青空エクスプ レス

日本ではオンリーワンの手書き地域雑誌『あおぞら』の編集発行人を経て、室戸市の政治を監視する改革派議員三期目。

地方議員研修講座(その5)「質疑」の領域は

2008-09-26 | 政治家のあり方
 昨日、産業厚生委員会が開かれましたが、議案が一つだったので、15分ぐらいで終了。その後は、議案の大綱質疑の時に行う議員の「質疑」はどこまでが許されるのかについて、それぞれの議員が意見を交わしました。
近年、いや、私が議員になった15年5月以降を振り返っても、こんなよい意見交換は一度もなかったので、約1時間ぐらいして帰る時に、思わず「イヤー、今日は大変、有意義な時間でした。ありがとうございました」と、うれしくなって思わず感謝を口にしたものです。

こんなひとときの延長が議員の意識を活性化させ、議会改革につながるもの。よい傾向なのか、それとも昨日だけのことかもしれませんが、とにかく多くの議員が自力を付けるように個人的な勉強は欠かしてはなりませんし、こんな議員同士の意見交換の場もたくさん持つ必要がある。何事も一歩一歩の積み重ねです。

基礎となるこんな知識の習得がなければ、行政が行っている業務が適性なのか不適正なのか、不公正なのか公正なのかを判断できない。中には、行政業務の知識の習得や経過の調査をしないまま、議事録に掲載されない議場外の場所だけで「あーだ、こーだ」といっている人もいるかもしれないが、他の議員や執行部や住民に恥を掻かないためにも、議員は日頃の勉強を欠かしてはなりません。


さて、質疑と質問の違いについて、議会運営の本などを参考にして、少し書いてみよう。尚、議会の質疑(大綱質疑と、所信表明や報告に対する質疑がある)と一般質問の仕方については、現職議員は勿論のこと、今後議員になられる人のためにも、近く一つの資料集としてまとめておきたいと思っている。

1、質疑・・・質疑には、大綱(議案)に対して疑義を質(ただ)す質疑と、執行機関の所信表明や報告などに対する質疑とがある。
ここでは議案に対する質疑について、出来るだけ要点をかいつまんで書きたい。

(1)質疑 
①主なねらい・・議案に対して疑義を質すもの、議題になっている事件(事業)に対して疑問点を質すものでなければならない。だから、その議案に対して「自分の意見を述べてはならない」。これは、「私はこれをこうしてはどうかと考える」など、提案や要望などの意思を明らかにしてはいけないということ。あくまでも、疑問点を問うもの、質すものでなくてはならない。

②「質疑」の仕方【最重要点】
「自己の意見を述べてはならない」の点についてですが、この場合の「意見」とは、閉会日の表決の前に行われる討論の中で述べるような賛成や反対の意見、意思表示であって、自己の見解を述べないと質疑の意味をなさないようなものまで禁止しているのではない。
つまり、「私はこの事業がこのような経過で進んでいることに賛同するものである」などの質疑が禁止され、「この事業費は必要以上に予算が投資されていると考えるが、この点について答弁を求める」の質疑はなんら問題ない。

質疑の時に、このように「考えるが」とか「こう思うが」と言っただけで、「それは質問になっている」と鬼の首でも取ったように大声を張り上げて質疑をストップさせる議員が皆さんの議会にもおられると思いますが、あれも誤り。自分の不勉強を議場内に広めて恥を掻いているだけだから、そういうベテラン議員もそれに早く気付き、初心に返って、謙虚な気持ちで、質疑とはどういうものをいうのかをもう一度一から勉強し直して頂きたい。

「質疑」とは自己が疑問を感じるから行っている点からいっても、自己がその疑問に感じた点の意見を述べないと疑問点を明らかに出来ないということになる。よって、反対に、自己の意見が入らないと「質疑」が成立しないとも言える。だから、自己の意見を全く入れてはいけないということにはならない。

②「知らないことは聞かないこと」・・これをみると議員の皆さんは驚くかもしれませんが、この意味は、「知った上で聞く」という意味。

よく議場で議員が「この地方債について、今年19年度は150億円の地方債残高になっているが、18年度、17年度、16年度、15年度の、五年間の推移を聞く」などという質疑をする議員がいますが、これがダメだとされる。なぜか。それは、質疑とは、質疑する事業や財政などのデータ、数字などは事前に議員個人が調査した上で、「この経過を調査すると、このように地方債残高が増加している。これはなぜか。今後どのように推移するとお考えか」と疑義を質すものだからだ。要は、議員の仕事はそんな付け焼刃ではダメだということです。

