域の中で「出る」と表明し、すでにあいさつ回りをしていると聞くから、きっと出馬するだろう議員。もうお一人は今日、市長選出馬に向けた一つの活動と推測される動きをしている姿が町なかのあちこちで散見されたことから、まだまだ先の一年後の市議選ではなくて、市長選に出馬するのではないかとみられる議員。

 もし、この人たちが全員出るとなれば、出馬するのは三名ということになる。

 市長選は今年の11月14日が告示日で投票日は11月21日とみられますが、11月に入ったその告示日の直前に出馬する有力候補もいるようだとも聞いているので、そうなれば候補4名による乱戦模様も予測されます。

 でも、皆さん、ホントに権力欲が強いですね。権力を握りたいというのは野心があるから。この野心がなければ、まちのトップの地位に座ろうとは考えないものです。その他に考えられるのは、純粋に室戸をよくしたいとの強い思いで首長戦に出ようとする場合もある。但し、この場合でも、自分の意識にはないが、その身の心の内底に市長の地位に就きたいとの野心がなければ、首長戦に立候補しようとは思わないものだ。こう考えると、野心も権力欲もない首長戦への立候補なんか、あり得ないといえます。

 私は、まちの政治をいつもこう思って見ています。

 私から見ると、「まちを良くするためなら、自分の我を捨て、財産を捨て、命を失ってもいいからリーダーとなって働いてみたい」という謙虚な姿勢が見られない。それが残念です。「この程度の意思や姿勢でまちが良くなるんだろうか」と感じてしまう。副市長に市長以上の能力を持った人物をつければ済むことかもしれないが、市長は仮にもまちのリーダーだ。「市政運営が順調だからいいじゃないか」というわけにはいかない。

 それと、市長選に立候補する人が一番気をつけなくてはならないのが、選挙で当選した後のことです。選挙で応援して貰った人の中には、その利害を利用して新市長に対し利権に絡む悪しき口利きや働きかけを行う人たちが必ずいる。これは間違いありません。それを当選後の職務において、毅然とした態度ですべて排除するだけの勇気と見識があるか。それが首長には問われます。「この人には選挙のときに世話になったからなあ」と悪しき形で権利を与えてしまうような法令順守の精神に乏しい軽い市長なら、もうその時点で市長職は失格。市政はそれからの四年間、そういうふうにしてどんどんどんどん、歪められてゆきます。本来は市民に使うべき予算が、別の無駄な事業の方に使われることになる。

 それによって被害を受けるのは市民です。市の経済活力は低下すると同時に市民生活も疲弊してゆく。なのに一方では、市政にうまく取り入った人たちがますます肥えてゆくことになる。そのなれの果てが贈収賄事件。平成6年にあったように、市長逮捕、建設業者や議会・行政関係者の逮捕という事態も想定されよう。

 だから、市長になった人は操り人形のような市長にだけはなってはならない。でも、その前に、そんな人を選挙で市長に選んではいけません。市民の皆さんはその点をよく心にお留めおきいただきたい。


 ま、選挙に出ることは個人の自由。手持ちの金と相談しながら、出たい人がどんどん出ればいいとは思います。

 市長選に関する動きを問われると、手持ちの情報としていまこの誌上で明らかにできるのは、この程度です。多分、議員で出馬する方がおれば6月議会最終日予定の6月23日(木)には記者会見を開き市長選出馬表明をする運びになるのではないかと思っています。

 それと、何んの風の吹きまわしなのか、私の名前もどこかで上がっているそうで、これはありがたい話です。改革精神が旺盛ゆえに市長にも議会でも嫌われ、こんなに八年間も委員長すらさせてもらえないあかんたれで木偶の坊のこの窓際議員のことまでウワサを立てていただきまして。本当に感謝感激、雨あられだ。

 こんなんだったら、まちを変えるために期待に応えて四人目の候補になってみようかな? まかり間違って当選してしまうかもネ。(笑)

 ま、そうなれば誰からも悪質な口利き・働きかけを受けない、市政50年の歴史の中では一番不正に厳しい、法律順守の精神にこだわる頑固なガンコな市長になるのは間違いないと思いますよ、ハイ。(笑)


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素直じゃないね

2010-05-21 | 政治家のあり方
 報道によると、北朝鮮の朝鮮中央通信は、北朝鮮が、韓国海軍哨戒艦「天安」沈没に関する韓国側の調査結果発表について、「現事態を戦争局面とみなし、北南関係で提起されるすべての問題に対し、ふさわしい形で断固として対処していく。傀儡のやからが我が北朝鮮に『報復』に乗り出す場合は、北南関係の全面閉鎖、不可侵合意の全面破棄、協力事業の全面撤廃など、無慈悲な懲罰で強力に対応する」と明らかにし、又、沈没事件が北朝鮮の犯行であることが決定的になった調査結果については「われわれに対する容認できない厳重な挑発であり、露骨的な宣戦布告と烙印を押す。どこで拾ってきたものか分からない物を証拠物としているが、特大型の謀略劇だ」と非難している。

 素直じゃない。

 この一連の事件についての北朝鮮の対応を見ていると、勿論、「さもありなん」だが、ふと誰かが言っていることと似ていると思いました。

 前提に戦争行為があって、それを実行した国は「おれはやっていない」と叫び、隣国から「あんたの国がやったんだろう。証拠があるぞと」と突き付けられると、反対に「全面戦争だ」と居丈高に挑発する。こんなのお門違いなんだが、圧力的な点でいえばこれとよく変わらない例がいくつもある。

 世界の国家間には平和を基礎とするあらゆるルールがあります。日本の国にもたくさんの法律がある。言わずもがなですが、都道府県や市区町村にも条例というルールがあります。

 今の日本では一番有名な政治家、民主党の小沢幹事長が政治資金規正法とかいう法律に違反してマンションを買ったり土地を買ったりしたと、罪に問われている。それは報告書の記載漏れとかの罪に問われているのだが、他にも、これはもう時効になった分だからかあまり言わなくなったが、今年の初めごろには大手ゼネコンなどから何億もの裏金を秘書に渡したという話もあった。これなど、報告書の記載漏れよりもずっと悪質な違法行為なんだが、これは今後どうなってゆくんだろうか。国民はみんなこの点であの政治家を許せないでいるんだが。

