青空エクスプ レス

日本ではオンリーワンの手書き地域雑誌『あおぞら』の編集発行人を経て、室戸市の政治を監視する改革派議員三期目。

地方議員研修講座(2) 政治家の能力アップは読書から

2011-11-22 | 政治家のあり方
 (2008年5月の記事の再録です)

 平成15年4月の市議選で私は議員にしていただいた。立候補者21名、当選18名中、12位。後援会も作らないし当然、運動員は一人もいない。「そんな女房と二人だけの選挙、97049円の選挙費用での当選は、全国の地方選挙において、例が無い」、「19年4月の選挙の経費は45000円、23年の経費は2500円だった」と書いた。

 初当選から五年が過ぎた。行政では不正や不公平、不適正や不適切など、あってはならない事が放置され、してはならない事が行われていたし、いくら指摘し改善を求めても、なぜか未だに全てが改められたわけではない。我が町の自治体の状況を見れば、他の全国の市町村の状況も押して知るべしで、そんなに変わりは無いだろうことが解かる。

これは議会に関しても同じで、全国においても、指を折って数えるぐらいのほんの一握りの先進的で改革指向の有能な議会を除くと、大体似たような状況にあるだろう。

 ここに「ぎょうせい」発行の、『ガバナンス』という情報誌がある。これは、副題を「21世紀の地方自治を創る総合情報誌」とする、自治体議員と自治体職員を対象にした月刊誌です。毎号、勉強になる特集などが並んでいるので、よく読んで、課題を見つけて研究し、先進地や先進的行動をする議員に学んで実践すれば、読者の能力アップは、まず間違いない。

 私もこの中から議会改革の重要性を学び、独自に議会基本条例を作成して議員提案しようとしましたが、議員の理解を得られず、断念した。これはほんの半年前のことです。これも、先を走ると周りとの軋轢を生むという、一つの例。仕方無いことだ。

 ですが、人間生きていくのに、道は一つではない。私は私の新たな道を模索すればよいだけのことで、議会改革の可能性が消えうせても、何も悩むほどのことではない。今新しい道を既に歩み始めており、そこでまた力を発揮しようと取り組んでいます。それはきっと、町の発展のために一つのエポック・メーキングな活動になると確信している。


 さて、『ガバナンス』6月号(2008年)の中で注目した記事があったので、その中の一部を抜書きして、私見を書き添えたい。

《1990年代移行、推進されてきた地方分権の流れの中で》(議会が)《いきなり二元代表制の一方と持て囃されても、首長部局との実質的な対等関係の構築は困難という見方が一般的であった》

→(谷口私見:首長部局主導、首長部局依存の体質では、いつまで経っても二元代表制は構築できない)

《地方分権改革が着手されて久しいにもかかわらず、自治体議会、中でも都市的地域では無い農林漁業を主産業とする地域の市町村議会等では、ある誤解が蔓延していた》(ある誤解とは)《地方分権改革を無駄を省くことこそ至上命題と捉え》、《一方では首長部局の冗費節減をはじめ、住民の不平や不満を声高に代弁することを繰り返していた》。

→(谷口私見:イヤイヤ、それすらも行われてはいない)

《そして何よりも滑稽なのは、この事態が認識できない者たちによって自治体の議会が構成され運営されている事実である》

→(谷口私見:正にその通りの現状にある)

《二元代表制というシステムの中の機関対立主義と言う原則は、首長との敵対を意見するものではなく、かといって逆に首長との馴れ合いを意味するものでもない》

→(谷口私見:正にその通りだが、その前に議員たるもの、首長と敵対するぐらいの意欲と気骨が必要であるし、「馴れ合い」の関係にならなくてもよい実力を身に付ける必要もある。「意欲と実力」、これを持つ議員がどれほどいるのか)

《議員に対する世間の評価はかねてから大変厳しい》、《彼らに対する辛口の評価が有権者によって行われ、次の選挙で厳粛な審判が下されるのはむしろ望ましい》

→(谷口私見:その通りだが、地方議会の選挙はそうはならないことをもっとよく調べて知っておくべし。
なぜなら、四年間の議員活動における正当な評価に対して住民は「それはそれ」として、四年後の選挙の時になると、それら四年間の評価は議員の「質」に関係無しに大勢が集(たか)り込んで、その議員のために運動をする。その結果、多くの住民は評価の低い、あまり市政に貢献もしていないし、議員活動といえるほどのこともしてこなかった議員に投票し、上位当選させている現状が、日本全国にあるからだ。これでは、地方はいつまで経っても良くなる訳が無いし、地方分権を支えるだけの頭脳は確立出来やしないだろう)