上記したように、執行機関に数字を問い答えを聞いて納得している議員がいる。本人さんはその不適正さに全く気付いていないが、わざわざ質疑に出て恥をかきにいっているようなものだ。
これも質疑について勉強不足な議員といえ、何でも分からないことを聞き教えてもらうのが「質疑」だと思っているのである。それが新人議員なら許せようが、三期目、四期目とか、長く議員をしている人なら、全く笑えない。市民にすれば「あれで議員報酬を熱心な議員と同じように払っていると思うと腹が立つなあ」の思いは強いだろう。

要するに、質疑は、告示になって議案書をもらってから大綱質疑の日までの数日の間にデータを集めたり、先進地事例などをインターネットで検索して資料や情報を集めるなど、調査活動を行った上で質疑原稿を作成します。この期間が、室戸市議会では12日前後あります。一般質問と質疑を毎議会している私とY議員の二人は、その間に質問原稿の本読みや推敲作業も同時平行して行っていますので、議会前になるとそれは大変忙しい日々を送っています。

③議会前の準備・・先に述べたように、あらかじめ案件を十分に調査し、理論構成した自分の主張と意見を基に執行部を質す原稿の作成。必ず質疑内容を原稿に書いて議会に望む事が大事で、それは原稿無しで質疑を行うとどこかで論点が脱線して、「質問」になってしまうからです。議員の中には「俺は原稿無しで質疑出来るんだ」と高ぶった人がいますが、あれは自己を過信している出たとこ勝負の議員だと決めてかかってよい。

それと、知らないことや解からないことはあらかじめ調査しておき、それを更に深めて、政策を見直し、変更させる事が出来る。

④委員会での質疑・・この質疑は本会議における質疑のように、同一議題に二回(室戸市議会の場合)とか、自己の意見を加えてはならないというような規制はないので何回でも質疑できるし、又、自己の意見を述べることも出来る。
但し、他の議員をよく観察していると、委員会での質疑しかしない議員はその自由さが身に付いてしまうため、本議会の質疑の時になると臆病になり、登壇する勇気が無くなってしまう傾向があるように思う。

(2)財政関係の質疑の着眼点
①予算質疑 
●ヒアリング・・分からない用語や数字に全部、マーカーと付箋を付けて担当課に聞きに行く。
●用語と数字が理解出来たら、前年度(あるいは五年間など)の予算書と決算書(同様に五年間など)を基に、項目と数字をピックアップしてメモし、比較する。そして、増減のある事業、新規事業に付箋を付け、市民感覚からおかしいと思う項目もチェックして、もう一度、担当課に行き、理由を聞く。  

②決算審査
●政策の審査・・○その政策が効果的に推敲されたか。 ○その政策が効率的に行われたか。 ○公平・公正に執行されたか。  ○市民にとっての利益になったか。  ○無駄な支出ではなかったか。  ○違法な支出はないか。等々。
加えて、全国の自治体の行政運営においてはどのように行ってきたか等の調査を行って、疑義を質す。

このように、決算の精査は、自治体事務及び各種事業に対する議員の視点からの、政策の事後評価となることを忘れてはならない。この点をよく理解していない議員が多いので、もう少し解かりやすく書いておきたい。

よく不熱心な議員がいうのが、「予算審議は大事だが、決算はもう終わったものだからあまり質疑しなくてもいいんだよ」のけしからん放言。
私が新人議員二年目の時にそんなことを言った議員(勿論、新人議員ではない)がいたので、一言、「何を言ようぜ! 予算審議は事前評価、決算は事後評価やろ。どちらも議会として大事な審査じゃないですか!」としかりつけたことがあった。

汚い例えだが、予算は上の口から食う食べ物、決算は肛門から出るくさいウンコ。こう考えて頂きたい。なら分かりやすい。

人間が口から食う美味しい食べ物にだけ関心を持っていて、肛門から出るウンコの状態に全く関心がなかったら、どうなるかだ。胃潰瘍や腸の潰瘍で真っ黒になった血便が出ていても発見できなくて、手遅れになり、命を落としてしまいます。下痢になる時もあろう。これと同じだ。

議員が予算だけに関心を持ち決算に関心を示さないでいると、夕張市のように、倒産してしまいます。

決算に関心のない議員は、きっと自分のウンコの状態にも関心がないんでしょうね。そうして、病気と気付かずに、早く死んでしまう。
(でも、もしかすると行政の“ウンコ”のことは心配してないが、自分のウンコのことは心配だからちゃんとチェックしていたりしてね。こんな人に限ってそうなんですよね。「行政のことはどうなってもいいが、自分のことは一番大事」と)

③条例案審議
●条例案審議の基本・・○目的が的確か。  ○規制するのに適した内容か。  ○他の法令に違反していないか。  ○現行条例と矛盾していないか。  ○市民に受け入れられるか。  ○財源は担保されているか。等々。