 この小沢氏も、よく「おれはやっていない」と叫び、記者に「あんたはその法律を知っているのか、ン、ン」と迫る。「あんたはおれに喧嘩を売っているのか」とでも言いたげに、挑発する。疑われるような行為をしているから罪に問われているのであって、記者が国民になり替わりその点を問い質すのは当然の行為だ。

 素直じゃない。

 そのくせ東京地検特捜部に呼ばれ事情聴取を受けるとなると、その前後の記者会見での声と話し方はいやに丁寧でトーンが下がる。それはなぜかは分かっていて、この点は北朝鮮とは違う。自分の得ての悪い人や怖い組織について報道陣からものを聞かれ言う時は、地検の検事がテレビを見て聞いていることを知っているから、腰が低くて、攻撃的には言わない。この点は北朝鮮とは違う。

 しかし、小沢氏が反省しないのは、北朝鮮と同じだ。北朝鮮は、韓国海軍哨戒艦沈没事件が自国の犯行であることが決定的になった証拠についても「どこで拾ってきたものか分からない物を証拠物としているが、特大型の謀略劇だ」と韓国を非難している。きっと小沢氏も事情聴取ではこれと似たようなことを言っているんだろうな。

 今後は、二回目の検察審査会が「起訴相当」を出し、地検が「不起訴」となったら参院選の投票日と同じ7月に弁護士によって強制起訴される、と思います。国際社会の北朝鮮の取り扱いも気になる。もしかしたら7月前後に“暴発”するかもしれないし、そうなると北朝鮮からの難民が日本に押し寄せてくる。となると今の青葉マークの政権与党ではとても対処できず、小沢・鳩山問題どころではなくなる。しばらくは北朝鮮問題からも目が離せません。

 北朝鮮の言い草に似ていると思ったのは小沢氏だけではない。

 地方自治体の行政において、地方自治法は一番重要な法律で、市町村自らが作った条例もある。そして、小沢さんの例だけではなくて、行政にかかわる人間は法律を守ることは一般社会人以上に心しておくべきことです。しかし行政組織において、この法令順守という根本的原則を守らない人も多くいます。

 議会において、一度は違法を認めておきながら「わたしは法律に違反していない」と翻して反論し、否定する。改革派議員から「あなたは違法を行っている。よって市長の行為は不当な公金の支出になる」と詰め寄られても、「おれはやっていない」と逃げる。その上、百歩譲って早くこの問題を解決するためにと助け船の改善案を提案しても、「このまま運営してゆく」と、違法な状態を改めようともしない。

 素直じゃない。 

 この件も、疑われるような行為をしているから違法を問われているのであって、行政組織をチェックしている改革派議員が市民になり替わりその点を問い質すのは、至極、当然の行為だ。

 北朝鮮の対応の仕方を見て解るが、小沢氏も市長もやってること、言ってることの奥底にある思惑はおんなじ。「違法を承知でやったことだが、この誤りを認めると今後、自分が不利になる」、そう思ってのことであるのは間違いない。だから、いつまでも問題解決に取り組まず、突っぱねている。

 なぜ素直になれないんだろうか。なぜ、素直に謝罪して、自分が起こしたその出来事の罪を認め、違法行為によって発生した損害相当額を自分のお金で返済しないのか。そうすれば、周りにいる人はみんな許してくれるし、肩の荷も下りて楽になるのに。そう思う。

 なぜみんな素直になれないのかな。私もそんなに素直な人間とはいえないが、例えた三氏の反省の無さに、いま呆れている。誰か近くにいる人が謝罪して改めるようにと教えてやればいいのにとも思うが、組織のトップにいる人にはなかなか言えないんでしょうね。

 そうやって解決できないまま問題はズルズルと尾を引き、事態は悪化してゆくのである。


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人材育成と、首長の資質

2010-05-20 | 組織のあり方
 一般質問原稿の下書きをワードに移す作業が終ったのが昨日、19日でした。原稿枚数は32ページ。これから6月4日(金)の告示日あたりまで添削作業を続けることになります。私が原稿を見ながら質問を行う速さは、持ち時間50分(質問回数は2回)でおよそ枚数20~23枚ぐらい。だから、10枚分ぐらいは消えてなくなるという勘定です。残念ですが、ね。

 質問項目については、質問時間(50分)の関係から添削作業の中で次の議会に先送りする質問もあるので、まだ明らかにできません。議会の質問は、よく“質問戦”と呼びます。当電子情報誌は、室戸市職員にも多くの愛読者がいます。戦さの前に作戦のほか、兵力、兵糧など手の内を相手に知らせてしまうバカな軍師はいませんので、告示日直前に公表したいと思います。

 質問の相手とするのは、基本的に市長に向けて行うもの。そして、その質問に対して市長が答弁するもの。これが本来の質問と答弁の形です。しかし、市長はスーパーマンではない。だから、市長一人ではわからないことも多くあるので、課長が市長答弁を補足する形で登壇して答弁を行うものです。

 その点は、前市長の市長答弁は大事な答弁だけ行い、残る答弁の大部分は各担当課長が次々と登壇して答弁を行っていたので、理想的な形だと感じていた。新人議員だった私から見ても、課長の答弁技術がめきめき上達するのが解った。しかし、現市長は就任した時から大半の答弁を自分が行ってしまいます。だから、議員間でも「あれじゃ、いつまでたっても課長が育たん」との声が今も多い。

 課長補佐から新しく課長になると、議場で厳しい議員の質問に答えなければなりません。それも、最初から何度も登壇して質問や質疑に答弁していればやがて慣れてきて、堂々とした受け答えができるようになりますが、一年にわずか数回の答弁機会なら熟練してゆく訳がない。

 議員によっては、私のように行政のチェックが厳しい議員もいて、時に、さながら質問戦の様相を呈するときもあります。そんな時、適正を求める厳しい質問にいつも課長答弁を回避して市長が答弁していては、課長が育つ訳がありません。

 それに、市長がそうやって答弁をしているとき、答弁が少ない執行部席を議員席からみていると、何か手持無沙汰のような、どこか所在無げな雰囲気が漂っています。意欲がないわけではないだろうが、答弁の半分以上を市長が行ってしまうから、そう見えてしまう。

