青空エクスプ レス

日本ではオンリーワンの手書き地域雑誌『あおぞら』の編集発行人を経て、室戸市の政治を監視する改革派議員三期目。

行政と議員の「通信簿」

2018-09-10 | 組織のあり方
 室戸市もこの内の一つですが、地方自治体のガバナンス、議会のチェックが機能不全に陥っている原因はいくつもあります。

 本来は、地方自治の運営を民主的に、公平・平等な行政を実現するために色々な制度がある。

 ●一つは、選挙など、自治体を統制する機会が設けられていること。

 ●二つは、自治体のガバナンスを維持する組織として、監査委員制度や住民の代表の議会があり、監視機関としての機能が市民から負託されていること。

 ●三つは、情報公開、公務員倫理規定など、地方自治体の公正な運営を実現する行為を規制するための、いろんな制度が設けられていること。

 しかし、以上のような制度があっても、“行政組織は腐っていく”。

 この行政の“腐食”をチェックするのが議会、ガバナンスの担い手である住民を代表する機関が議会であるが、その議会が全国いたるところで機能不全の状況にある。それはかつて“倒産”してしまった夕張市だけでなく、県知事や市町村長らが不正で逮捕されている自治体など、議会のあるべき姿が問われている。

 議会がなぜ行政の監視機能を発揮できないのか。

 いわば、議会の失敗はなぜ発生するのかを探ると、議会の議決や監視の権限を駆使すれば、夕張市のような財政危機状況の発見にしても、入札談合疑惑の発見にしても、利権に絡む働きかけや口利きにしても、問題察知は出来たはずである。

 議会のチェック機能を発揮するには、

 ●一つは、議会の権限を強化する事がチェック機能の強化につながること。

 ●二つは、議会事務局の調査能力を向上させること。

 ●三つは、地方議会の議会人として意識と行動を変革させること。

 更に言うと、これらの改革を住民による議員への監視があってこそ、初めて議会のチェック機能の向上が実現できます。


 その一例として、「相模原市議会をよくする会」という議会監視グループがある。この人たちは毎議会傍聴に行き、「The Gallery(傍聴席)」という会報誌を市民に配布していて、四年に一回、市議選の前に過去四年間の議員の『通信簿』を公開している。

 議員の採点方法は、

 ●1が公約編で「公約への努力度は」と手厳しく採点する。

 ●2は観点編で「説明・説得力」は? 「改革姿勢」は? 「意欲・態度」は? 「知識・調査力」は? と手厳しく採点する。

 ●3は総評編で、「どんな議員だったか」を採点します。

 会報では、「これらの採点は不偏不党の立場で、複数の傍聴者の合議によりなされました。この『通信簿』が議員選択の一つの参考資料としてお役に立つことを願っています」と記す。


 自治体が機能を回復するには、

 ①議員が市長等執行機関とはなれ合いにならず一線を画すこと、

 ②客観性を以って行政運営をチェックすること、

 ③それらのことに公開性や透明性を持たせること、

 ④絶え間ざる議員活動によって専門性や調査能力を早く身に付けること、だと思います。

 もしそれらができない失点が続く市町村議会では、その市町村政は不正な方向を突っ走ります。

 室戸市ではそうなんですが、あなたのまちの行政と議会はどうですか? 健全ですか、それとも不健全ですか?


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