●条例の表現・・○明確な表現であるか。  ○解釈・運用に疑義はないか。  ○論理的な構成か。  ○条文は解かりやすいか。等々。

2、一般質問
①主な狙い・・質問によって所信を問い質す者で、「自分の意見を入れてもよい」。執行部の政治姿勢を明らかにし、その政治責任を明確にさせ、結果として現行の政策を変更、是正させ、新規政策を採用させる目的と効果がある。

②質疑と同様に、「知らないことを聞かない」が原則。また、質問の範囲は、その自治体の行財政全般である。

③してはいけないことは、「質問」で要望をする議員がいるが、あれはみっともないからやめましょう。「質問」は、あくまでも質問(問いかけ)であるから、質問に徹すべきで、要望やお願いやお礼の言葉を述べることは厳しく慎むべきものである。室戸市議会においても、よく「これは要望ですので、答弁は要りません」といって質問を終えて降壇してくる議員が見受けられるが、自分の不勉強を議場内に知らしめているだけで、非常にみっともなく、恥ずかしい行為です。
再度申しておきますが、一般質問で要望をしてはなりません。要望があれば、議会ではない時に担当課に要望書を沿えて行って下さい。

③議会前の準備・・あらかじめ案件を十分に調査し、論理構成した自分の主張と意見を基に執行部を質すもの。知らないことや解からないことは、あらかじめ調査しておき、それを基に更に深めて執行部を追求し、議論するもの。質問をすることにより、政策を見直し変更させる事が出来る。

④質問の作成手順(これは、当ブログ二回前の記事に詳しく書いてあるので、ご参照下さい)

3、一般質問と質疑を行う上での重要点
●議会での質問と質疑は、「論理的に」、「説得する」必要がある。「論理的」とは、「考えの根拠(理由)を示すこと」。「説得する」とは、「私はこう思う」だけでは説得できない。主張を通すには、根拠を示して相手を納得させる事が必要で、その納得させるまでの議論の過程が「説得」である。


最後に。『議員必携』に、こうある。「政治家に強く要求されるのが勇気と奮起である」。
又、ケネディ大統領に「政治家として一番大事なことは何か」と問うと、「それは、勇気である」と答えたという。
私からは、勇気と奮起に、もう一つ付け加えたい。それは、「知識習得のための勉強をして基礎学力、基礎知識を付けなければ、政治家の端くれにもならない」と言っておきたい。勇気や奮起なんかは、その能力を持った後の話だ。
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すぐキレる組織の「長」

2008-09-23 | 組織のあり方

9月1日(月)の福田首相の辞任会見を見て、昨日の私の一般質問に対する室戸市長の答弁を受けて、思いました。すぐ切れる組織の「長」について。

福田さんは辞任会見をしていて、司会の「では、最後の質問を受けます」の声に、中国新聞の記者が手を挙げ、こう質問した。

「一般に、総理の会見がですね、国民は『ちょっと人ごとのように聞こえる』というふうな話がよくされていました。今日の退陣会見をお聞きしても、率直に、そのように印象を持つのです。こういうやめ方になったことについて、自民党を中心とする現在の政権に対する影響をどのようにお考えでしょうか」と聞いた。

福田首相はこれに対して、要点を述べた後、「ま、『人ごとのように』というふうにとあなたはおっしゃったけれどもね、私は自分自身を客観的に見る事が出来るんです! あなたとは違うんです! そういうことも考えて頂きたいと思います」と。

これを全国の新聞やテレビは、「福田首相、辞任会見でマジギレ」と報じた。これを聞いたのが地方紙の記者であった事が、ニュースを更に大きくした。

これを分析しますと、まず、福田さんが切れた原因は、自分の欠点や痛い所を的確に突かれたからです。
一番気にしていることや自分が一番突かれたくないこと、聞かれたくないことをまるで能力が無いように指摘されると、途端にキレる。これはだれだってそうなんですが、この方は仮にも文字通り、一国一城の主である。自民党の「長」、公明党と自民党の与党政権の「長」、日本国政府という組織の「長」である。

それが、もう辞める最後という時になっての、あれはなかろう。それも、読売や朝日や日経や毎日や東京新聞など、中央紙の記者に聞かれたのではない。中国新聞という地方紙の記者。軽く答えを返せる経験もあろうし、地方紙の記者だから可愛がってやろうかと、反対に特別優しく答えられただろうに。

組織の「長」ともあろう者が、何と心の狭いことよ。

これと似た出来事が、昨日、22日の室戸市議会の一般質問であった。

実は、18年の市長選立候補を決意する時に、私が「賛成多数の住民アンケートの結果を基に、合併問題に取り組んでいただけますか」と聞くと、「はい、分かっています」というから、「もし、そう取り組めば市長任期は一期しか出来ないかもしれませんよ。それでも市長選に出ますか」と聞くと、「ええ、一期のつもりで取り組みます」と答えた。それを受けて、「では、市長選の運動を支援します」と夫婦ともども選挙に関わったものでした。