 そうしている理由として考えられるのは、市長が課長を信じていないからであるのは間違いないだろう。市の幹部職員を信じていて育てようと考えていれば、出来るだけ職員を育てるためにと積極的に登壇させるものだ。いや、信じていなくても、部下として育てるためには無理やりにでもそうさせるべきものだ。これは企業でも行政でも同じで、人材育成とはそういうものだ。

 ということは、室戸市長は市職員を育てようとも考えていないし、信用もしていないということになる。それと、任せる勇気がないとも言える。

  上司が為すべきは、部下に責任を持たせて任せ、その失敗のすべてを上司が被ること。部下の失敗は上司の失敗。それを被る度量がないならば、リーダーになってはいけない。

 国の関係団体が発行したまちづくりの本の中に、こんな言葉がある。

≪ 当選した人が首長にふさわしいかどうかは分からない。
 選挙は、集票の多少の勝負であるが、より多くの票を集めて当選した人が、首長の任にふさわしい人物であるかどうかはわからない。公選制とは、選挙で選ばれた人を首長とみなすことであって、当選した人が首長としてふさわしい資質・見識・能力を持っていることを必ずしも保証するものではない。そうであるかどうかは、実際に首長としての仕事をやってみなければわからない。人気があって当選しても、結果として民意を託するには値しない首長であったということもあるが、これは選挙によって人を選ぶことに伴うリスクの一つである。≫

 
 さあ、もうすぐ室戸市議会で“質問戦”が始まります。私は引き続いて室戸市が行った違法行為を追及します。皆さんも6月14日(月)の私の質問を傍聴においでて下さい。改革派議員の厳しい質問がご覧になれます。


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管内視察(二日目)・問題解消への道は遠い

2010-05-17 | 視察・研修
 本日17日(月)は、14日(金)に引き続き、室戸市内の管内視察(昼まで)を行いました。

 ①室戸中学校(浮津)・・・まず教室を回って授業の視察。三年生の英語の授業でしたが、そこで初めて今の授業は先生が二人で教えていることを知る。聞くと、「授業の二人制をT・Tといって、21年度から英語と数学の教科だけ先生二人で教えている」とのこと。“遅かりし由良之助”と笑われるかもしれませんが、初めて聞いた私にとってはけっこうカルチャーショックでした。「授業は一人の先生が担当するもの」と思い込んでいた。

 この授業方式を知って考えた。「・・ということは、先生が一人で教えていた時よりも人件費が倍にかかっているんだ。これは、教育密度が高くなるという効果と経費が倍増するという弊害があるのは間違いなかろう」。「・・と考えると、この方式を決めたのは誰か知らないが、国も県も市も財政難の折、デメリットを無視して効果だけを根拠にこの方式を開始したのは間違いなさそうだ」。そう結論付けた。

 最早、この問題は自分一人の思いではどうなるものではないが、今後、自分の議員活動の新たなテーマにしたい。

     

 尚、「T・T」は、ティーチャー・アンド・ティーテャーの略だとか。2人制は教師2名とか、教師とゲスト・ティーテャーの2名とか、いろんな構成が考えられます。こんな手法を取り始めたのは多分、県なんかじゃなくて、文部科学省の方針なんでしょうね。なら、当然、先生一人分の給与報酬はその国が持つべきということになります。市の方針で決まったものでないならば、それを決めた組織がそのお金を負担すべきは当たり前の話、だと私は考えますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。

 ②浮津保育園(浮津)・・・室戸中学校西側に隣接する浮津保育園模視察。庭で遊ぶ子どもたちの笑顔を見ると、ホッとします。

      

 人口減少が続く室戸市。本市は、あの夕張市を凌ごうとするぐらい人口減少のスピードは急だ。17年度の国政調査を基にした人口減少率は、全国の市ワースト一位が、かつて北海道の産炭産業で栄えた夕張市、歌志内市、三笠市の三市が17年までの五年間で12.1%、ワースト二位が室戸市で10.2%。17年10月の国勢調査では室戸市の人口は17490人でした。それから五年後の今年10月に調査が行われますが、予想している人口は約15000人。五年間でおよそ2500人減少することになる。因みに、子どもの出生数は、12年度に100名を切った後は90名前後で推移し、19年度94名、20年度79名、21年度73名と、減少の一途をたどっています。

     

 園長先生は「うんと子どもが生まれるようにして下さい」なんて言ってましたが、議員ももうみんな60歳前後。そんな馬力は無い。あっても、そんなことはしちゃあいかん。我々年寄りにそんな要求はしないでいただきたい。(笑)勿論、園長の意図が「行政で子どもが増える対策を講じて下さいね」とのお願いだったことは解ってますって。

 現在、浮津保育園に園児は79名、職員は園長を含めて18名。この保育所は子どもたちが多い方だが、市内全体を考えると少しずつ統合されてゆく傾向にあるのは、残念ながら疑いようもありません。

 ③ジオパーク観察地・新村(元)・・・金曜日の視察一日目に続いてジオパーク観察地の新村海岸を視察。ただ、今日は海岸に下りずに、国道沿いの退避所から海岸を見ながら市のジオパーク推進室職員から22年度から行う地質観察地の遊歩道及び看板設置に関する整備事業を中心に、これからのジオパーク事業の説明を受けた。

 下が21年度に整備を行った新村海岸の遊歩道。工区65メートル、工費約500万円のほか、設計委託料294万円で整備を行った。まだ半分が整備されただけで、あとは22年度と23年度に遊歩道の残りと東側に駐車場を設ける計画です。工費2500万円の内、3分の2を県の産業振興計画の補助金を使って整備を行う予定。整備が終われば全長250メートルの遊歩道が完成して、地質観察に来られた観光客の皆さんに喜ばれるものと期待しています。

      

 本市の地質観察地は東からいうと、椎名の蜂の巣状になった夫婦岩と日沖港の枕状溶岩、室戸岬全体、元の新村海岸、吉良川町の黒身海岸が、特に注目されるポイントである。市のジオパーク推進室は最後の「道の駅・キラメッセ室戸」下の黒身海岸にはあまり意識がないようだが、これからはもっとこの場所の調査も強め、遊歩道と看板の設置などを行うようお願いしたい。
 