《自治体議会は職業としての政治に関わる専門家なのか、政治にも行政にも素人であり、首長の召集した会期の間だけ働く季節労働者なのかという素朴な疑問である》

→(谷口私見:私のように職業として政治に関わる専門家もいれば、季節労働者的な議員もいる。これは、一つの意識を以っていれば前者で、意識を持たなければ後者であるのは間違いない)

《議会が首長と共に自治体という車の両輪たり得るためには、個々の議員が自らの得意分野を確立したプロとして各々が守備範囲を確定》すること。その上で、《自治体議会という機関の一員たることを自覚しながら議会自身の『創意と工夫』を首長に提示し続ける力を蓄えていく事が必要》

→(谷口私見:議員として「プロ」のなるには、議員になるまでの人生の上で培われてきた人間の資質が大いに左右する。その資質のレベルがもともと低いと、これは議員になってからレベルアップを図ろうとしても、もうそれは無理な話。
だから、議員になってから議員としてプロになれる人は、議員になる前から既にある程度、能力を持った人だといえる。それ以外の人は、任期をいくら重ねようとも、プロといえない能力のまま議場を後にし、去っていくことになる。十年議員をやろうと、二十年、三十年議員をやろうとも、能力が身に付かないまま議場を去っていく例は、この世の中多いものである)

 以上、議員のための情報し、『ガバナンス』の記事の中から拾い、議員は如何にあるべきかを考えてみました。議員のプロになりたい方は是非、「ぎょうせい」から出ている月刊誌、『ガバナンス』を御購読下さい。(宣伝料をもらっているわけじゃないですが)

 国会議員や国家公務員をはじめとして、全国に「政治家と公務員はいかにあるべきか」をお勉強しない地方議員や首長、行政職員は多い。

 首長にとっては少なくてもその職務に就いた時から地方行政がいかにあるべきかのお勉強は欠かしてはならないものだが、地方議員についていっても、欠けている力として特に有名なのが「財政知識が全く無いこと」。だから、財政知識が全くない議員が「行政のチェック」という職務である議員職に就いているということだ。つまり、そういう議員は仕事もしないのに住民からお給料をもらっているんだから、“報酬泥棒”ということになる。

 だから、住民からそう言われないように、地方議員は本から学ばなくてはなりません。


 なぜ「本からか」と言うと、地方議員の周りには行政知識や地方議会のあり方を教える程の公正・適正で豊富な経験や知識、高い能力を持った先輩議員や人物はいないからだ。

 地方議員になってすぐしなければならない大事なこと、いやいや違う、議員になろうと選挙に初めて出馬する前からしておかなくてはならない大事なことは、行政や議会についての専門書を自分のお金で買ってきて学ぶのはもちろんのこと、企業や団体のトップがその組織のあり方について書いた本、歴史上の人物の生き方について書いた伝記物なども、“行政経営”と“議会経営”について学ぶため、「自分のお金」で買ってきて読み、考えること。

 そして、その専門書やあらゆる著作から得た知恵と知識を自分のそれからの経験に活かしながら他の地方議員にはない能力として高めてゆくことです。

 中でも、「本は自分のお金で次々と買ってきて読むこと」が大事。

 欲深い人は自分では金を出して買わず、他人が買った本や書店の立ち読み、喫茶店においてある本を読むだけ。首長や地方議員や行政職員にはそんな自分だけ得しようとする人が特に多いが、自分の金を出して買ってきて読んだ本だけが自分の“実”となることも覚えておく必要がある。

 自分のお金を出して買う行為はそこでなにがしか自分の“身を切っている”ことになり、喫茶店などで読む本や他人の買ってきた本から学んだ知識は読後すぐ忘れてしまうが、身を切れば「この買った商品(本)を生かさなくては買った甲斐がないし、損になる」と考え、その後の自分の人生に活かすことができる。

 だから、「他人のふんどしで相撲を取ってはいけない」ということだ。


 では、今日はこれで講座を終わります。また、一緒に勉強しましょうネ。


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