こうお願いした理由は、市民の強い意思である合併のアンケート結果に市長や議員はもう誰も関心が無くなっていますが、私だけはこれを捨てずに市民のために守り通したいと思い続けていて、合併賛成60%という市民の意向を基に合併問題を進めてもらうためでした。

だから、市長に市長選出馬を決意させたのは私。小松氏の方は、市長になりたいとの夢を掴むために、私の事務所で「任期が一期になったとしても、合併に取り組む」と、私と約束をしました。所謂、政策協定です。

それが、昨年11月の議員総会になって、「広域合併の問題が進展してきたら、最終的には住民アンケートを取らなくてはならないが、私としては合併に向けて取り組むのか、自立に向けて進むかはまだ決めていない」と、発言しました。

これは市長選の前に私と交わした「一期のつもりで合併に取り組む」と言ったことの他、市長選の時に小松後援会が発行した新聞に公約として次のように書いて市民に約束したことまでも破棄したことになり、残念に思っています。

「行政においては、何よりも住民の意思を尊重して行政運営を行うことが求られます」、
「市民の意思を生かした市町村合併への取り組み」(この『市民の意思』とは、合併の賛成多数の住民アンケートの結果のこと)。

小松候補は、こう選挙の時の後援会新聞に書いて「合併に取り組む」と市民を信じ込ませたことから、明らかに公約違反になります。

そこで、3月議会で問い、今議会でも再度お聞きしたところ、声を荒げ答弁。それを見て思いました。福田さんも室戸市長のも、同類の怒りだと。組織の「長」ともあろう者が・・・。

自分の欠点や痛い所を的確に突かれたから、途端にキレて、筋の通らない反論を加える。「あなたとは違うんです!」の記者への答も、質問原稿をお渡しした上で前議会の答弁の要旨を再度問うたことを、「そんなこと言ってない」という市長の答弁の中での怒りも、全くむなしく聞こえてしまった。

福田氏は、記者が「国民は人ごとのようだと言っていますが・・・」の問いに、なぜ冷静に答えられなかったのか。市長は、なぜ冷静に「そう答弁したが、その趣旨はこうだ・・・」と答えられなかったんだろうか。簡単なことなのに。

そんなふうに、「長」の立場にいて何か痛い点を突かれた時にそんなに腹が立つのなら、なぜ、「長」になるのか。値打ちがないではないか。

 国民や市民、議員から批判を受けたり、不適正な点を指摘されただけで腹が立つぐらいなら、なぜ人の上に立とうとするのか。その批判を受ける分も含めて高い給料をもらっているではないか。「給料はたくさんもらいたい。しかし、批判は聞きたくない」では、都合がよすぎます。

話を戻すが、このように、「長」になったら途端に支援者や市民に約束した政策を転換するなんて、公約違反は勿論のこと、投票した住民に対する裏切り行為と言えよう。

又、質問の中で「雇用関係からいって、市長、市職員、議員は社員。市民の皆さんが社長です」と問いましたが、市長いわく、「私は住民が社長だとは思っていない」と断言的に答弁された。こんな「長」は何か権力者的ですね。
我々特別職公務員について考えると、市民は雇用主だから「社長」、一方、市民の投票で選ばれて市民から給料や報酬をもらい職についている首長と議員は、「社員」であるのは間違いない。この立場を理解してないと、権力的に、何事も行政だけで決めたり議会だけの判断で決めたりするようになります。

元志木市長の穂坂邦夫さんもその著作『自治体再生への挑戦』の中で、こういっています。「自治体は首長のものでも議員のものでもありません。住民の一人一人がオーナーです」。
だから、私が質問の中でいった、「自治体は首長も議員も市職員も“社員”であって、住民が“社長”である」のものの見方は正しいと言えよう。市長の言う「私は住民が“社長”だとは思わない」の論は、長く役所づとめだったからか、権力的で、そら恐ろしい。

一方、議員の成果として考えると、記者のインタビューや議員の質問は相手をがんがん攻めて本音を引き出す事が肝要で、先の辞任会見の場の記者たちも我々議員も、戦いの場で遠慮していては「馴れ合い」と言われてしまう。相手にこびへつらっていたら、ダメだ。

これは先の記者が福田首相の本質をあぶりだした成果しかりで、議員は執行部側の本質を突き、本音を引き出すことをいつも考えて質問を投げかけなくてはならない。それによって、行政業務の改善が進むのである。そして、それこそが議事機関の議員の二つの職責の一つ、「チェック機関」の機能を果たすことだといえよう。(勿論、もう一つの職責は、「議員提案条例」の提案)