  
 (写真上)2009年2月、新村海岸に県下から大勢の地質ウオッチャーが来て、地質観察会が行われました。

  
 (写真上)平成4年に地域雑誌『あおぞら』の特集号として高知県初の地質写真集「青空地質博物館」を発行した時、漁網に似ていることから小生が「網状底痕」(ネット・キャスト)と命名した岩。それ以後、地質関係者や地質ウオッチャーには特に注目されています。場所は新村海岸への階段を下りて、西の方に20メートルぐらい進み、すぐ右の岩場がこの岩です。室戸岬の「付加体ダイナミックス」と同じように、天然記念物にしたいぐらい貴重だと思っています。

 このジオパークについてどうしても言っておきたいことがあります。

 よく行政組織にかかわる人たちは「この岩は地質学的に価値があるから、それを観光に活かそう」なんてよく言いますが、基礎的なことは地質学なんですが、行政がまちづくりの総合的な政策として取り組む時にはその考え方は、明確に間違っています。

 これはこのジオパーク事業を五年、十年、十五年と継続させていたらよく解ってくることなんですが、観光とは観光客が主役。その人たちは学問には興味なんかない。皆さんだってそうでしょうが、観光とは楽しみで遠くから旅行として来るもの。いくら地質学者が学問として知ってもらいたいと力いっぱい願い説明しても、最終的にはその岩が見て面白いか面白くないか、それで興味を持ってくれるかくれないかが決まるんです。だから、私は20年6月に出版した地質写真集の巻頭にこう記しました。

≪青空写真館構想≫

私たちの室戸には博物館がありません。 荒々しい岩場が博物館です。

展示品は、世界的に有名な「付加体」です。

ここにあるのは、「付加体」という名の芸術作品。

この地質を観光に活かすには、地質的価値よりも、芸術的価値をそこに見出さなくては、活かしきることはできない。


 こう書き入れました。この『青空地質博物館』(室戸半島の地質写真・細密画集)を見た地質学者の皆さんは、多分みんな気分を害したと思います。自分たち学者の拠りどころを無にするようなことを言われたのですから、それは当然かもしれません。でも、これは本当のことだから仕方がない。人は感動を求めて観光にやってくるのです。感動のない観光なんて、ありません。だから、岩を一つのダイナミックな芸術的立体作品として見せる工夫をしなければ、人は感動しません。私がそう理解しているからこそ、室戸半島に点在する岩場を芸術的に見せる工夫をした写真集を作ったのです。

 もう一度申します。地質を観光に活かそうと思ったら、学者の唱える地質学ではやがて観光客は飽き飽きして来なくなってしまうから、岩場を写真や絵画で芸術的に見せる工夫をして広く売り出し続けることです。だまされたと思ってでも、そうした方がいい。
 
 ④吉良川小学校(吉良川町)・・・一か月ぐらい前、ご高齢の女性から「問題ではないか」と頂いた話です。これは室戸市内だけではなくて、全国の小中学校の図画と美術の時間に野外に写生に出かけた時の問題点です。それは、二つあります。

 一つは、グラジェーション(対象となるものの陰影を表現するとき、鉛筆やクレパスなど柔らかい材質の道具で段階的に変化させること)をつけるための鉛筆を使わずにマジック、つまりフェルトペンで書いていること。
 もう一つは、野外に写生に出ると絵を描き始めます。そして授業が終わる頃になると、その場で先生がデジカメを使って子どもたちが絵を描いている方向ごとに風景を写真に収めるといいます。二回目からは野外に出ずに先生が撮影してきてプリントアウトした写真を基にして子どもたちは絵の続きを描いている。

 こんな話を先日、室戸の浮津で聞いて、この吉良川小学校でも確認をしてみた。すると、校長先生は「そうしています」とお答えになった。やっぱり全国の学校ではそうしているようだ。

      

 この問題はすでに今議会の一般質問の原稿にしたためてあるので、議会で「こんなでたらめな美術教育があるのか」と追及することにしている。どこの学校がということではない。対象は、市内の全ての小学校と中学校の美術教育について。

 私はこう問いたいと思っている。
≪絵は現場で描くもの。デジカメを使って授業を簡素化するなんて、邪道。先生たちは、陰影や遠近感が写真をみてその“あや”がわかると思っているのか。写真では陰影は分からないし、写真では遠近が強くなって現場で見る風景とは変わってしまう。現場で自分の目で木を見て確認し、家を見て確認し、山を見て確認し、海を見て、波を見て確認しながら描いてこそだ。この「現場で自分の目でいちいち見る」ことが大切。「いちいち見る」、その積み重ねがいいのだ。勉強とはそういうものではないか。
 絵を描くことに達観した大人が一つの手法としてカメラを使うことはあっても、絵を描き始めたばかりの子どもたちに写真を見て描く事を教えるなんぞ、そんなごまかしの教育があっていいのか。例えば他の算数や国語や社会や理科はどうしているのか。図画と同じようにごまかして教えているか。それとも図画だけ外に出るのは面倒だからといって、“やっつけ仕事”で、写真で済ませているのか。図画は教科の中でも邪魔もの扱いなのか。
 一方ではTTといって一つの授業に二人の先生をつけて授業の熟度を上げておりながら、もう一方ではこのように簡単に済ませようとする。これは、あきらかに絵画・美術というものを軽視した、教科差別ともいえる。≫

 どうせ改めないでしょうが、教育長にこのことを問い質してみたい。出来れば県教育長にもお聞きしてみたいものだ。 
 
 ⑤吉良川町の市有財産(2か所)・・・ここでは17年からずっと私が一人孤軍奮闘して市有地不法占有の解決に努めましたが、市有地に住宅を建てた不法占有7軒の中で私の質問後に賃貸契約を結んだのは1軒だと聞いた。五年間で不法占有が解決したのは、1軒だけ。その理由は、担当職員が変わることから、この改善への取り組みに全く継続性がないことと、市長と担当課職員にこの問題に対する意欲に欠けること原因。