その点でいうと、今議会で選挙時に市民に向けて書かれた公約を破ったことを議会で明らかに出来たことは、大きな成果といえよう。


最後にご助言を。議員が、行政が行う不正や不適正な点に対して強く批判することは当たり前のことで、そんなことはどこの議会でも日常茶飯事です。そんな自分たちの至らなさや聞かれたくない弱点となる事業について追求されて、その度に総理大臣や市長が声を荒げて怒っていたら、自分の値打ちを落とすだけです。何も怒る程のことではなく、いつも冷静に答弁すればすぐに終わる話。
それを声を高くして「オレは総理だ、市長だ。おまえら記者ごとき、議員ごときに言われたくない」と思っているとしたら、総理、市長の値打ちはそれで終わりだ。そんな気持ちならば、すぐに市長をやめた方が自分の身のためです。そんなに議会の度に腹が立つのなら。(ま、総理は辞める時でしたが)

それとも、どこかの首長のように議会で公約違反であることを議員に指摘され批判されたからといって、その度に訴えますか。

もう一つ、勘違いしてはいけないのは、市長と議員との立場の違い。これは両者の能力の差ではない。市長の方が能力や見識や知識が議員よりも高いということで「長」の立場につけているわけではない。ただ、その職に就こうと選挙に出ただけのことである。だから、給料が67万円と27万円と違うからといって、その数字の差がその人たちの能力の差ではない。「長」の立場にいる人はこのこともよく認識しておく必要がある。

又、思うが、議会で市長が腹を立てて声を荒げた時に議員から逆ねじを食らったら、その時はどう対応するのだろうか。市長が声を荒げたことを受けて、議員がそれ以上に声を荒げることは簡単なこと。そうなった時に、「長」の立場の人間は有利か不利かを、怒る前によく考えて怒ることも大事です。有利と考えたならば、議会での質問で腹が立つ度に、議員に向かってどんどん怒り倒せばよい。でも、そうなれば、多分、今議会のように値打ちを下げることの方が多いと思いますよ、あの福田さんのように。


だから、悪いことは言いません。全国の「長」の立場についた首長さんは、率直に、そして聞かれたことに対して真正面から素直に答弁すること。それが御身を守る唯一の方法です。怒らず、ウソの答弁でごまかしたりせず、一つ一つの質問にていねいに本当のことをお答え下さい。(市長や市職員の虚偽答弁は、私が15年に議員になった時から何回もある) それが、首長の皆さんの値打ちを上げるための手法といえ、又、議事のスムーズな進行のためにもそうすべきだと私は思います。(高い給料をもらっていることですし)

福田さんも最後で値打ちを下げましたね。一方、値打ちを上げたのは、中央紙の記者じゃなくて、地方紙の中国新聞の記者氏。私は物事の核心を突くあの記者の精神から学びたいと思う。

以上、全国あちこちにいる、キレる「長」の話でした。  
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財政健全化法に基づく、室戸市の「財政健全化判断比率」を公表

2008-09-18 | 議会報告


全国の自治体は9月議会開会に当たり、国の「財政健全化法」に則った「財政健全化判断比率及び公営企業資金不足比率」を公表しています。

そこで本市、室戸市もこれまで前年度の決算の公表は12月議会に行っていましたが、国の指導により、この9月議会開催に合わせて決算を公表することに変更し、その比率も同時に発表しました。

そこで、市民並びに全国の読者の皆様にその指標をここでお伝えします。

まず、室戸市の18年度決算における財政健全化法主要指標から。
●実質赤字比率(健全化基準は11.25~15以上)・・・0.00%
●連結実質赤字比率(健全化基準は16.25~20以上)・・・6.50%
●実質公債費比率(健全化基準は25以上)・・・17.9%
●将来負担比率(健全化基準は350以上)・・・213.953%

続いて、今議会で公表される19年度決算に置ける指標。
●実質赤字比率・・・0.00%
●連結実質赤字比率・・・8.25%
●実質公債費比率・・・17.2%
●将来負担比率・・・218.2%

因みに、今朝の新聞によると、安芸市の19年度決算では連結赤字比率が18年度28.1%、19年度29.3%で、20年度も現在23.7%を見込むことから、三年平均が28.1%となり、財政破綻へのイエローカードにあたる、「早期健全化団体」(25%以上で、一般事業、地域活性化事業等に係る許可が下りない)入りが確実になった。

このことから、今後は安芸市民から「議員は何をやっていたのか」と批判が高まると予想されるし、「明日は我が身」、室戸市議会も同様の事が起こらないとも限らないので、ふんどしを締めなおしておかなくてはなりません。


それと、もう一つは、室戸市民にとっては安心できない指標について。
民間のシンクタンク「関西社会研究所」が平成17年度決算を基にはじき出した「財政運営の効率性ランキング」。

これは、全国699市を対象にしたもので、室戸市は悪い方から39番目。市民一人当たりの歳出は60万1000円、市民一人当たりの地方税は6万6600円、65歳以上の人口比率は32.9%。

又、市民一人当たりの基礎的経常収支の順位は、全国の市ワースト14位で、四国ではワースト1位。
因みに、四国内で室戸市の財政評価より悪い自治体はありません。だから、室戸市は四国でワースト1位ということになるが、この事実を室戸市の行政関係者はご存じない。

次に評価の悪いのは土佐清水市で、ワースト56位。安芸市は、公表されているワースト94位までにも入っていない。それでも、早期財政健全化団体に落ちてしまった。なぜなんだろうか。何かこれには理由がありそうだ。

この現実を真剣に考えると、平成9年4月から11年6ヶ月削減していない31万5000円の議員報酬の削減も、もうそろそろ検討しなくてはならないのではないか。それも、市民の批判が高まる前に、議会全体で削減の方向に動く事が求められている。

だから、これは安芸市に限らず、どこの議会においても色々な情報やデータを基に議員がいつもチェックして研究し、行政に厳しく改善を求め続けなければ、健全な行政は保てないということになろう。

室戸市も、明日は我が身。真剣に仕事をしていないと、市民の皆さんから叱責を受けるのは間違いない。「議員はなにをしよったら。みな辞めてしまえ!」と言われかねません。
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9月議会直前情報

2008-09-18 | 政治家のあり方


9月16日、9月議会を前にして、議会運営委員会が開かれました。

議題の一つは、一般質問を行う議員の質問内容の簡単なチェック。今議会、この質問を行う議員は私、谷口と、山本賢誓議員の、わずか二人だけとなりました。

これには驚きました。これは私が15年5月に議員になってこれまで五年五ヶ月の間に開かれた議会は22議会。先の19年4月の市議会の前の3月議会は選挙前ということもあってか、質問者4名という例はありました。だが、現在は市議16名ですが、議長を除いた15名中、質問者が2名という議会はこれまでありませんでした。

やはり、このことからも、私が常々このブログでも指摘してきたように、議会改革、議会活性化の必要性を痛感します。

さて、議会の一般質問を一般社会の会合での質問と同じと勘違いしている議員もおられるかもしれませんが、これは全くの誤りです。議会の一般質問は、一般社会の商工会や漁協、農協、そして企業において開かれるミーティングや会議での質問とは、また違うものです。
当然、それらでも事前に質問を用意して行っているとは思いますが、議会の一般質問はそんなものではないし、そういう認識を以って議会に臨んでいるとしたら、その認識は改める必要があります。

では、議会議員の一般質問はどのような形で行うものなのかですが、私の場合は次のように行っています。これがベストだとは思いませんが、参考にしていただければうれしく思います。

●先の議会が終われば、次の議会まで約二ヵ月半ぐらいの期間があることをよく認識することです。

●そして、例えば6月議会が6月末頃に終わると、7月、8月、そして9月初旬の9月議会が開会するまでの間に、調査と研究、資料収集を行います。

●詳細にいうと、まず7月には次の議会のために、それまで自分が関心があった事業や調査する時間がなくてやり残した事業、全国の先進的自治体で取り組んでいる注目すべき事業、国の制度改正によって自分の自治体にどのように影響するのかについて、自分の自治体の改善すべき事業について、調査で発見した不正な事業についてなど、これら全ての下地となる情報や資料の収集活動・調査活動をしておきます。これが前段の下準備といえます。

●次に、それらを適性に、そして公正に改善させるためにはどのようにすればよいかを県の担当者等の助言やインターネットによる先進地の情報も加味して、事業改善への糸口を掴み、改善に向けた理論を構築する作業に入ります。(これが約一ヶ月から一ヵ月半。7月初旬から始めると、8月の初旬あたりまで)

●さて、これでようやく質問原稿の作成に入りますが、これは絶対に紙に書き進めることが肝要。その方が、いきなりパソコンに文章を打っていくよりも作業効率が高い。

●原稿を書き進めながら、理論立てとして前後の関係がおかしな時は、文章が書かれた紙を切り取り、その適正な箇所にテープで貼って挿入する。よりよい文章となるよう、これを何度も何度も繰り返します。(ここまでが、約半月。8月の初めから8月下旬まで)