 市長は、地方自治法に基づく「公の施設」建設に関して違法な行政運営をしていて、その改善を求めても「違法ではない」と言い張っています。この問題に関してみてもわかるように、職員の違法改善に対する取り組みにも寛容で、不法占有事例に厳しく適正を求める積極的な行動に移せない勇気の無さに、行政のチェックをしていて誠に歯がゆく感じている。自治体がこんなに法律にルーズでいいんだろうかと、本当に情けなくなります。だから、これは職員の意欲というよりも、市長の勇気・意欲・指導力の無さが先にあるといえます。

      

 視察現場でも担当課職員に厳しく指摘し、間断なく改善に取り組むように求めたが、この問題も又、次の議会にでも市長と担当課に早期に改善に向け取り組むよう求めなければならない。


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管内視察(一日目)・問題山積

2010-05-14 | 視察・研修
 さあ、今日は毎年、年度初めに行われる管内視察です。今年は今日、14日(金)と日曜日をはさんだ17日の二日間と変則日程となりました。

 ①旧入木小学校(佐喜浜町入木)・・・(注釈、「入木」は「いるぎ」と読む)この小学校は室戸市の一番東側に位置する佐喜浜町の、更に東の端の入木地区の平成20年3月まで子どもたちの歓声が聞こえていた小学校。しかし20年4月に佐喜浜小学校と統合され、集落の子どもたちはいま佐喜浜小に通学しています。

     

 市は遊休施設となったこの学校を有効利用しようと考えていて、先ごろは県外の会社から借りたいとの話もあったが、現地施設を見た同社の「狭い」との理由で立ち消えとなっているとのこと。ただ、現在もこの土地を地権者から年間22万円で賃借していること、地権者の「行政には貸すが個人や企業には貸したくない」の考え、小学校の土地を返還するときは建物を取り壊し更地にして返す約束などもあり、加えてこの場所は室戸市の中心街から遠く離れていることもあって、市の施設の一つとして有効利用する案も浮かばないまま現在に至っている。

 それに、この校舎建設は起債(借金)があと数年残っている関係から、それが完済されるまで施設取り壊しもできないという悩ましい事情もあり、これからもしばらくは休校のままでおいておかざるを得ないようです。

 どなたかこんな遊休施設の面白い使い方やユニークな使い方、人口が増えて利活用する人たちが行う芸術文化で周辺地域が盛り上がりそれが室戸市の地域づくりも活性化する、そんな使い方等々、何かいい利活用策があればぜひとも市教委の学校保育課か市財産管理課にご連絡いただきたい。


 ②旧椎名小学校(室戸岬町椎名)・・・この椎名小学校も、入木小学校と同様、19年4月に三高小学校と統合され休校となっている、市の遊休施設。

     

 まず現状として、この校舎が建設している土地と運動場になっている土地について。ここは複数の個人からの借地で、借地料は年間165万円を支払っていて、当然、休校になったからといって土地賃貸契約解消の話は無いとのこと。ここも契約解消となれば更地にして返還する必要があるため、その校舎取り壊しの予算を考えると、市もその判断に悩ましいところ。

 現場では、山本議員から担当課職員に対し「遊休施設活用検討委員会などを設置して、周辺住民、市民と利活用を話し合ってはどうか」と提案があった。これはいいアイデアでした。市はそんな苦心もして、これらの遊休施設の利活用に真剣に向き合って取り組まなくてはならない。この施設があることを忘れ、放置したままでは、市の予算を無駄に使っていることになる。


 ③(独法)海洋研究開発機構の室戸岬沖海底地震総合観測システム(室戸岬町三津)・・・この施設は市の関係施設ではないが、この施設を取材したことがない新人議員から要望があったことから視察。個人的には、この施設の管内視察は今回で三回目の視察となった。

     

 施設を説明して下さった職員の話をかいつまんでご報告します。

 高知県海洋深層水研究所に隣接するこの施設から沖合約120キロ、水深約3500メートルの海底にケーブルを延ばし、その先端に重さ約4トンの観測施設を設置。その現場で感知した地震波をこの陸上施設のセンターに設置した地震計で検知し、データ解析を行い、地震や津波の規模を評価する。この一連の作業を即座に行えるか遅れるかで、やがて30年後50年後に発生することが確実視されている南海大地震の予知や地震後の対策に大きく影響があるのは間違いありません。

 ただ、この施設は「研究機関であり、海底で感知した調査情報を即座に県や県内市町村が地震対応に活かす形式はとっていない」そうで、調査データを室戸市など自治体が即座に地震の津波対策に活かすことができるのは市内の他の地震観測施設から入手するようになるとみられる。

 地震予知の観測施設は、室戸岬突端の水掛け地蔵横の駐車場にも洞窟を掘りその内部に東京大学の地震観測施設が設置されているし、室戸中央公園にも京都大学の地震観測施設が設置されていて、室戸岬に近い場所に設置されているこの施設も加え総合的にとらえると、室戸市の突端に位置する室戸岬は“南海大地震の最前線”だといえます。


 ④ジオパーク観察地・室戸岬(室戸岬町)・・・現在、室戸市は地質観光で観光客増加を目指して事業化を進めていて、この室戸岬海岸はその地質観察地のひとつ。

 恐縮ですが、小生がこれまで室戸半島の地質を観光振興に活かしたいと活動してきたことを、少し説明させていただきます。

 ことの発端は、平成2年9月に地域づくり雑誌『あおぞら』を創刊したことがきっかけでした。翌3年に室戸市において「世界付加体会議」が開催され一時盛り上がった。それを契機にして、「室戸半島の海岸の貴重な地質を観光に活かせ」と、いろんな方々にその重要性を言い続けてきました。にもかかわらず、室戸市は地質に関する事業に取り掛かる気配はありませんでした。その状況に疑問を感じた私は、平成4年に「この室戸の海岸の貴重な地質を観光に活かせ」と呼びかけるため、『あおぞら』の増刊号『青空写真館』で地質特集「青空地質博物館」を企画。市内の海岸に点在するユニークな形をした岩を写真取材した上で、100ページの地質写真集(1000部)にまとめ、発行します。岩を芸術作品とみたその本は、市内外の住民の皆さんだけでなく、県や地質学者などの関係者にも反響を呼び、完売しました。