●紙に書いて出来上がった“荒原稿”を今度はパソコンで仕上げ原稿を作成します。この作業が、約三日か四日間ぐらい。その後、すぐに文章の中でくどく書きすぎた箇所や、問いかけにおいては論点がずれてしまうし、ぼやけてしまう部分については次々と削除してゆく。(これを、告示の一週間前までには終えること。8月末までに)

●こんどは、仕上がった原稿読み。室戸市議会の場合は議員一人の持ち時間は50分(再質問を含め)ですので、原稿読みをした上で、一回目の質問を多くても45分ぐらいになるように何度も原稿読みをしながら、また次々と削除作業を行います。(私の場合は原稿を書きすぎるきらいがあって、最初の原稿は大体60分ぐらいになってしまいますが)

●こうして、やっと満足な質問原稿が仕上がるということになります。(これが、9月議会の告示あたり)

●告示の日が来ると、即日に届けた上で、議会の質問の日までの一週間は質問原稿の読みをしながら、議会事務局からもらった今議会の議案をチェックします。
そして、議案に関係する情報の収集を先進地自治体についてはインターネットで、また県庁に問い合わせたり行って聞いたりして、質疑原稿の作成に入ります。(これを、告示から議会開会までの三、四日の間に終える)


質問原稿の書き方については以上です。
これらのことを行うのはなかなか難しいとは思いますが、前にも当ブログで書きましたように、私は議員になった時に「市議会議員の評価基準十か条」というものを作り、これを努力して今もきっちりと守っています。その一つが「一般質問は毎議会行っているか」というもの。議員の仕事は息の抜けない仕事ですが、誠心誠意、努めたいといつも思っています。

とにかく、休みなく議員活動をするのが職務と心に決めおくことが大切です。

でも時に、行政の不正や不適正を議会や選挙演説で指摘すると、市民からあらぬ批判を言われる事があります。「人の悪口を言うたらいかん」と。
ですが、逆に市民の皆さんにお考え頂きたいのは、「議会で誰も行政の不正や不適性を指摘したり、選挙演説の中で市民の皆さんに知らせなかったら、町はよくなっていくか悪くなっていくか」を。だから私は、「たった一人であっても、私が言わなければ誰が言うのか。私がおればこそ」と、いつも気概を以って仕事に取り組んでいる。そう理解してほしい。

難しく言わなければ角が立たないことは解かっています。でも、我々はチェック機関の一員の議員。市民に批判されたとしても、公正、公平は貫き通すべき立場にある。それらの行動によって、例え選挙で私に投票してくれなくなったとしても、それが議員の努めだから、貫き通します。もし落選しても、それはそれ。「こんな難しいことを言って、絶えず公正を求める議員なんか、いらない」となれば、それは市民の選択ですから受け入れます。(でも、正しいのは私だったという事実は変わりません)


私は他の議員がどうかについては、ある時期から関知しないことに決めました。しかし、自分だけは市民に選ばれて、「谷口、しっかり市政をチェックせよ」との使命をお受けした以上、議員でいる間は息を抜かずに報酬分以上の仕事をして、その使命を守ってゆく所存でございます。


さて、9月議会の日程は次の通りです。
9月19日(金)、開会 (この日は約1時間で終わりますのでご注意下さい)。
  22日(月)、一般質問(谷口、山本) (二人で、午後3時ぐらいで終わります)
  24日(水)、25(木)の二日間は大綱質疑。今議会に上程された議案の審議が行われます。
  26日(金)、委員会において議案審議で質疑が行われます。
そして、10月2日(木)が閉会日で、議案の採決が行われ、昼頃に閉会する予定です。

最後にお願いです。どうか、市民の皆さん、議会に傍聴においで下さい。
そして、二人の議員の質問に耳を傾けていただき、質疑にも耳を傾けていただき、議員一人一人がどのように行政に向き合っているのかを、あなたのその正しい目で見てご判断いただけたらと思います。

そうして、その時、私が議員の務めをきっちり果たしていることもご確認下されば、なおうれしく思います。
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室戸市に亀のバス停、完成。その名も「奈良師かめたろう」

2008-09-05 | 地域づくり活動


  

今日、室戸市浮津(奈良師)の国道沿いにごらんのようなバス停留所が完成しました。名付けて、「奈良師かめたろう」。保育園児から募り、たけむらいくみさんがつくった名前が選ばれました。



 

車で国道を走っていても、とても目に付く、大変ユニークなバス停。県内広しと言えども、これほど親しみやすいバス停の休憩所はないんじゃないか。

このバス停建設は、浮津奈良師地区の住民から県内大手の建設会社・(株)轟組室戸事務所にバス停を作ってほしいの要望が寄せられたのが、発端。

そこで、同社は五洋建設(株)高知営業所にも相談し協力を仰ぎ、二社で協議。そして、バス会社の高知東部交通(株)にもその計画を相談した所、この面白い企画に同社も快く協力すると共に、企業側に感謝の気持ちを伝えた。

設計はお手の物ですが、それも本来は設計料が必要なものを、企業が負担。セメントなどの材料費も全て企業側が地元への社会貢献だと負担して、7月中旬に建設が始まった。

建設作業には両企業の役員や社員の他、地元奈良師地区の住民も参加して、酷暑の中、作業を行い、8月25日に完成。今日の落成式典の日を迎えました。

轟組の中平眞史専務は、
「設計で一番考慮したのは、この地域らしさを表現した形にすることでした。そこで決まったのが、すぐ前の奈良師や元海岸にやってくる海がめをテーマにしたものにしようと」。

「自分たち企業が日頃から持っている社会貢献したい、地域貢献をしたいという思いと、地元の方々の“バス利用者の待合所を作りたいが協力していただけませんか”の要望をお受けしたこともあって、このバス停の建設が決まりました」、

「どんな形にするかアイデアを出し合った結果、長く地元住民の心に残るものにしたいの意見が多く、海がめをテーマにした建物に決まった。それも親子の亀にしたのは、親が子を、子が親を殺すという殺伐とした最近の社会状況もあることから、親子の絆を大切にしてほしいの願いからです」、

「地元室戸の人たちが“こんなバス停が出来て良かったね”と喜んでいただけるものとして、そして、道行く『歩き遍路』の方々の休憩所としても利用いただけるようにと、雨風が防げるこのようなデザインに決まった」、

と、取材に答える言葉も弾んで、地域に貢献できる喜びに溢れていました。

バス停は、見ての通り“親かめの背中に子がめを乗せて~”で、とても楽しい形をしています。かめの目は、何か適当なものはないかと社員が100円ショップで探してきた、おわん。又、建物の基礎部分は吉良川町の重伝建保存地区に見られる石垣『いしぐろ』に似せて、丸石を半分に割ってその割れ面を見せる、室戸の特徴をよく表現したもので、さすが建設会社の感覚だと、感心しました。

そして更に、壁面には漆喰を塗り、浮津保育園児やそのお母さんの手形を押して子供たちが大きくなった時の“思いで探し”にしてもらおうというアイデアも盛り込まれました。

地域住民の願いと、企業の地域貢献の想いと、子供たちを含めた住民の喜びがいっぱい詰まったバスの停留所が、こうして完成しました。

場所は、行当岬、元を過ぎて、少し走った、砂浜が終わる辺りに奈良師橋があります。その東詰めの国道沿いです。

一番の功労者は、材料費を出して建設された企業の方々です。費用については大体予想出来ますが、そんな野暮な憶測はしません。本当に室戸のために御苦労様でした。市民に成り代わりまして、お礼申し上げます。

最後にもう一度、このバス停の名前をお伝えして置きます。

「奈良師かめたろう」です。いま気がつきましたが、それが親がめの名前ならば、子がめの名前は何んでしょね。もしかしたら、「奈良師かめのすけ」?
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福田さん、降板。ピッチャー交代。

2008-09-02 | 政治家のあり方
福田さんが辞任しました。これも、先の内閣改造で麻生さんを幹事長に据えた時、麻生さんにだけは段取りを伝えてあったものだと思っている。

で、思いました。今の自公連立政権を見ていると、野球のピッチャーの起用を思い浮かべます。

対民主党との試合で、まず小泉さんが先発で出た。「人生色々、社長も色々」なんて言いながら、何とかすったもんだして民主党をあしらいながらも七回まで投げ切った。

その後を安倍さんが最終回まで二回投げる予定で出たが、腹痛をおこし、一回で降板。

それを福田さんがセット・アッパーで八回をだまし、だまし投げ切り、監督がマウンドに行く前に、自分からマウンドを降りてしまった。

その後を麻生さんが九回まで投げ切って、何とか試合には勝つ事が出来た。

結果、小泉さんが勝利投手で、麻生さんがセーブを挙げます。

そして、安倍さん、福田さんは記録には残らない投手として、みんなには見られている。

民主党の監督も一時、勝手な行動をしてチームの他のスタッフや選手にも批判され、「監督を辞める」なんて騒動もあったことから、一枚岩ではなく、それに何か、どこか層の薄さは否めないので、難しいですね。政権をとっても何か、どこか、力不足は否めません。

いずれにせよ、今の政治家の皆さんは能力が以前の政治家よりも低いように見えます。もっと政治評論家の三宅さんの方が馬力があって、物事が見えている。やはり亀の甲より、年の功か。小沢さんは代表でありながら単独行動するだけ、まだまだ若い。組織の代表には向かない人です。
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