 それでもこの地質観光に強く関心を持って下さる室戸市の行政関係者はおらず、再度、平成8年に新たに取材をした写真も加え、赤字覚悟で「これでもか!」の思いで地質特集第2号を出版(1000部)した。しかし、それでも尚、まだ室戸市は動きません。市職員も議員の皆さんも、勿論、県職員もこの地質特集の本を手にしていたにもかかわらず、「変わりモンのやってること」と思ったのか、行政の観光政策として取り組もうとしませんでした。

 こんな状況が平成4年から20年の春まで続きます。こんなこと、自分には何の得にもならない、むしろ結果的には売れなくて自分が困るだけとわかっていた。でも、「なんとか少しでも室戸市を地質観光で飯が食えるようにしたい」と平成4年からずっと願って、雑誌でまちおこし活動を続けていた。

 そんな、夢描いていたこの室戸半島の地質が観光の材料として全国的に注目され始めたのは、19年の秋に高知新聞に「今、全国では糸魚川市などの地域がユネスコのジオパーク(世界地質遺産)の認定を目指し取り組んでいる」という記事が掲載されてから。それに続いて、20年3月にはそれまで国交省が四国内の地質ポイントを調査してきたことの報告会を高松市で開催され、小生も取材に行った。室戸市がやっとその重い腰を上げ動き始めたのは、その後の新年度からです。

 その動きを見た私は「地質写真集で県や市の関係者を動かすのは今しかない」と思い、20年6月に自身三冊目となる本格的な地質写真集『青空地質博物館』を発行(1200部)します。勿論、赤字覚悟で、借金をしてでした。

 それがどうか。平成4年から16年間、高知県や室戸市、そして市民の皆さんに呼びかけてきた私の提言は行政関係者に関心を呼ばなかったのに、「世界のユネスコ」と聞いて初めて県や室戸市は動き始めます。世界や日本の大きな団体が“お墨付き”をくれるとなれば動き始めたのです。これには本当に首を傾げました。

 ≪一市民の声には耳を貸そうとしないが、同じことを大きな組織が言えば耳を貸し、動き始める。≫ これが公的な組織の一つの欠点といえ、これがいい証拠。その動き始めるきっかけは、何かを得られるからです。“格付け”とか、お金とか、中には“選挙利用”といった、何かを。 

 ですが、なんとか動き始めたということに関してはうれしいことだと思っている。あとは、これから県や室戸市などの行政関係者が無駄な投資にならないように適正に進めていただければいい。もうここまできたら私の役目は終わったと思っていて、これからは一歩引きながら注視していこうと考えている。

 大事なのは、投資する公費を5年後、10年後に「あの室戸ジオパークに使ったお金は無駄だったね」と市民に言われないようにすることです。いくら行政だからといっても、無駄に市の予算を使いながら「費用対効果」の基本から余りにもかけ離れた業務運営になれば、市民や議会からの批判は免れないということを忘れてはいけない。

 さて、室戸市がジオパーク事業に取り組み始めるまでの道程の話が長くなりました。視察のご報告に戻ります。

 観光協会の前の地質案内板の説明を受けた後、幕末の志士・中岡慎太郎像のところから海岸の遊歩道に降りて視察。21年度事業では室戸岬に地質の大きな案内板を2基、個々の岩を解説した小さな説明板を10基設置、下の写真もその一つです。(上が観光協会前の案内板、下が私が命名した「付加体ナンバーワン」の前の説明板)

     

  

 この目の前にあるのが次の岩。私が写真集で「付加体ナンバーワン」となずけた、室戸半島では一番ダイナミックな岩場です。

  

 因みに、室戸岬突端の遊歩道1.2キロを歩いて地質観察を行うとおよそ30分ぐらいで見ることができますが、時間に余裕がある方ならせめて1時間かけてお周り頂けたらと思います。

    

 その時にはぜひとも岬の観光協会で販売している小生が制作・発行した『青空地質博物館』をまず買ってから海岸を回っていただきたい。(感謝!)


 ⑤室戸岬公民館(室戸岬町)・・・館の運営について説明を受けた後、パソコン教室に案内されるも、そのパソコンのあまりの古さに、委員誰が言うともなしに「これは古いなあ」の声が上がる。10台あるうちの4台が故障していて使用不能の状態。

       

 そこで、「出しゃばりおヨネ…」ではないが、これは一言、私から叱咤激励が必要と思い、いつもの調子で組織で業務に携わる者としての在るべき論をしばしお話しさせていただいた。

       

 「我々もそういう立場にあるんですが、現場にいる者が問題点と考えるその声を上に届ける事は大事。この古いパソコンを新機種と買い替えることを市長に要望すべきです。それに職員の皆さんもご存じのように、今は国から全国の自治体に向けて経済対策の名目とバラマキ的に名を変えてたくさんの臨時交付金が入ってきていて、「こんな事業にこんなにも予算を使っているのか」という事例もあります。そんな時にこそ、こんな市民文化に直結した大事なものにこそ予算を使うべきで、躊躇してないで市長や教育長に買い替えを要望して下さい」。こう、公民館長と担当課長に指摘させていただいた。(このことについては今後どのように推移するのかを見ていきたい)


 ⑥高速バスターミナル(室戸岬港)・・・平成20年12月から供用を開始した室戸ー大阪なんば間の徳島バスの高速バスですが、21年11月からは一日2便となり、それまでの一か月平均710人(一日平均24人)から2便になってからは月1230人(2便で一日平均41人)となって、それ相応に乗客は増加しています。
    

 但し、この施設が地方自治法第244条「公の施設」に違反して建設されていることはバスの利用者がいるいないとはまた別の重大な問題であり、私は市長がこの問題を改善するまで議会で追及してゆきます。で、その問題を解消する提案として先の議会では「バス会社から市営住宅のように家賃を取りその見返りに市からそれと同額の指定管理料を支払うことによって、「公の施設」とみなされるのではないか」。そう改善するように提案したし、県にもこの違法を伝え、同時に県市町村振興課も違法を知りながら補助金を出していることから、県も補助金条例に違反していると指摘してある問題。

  

 室戸市長が改善しなくても、県が行った条例違反が県議会で問題になるから6月議会までに県から室戸市に対し「谷口議員が言うように、早く賃貸契約を結び指定管理料を支払うように改めなさい」と改善を指示することになろうと考えています。このように市長が違法に目をつむり不適正のままで放置している事件でも、たった一人の議員のちからでそれを改善に向かわせることができます、努力を重ね、苦心しさえすれば。


 ⑦菜生市民館(室戸岬町菜生)・・・私からはパソコン教室で使っている室戸岬公民館のパソコン代替えについて少し話した。

 ⑧室戸消防分団(室津、神の前)…22年3月に新築落成した室戸分団屯所を視察。これまで同分団屯所は市役所庁舎横にありましたが、そばに市駐車場などがある関係で国道への出入りに支障をきたしていた。移転後のこの場所は県道沿いということと、数年後には横に防災公園を整備する予定ということもあり、これらがトータル的に整備が完了すれば、緊急性を確保すべき消防出動体制にはうってつけの立地と感じました。ただ、分団員の説明では、町なかから少し離れるとあって、今までよりは多少、団員が屯所に駆け付ける集合に時間が係るのではないかとのことでした。付け加えますと、隣接する防災公園の整備は23年、24年度と整備を行い、24年度末に完成予定と聞いています。


 ⑨大谷保育所(室津大谷)・・・現在、大谷保育所に通う児童は1歳から5歳までの7名。これは十年前の58名の12%にあたる。児童7名に対し、職員は5名。市内全体にいえることですが、市の保育所経営は財政的にますます苦しくなることは否めず、今後、厳しい対応が迫られるのは間違いありません。

 因みに、園児のデータを示すと、22年度の市内各保育所に入所している児童数は、0歳から5歳までで合計335名。又、出生数は、17年度94名、18年度74名、19年度94名、20年度79名、21年度73名と推移し、やがて全国で2番目の人口減少率に比例するように70名を切る年度も近いかも。


 ⑩室戸市立図書館(浮津)・・・この図書館の業務対応が他市の図書館業務に比べ余りにもルーズであったため、私が新人議員当時に議会で改善するよう厳しく指摘。即刻、教育委員会が動き、新年度から職員を入れ替え業務改善に取り組みました。その後も時々チェックをしていますが、指摘後の担当課長の厳格な指導もあって、若い職員になってからは新刊書に関心の目を引く工夫をしたり今話題の坂本龍馬の書籍を特別コーナーを作って利用者増加の工夫をしたりと、努力の跡が見られ、その仕事ぶりに感心している。

 人間の仕事ぶりは、一人の的確な指示・指導を与える人がおれば、明確に改善するものです。上司にそのような人物がいれば淀みなく適正な業務体制が敷けます。ですが、もしそんな組織の在り方が解る人が上司の中にいなければ、組織はいつまでも悪い状態のまま続いていくものです。

 職務上の悪さは企業ならば経営を左右するようになるから無理やりにでも誰かが改善させようとするが、自治体の悪い点は、私が議員になる前の雑誌作りをしている時から書いてきた“昨日の続きの今日、今日の続きの明日ではだめだ。”の言葉通りで、業務や運営に悪しき実態があっても現場にいる職員は長年そこにいるから気付かず、自分たちのやっていることが直接財政を悪化させることではないとの意識も根底にあるから、なかなか体質改善ができない。よって、こんなことがあるからしっかりした議員の存在が必要になる。

 だから、議員も本当は言いたくは無いんですが、悪い実態については私のようなうるさ方の議員が議会内外で厳しく指摘しないと、いつまでもその実態は続いてゆくことになるということです。

    

 写真は整然と美しくなった2階図書室です。人気図書の中には小生が出版した地質写真集も並べられていました。

 近頃はみんな本や新聞を読まなくなったと言われています。本を手にし、ページをめくる。新しい本のインクの匂い。そんな体験は人生を生きていくうえでとても大事なことです。本屋に行って自分のお金を出して本を買ってきて読んでほしいし、是非、図書館にも来て“活字”に親しんでください。アイポッドなんかじゃ、だめなんですよ。
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只今、一般質問原稿を鋭意執筆中!

2010-05-13 | 議員活動
 連休中から書き始めた一般質問の原稿でしたが、やっと昨日の夜、下書きが終わりました。

 あとはパソコンのワードを使って縦書きで清書を始めます。これは、毎議会前に行っていて毎度のことなんですが、どうしても最初は力が入りすぎ、下書き原稿を書きすぎてしまいます。だから、自ずとワードで書いた本原稿の原稿量が多くなり、持ち時間の50分なら1ページ18行でおよそ25ページぐらいまでに納めないといけないんですが、下書きが多いためにいつもどうしても35ページか40ページの原稿を作ってしまいます。

 でも、反対にそれぐらい情報と主張を詰め込んでいないと、通常の会議で質問するようなデータや情報量の薄い内容になると私は理解している。だから、五年前、十年前からの予算書や決算書を基にしたり、インターネット検索で先進的な自治体の取り組みを調査したり法令に関して自治体がどう判断しているのかなどを調査し、行政側が日頃日々の仕事に追われ調査できていないことを議会で提案したり行政運営の間違いを指摘し誤りを正すようにしている。

 ということから、毎議会、その作りすぎた原稿を議会開会一週間前の告示日頃までにその23ページから25ページになるように削除したり文章を短く簡潔にしたりの作業を続けることになります。

 「あー、この文章も捨てがたい」「あー、この指摘も必要だが、しかたないか」と、毎議会、毎議会、まるで自分の子どもを失うような気持ちでこの作業をしています。だから、議会直前の最後の方は、仕上がった喜びと文章を削ぎ落として落胆した気持ちがないまぜになって、非常に複雑な気持ちになります。

 そうして、告示日あたりになると目標にしている25ページぐらいになりますので、その辺りから本読みを始めます。先にも書きましたように室戸市議会の一般質問は持ち時間が50分ですが、質問は一回目と再質問で併せて50分ということですから、原稿を作る一回目の分の原稿でおよそ45分ぐらいには押さえておかないと再質問の時間がなくなるということになります。

 それと本読みをする理由ですが、持ち時間の50分以内に自分の質問を納めるためももちろんありますが、もうひとつ大事な理由は、作成した質問原稿を読み進めているとどうしても簡潔でなかったり自分は分かっているが聞いている人にその意味がわからない等の部分は必ずあるもので、それを市長や課長、そして議員、傍聴人など聞いている人に出来るだけわかりやすく伝えるためです。自分は分かっているが聞いている人には正確に伝わらないなんて、質問している意味がないし、それは正しい議会質問とはいえませんからね。

 勿論、再質問は執行部の答弁によってどのように転ぶかわかりませんが、「イエス」というか「ノー」というかを想定して、用意周到に再質問の原稿も勿論作成しておきます。大体、厳しく違法業務などを追及する質問には「ノー」と答弁するのはある程度想定できますので、簡単と言えば簡単で、二の矢、三の矢は用意してある。

 そうして、その質問原稿の本読みを毎日、二、三回行いながらの文章の加除作業は、議会が開会して一般質問前日の日曜日(今回は6月13日)まで続くことになる。

 尚、質問を行う項目は既に決定していますが議会開会までまだ一か月近くありますし、早くから手の内を見せていては戦さに負けてしまいますので、それについてはもう少し後でご報告いたしたいと思っています。

 さて、そういうことで、今日からは集中してワードに下書き原稿の文章を移す作業を始めますのでいつものような当電子情報誌に長文の記事は書けませんが、何か面白い情報を仕入れてきましたらまた頑張って書いてみたいと思っております。

 だから、愛想を尽かすことなく、いつものように毎日この「青空エクスプレス」をチェックしていただきますよう、お願いいたします。

 では、では。


※当ブログ「高知発!青空エクスプレス」は、5月13日(木)付けのGooブログランキング(140万9302ブログ)中、7583位です。
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議会開会の予定と、抱負

2010-05-09 | 議員活動
 室戸市議会における今後の委員会及び議会開会の予定をお伝えします。

 まず、本日からはこれまで行ってきた調査資料を基に一般質問の原稿の下書きを始めますので、当ブログ投稿は少なくなります。その点はお許しいただきたいと思います。
 
 5月14日(金)と17日(月)の二日間は、総務文教委員会の管内視察が行われます。「管内視察」とは、市内にある市の関係施設を議会の委員(議員)が視察に回ることで、この両日は私が所属している総務文教委員会の委員8名が視察を行います。

 視察先は、防災施設として室戸岬町三津にある県海洋深層水研究所の横の三津海底地震総合観測システム、地方自治法「公の施設」に違反した市施設である高速バスターミナル(室戸岬町)、ジオパーク事業の遊歩道整備などが進む室戸岬海岸と新村海岸、市有地適正管理の観点から吉良川旧家畜市場跡地と西灘市有地、最近新築なった室戸消防分団施設、菜生市民館、吉良川小学校、室戸中学校、室戸市立図書館、室戸岬公民館、遊休施設として旧佐喜浜小学校入木分校、旧椎名小学校。

 続いて、5月25日(火)に臨時議会が開かれます。提案される議案は開会日一週間前の告示日に提示されますので、まだ未定。

 そして、6月に入ると市議会6月定例会が開かれます。次は、あくまでもその予定です。

●6月4日(金)に告示。この日に一般質問の届け出を行います。

●6月11日(金)10時、開会。この日は市長から提案理由の説明だけが行われ、11時ごろまでに終わります。
●6月14日(月)、15日、一般質問。
●6月16日(水)、大綱質疑。提案された議案の質疑応答が行われます。
●6月17日(木)、委員会審議。総務文教と産業厚生の二つの常任委員会で議案審議が行われます。
●6月23日(水)(又は、25日)、閉会。こう予想する理由は、閉会日は毎年この6月末の木曜日頃に行われていますが、24日(木)が参院選の告示日とみられており、閉会日はその前日か翌日と考えられるためです。よって、閉会日は未定。

 以上、お知らせいたします。

 尚、結果報告については、それぞれが行われた後、いつものようにご報告させていただきますので、よろしくお願いいたします。

 次に、私の議会活動のご報告ですが、4月にはこれまで市長等執行機関が行ってきた行政業務を再点検し、その中の違法や不公正、不公平、不適正な実態が改善されていないものについては、更に調査を行ったり、それらを改善させるための方策を新たに再構築し、もう逃避・回避できなくさせようと苦心しています。その改善策の中身については次の議会で明らかにしたい。

 いま言えることは、市長が指示し市職員が行った違法や不適正な事業運営や財政運営は、私が指摘している今、改めた方が“身のため”になろうと思う。今年11月末と、市長選も近い。しかし、私は違法業務を改めるまで追及の手を緩めるつもりはない。今年9月議会でもこれまでミク社に対して行ってきた違法な赤字補てんと地方自治法違反の施設建設に関して追求するつもりでいる。だから、残す機会は6月議会と9月議会だけ。チャンスは与えようと思っている。6月議会でもこの点を追及するつもりだし、その時に改めなければ9月議会でも聞くつもり。でも、良いことは早くした方が市長のためにもいい。又、県にも県側の違法な補助金支出に関して指摘してあり、県と市が早急に改めるしかこの問題は解決しないということになる。この問題に関し、改めるまで室戸市長は私から逃げることはできません。

 又、以上の行政の違法性の質問のほかも原稿を書き始めていて、その内容は明かせないが、人事、公共事業、不法占有、市が経営する温浴施設の実態、文化行政、海洋深層水事業、遊休市有地等々に関し質問を行います。

 私の質問の日は6月14日です。人気ブログとなっている電子情報誌と同じように、非常に興味深い質問だと評判です。是非、お友達と連れだって傍聴においで下さい。

 小生、当選した最初から「質問は絶対に欠かさないぞ」と決め、一般質問を15年6月議会から欠かすことなく行っていて、この6月議会の質問で「初当選以来、二十九議会連続質問」になります。もしかしたら、この記録は室戸市議会50年間の歴史において、他に例を見ないのではないか。それも全てが40分~50分と、質問の持ち時間50分をいっぱい使った、事前調査を行ったうえでの濃密な質問ですから、価値があると自負しています。

 議員の職務は、行政の監視とチェック。それを放っておいて市長に寄り添うなんて、私は恥ずかしくてできません。これからも任期いっぱいその任務を果たすべく頑張って議員活動を行いますので、今後ともよろしくご指導ください。


※当ブログ「高知発!青空エクスプレス」は、5月9日(日)付けのGooブログランキング(140万7306ブログ)中、9054位です。
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