青空エクスプ レス

日本ではオンリーワンの手書き地域雑誌『あおぞら』の編集発行人を経て、室戸市の政治を監視する改革派議員三期目。

まちの危機に敏感であれ(議案の事前審議)

2013-03-22 | 議会改革
 自治体問題研究所編の『これから始める地方議会改革』という本がある。

 私が市議一期目の2007年(平成19年)に出版された本だから新刊ではないですが、議会改革を目指していた議員にとってこの本は参考になり、力にもなる本でした。

 この本の中に、共同通信社とそれに加盟する全国の報道機関によって組織された日本世論調査会が2006年に全国の一般市民に対して行った地方自治に関する調査の結果が紹介されています。

 それは、いわゆる「議会満足度調査」。説明しなくても、その調査結果を見ていただくだけで地方議会には何が不足しているかが解る。それを紹介します。

1、地方議会の現状に満足しているか
    ①大いに満足している           1.1%
    ②ある程度満足している         31.4%   小計32.5%
    ③あまり満足していない          46.9%
    ④全く満足していない           13.6%   小計60.5%

2、満足していない理由は何か
    ①議会活動が住民に伝わらないから        53.3%
    ②行政のチェック機能を果たしていないから    33.2%
    ③議員のモラルが低いから              32.5%
    ④議会内での取引を優先して審議が不透明    29.3%
    ⑤議会の政策立案能力が低いから         18.6%
    (6%以下の回答を省略する)

3、市区町村議員は住民の意思を反映しているか
               (全 体) (男 性) (女 性)
    ①反映している  34%   36%   30%
    ②反映していない 58%   59%   57%

4、市区町村長は住民の意思を反映しているか
                (全 体) (男 性) (女 性) 
    ①反映している    38%   42%   34%
    ②反映していない  51%   53%   50%


 このデータを見て、如何に住民が自分のまちの議会を信用していないかがお分かりだろう。


 議員の多くは、「選挙で当選して議員になるのが目的」。9割ぐらいの人は、そんな議員。他にいる1割弱の議員が熱心に議員活動を行っているかいないか。1割もいない、0%の議会もたくさんある。全国にはそんな議会が大半を占めると思っている。

 今は新しく当選した1年生議員がいるから厳格には解らないが、私がいた23年4月までの室戸市議会には16名中、私1名が市民に情報公開すべく働いていただけ。他の議員にはそういう“能力と、技術と、意欲と、市民に貢献したいという志”がないのと、「何もしないで報酬をもらっている方が楽だから」という単純な理由から、市政情報を市民に広報出来なかったし、初当選からずっとそうしようともしなかった。

 こういうのは私に言わせれば、報酬に値しない態度で、言わば“盗っ人根性”。職についたのに働こうとも苦心しようともしないんだから、盗人と言われても仕方がない。(ま、自分では盗っ人とは思ってないんでしょうがそこに気が付かないとしたら、更にバカがつく)

 しかし、私は市民から「あいつは報酬に値しない」と言われ蔑まれることが嫌で、とにかくもらっている報酬以上の仕事をするように努力を重ねてきた。

 如何に市行政が不正な業務を行っているか、そして市議会が如何に行政が行う不正に目をつむっているかを逐一、市民に伝えていたその情報伝達の手段は、議会が終わった後に発行する議会新聞であり、このブログであった。

 市民は今、「市政の動きや議会の動きが全く伝わってこん」と言って怒っている。ですが反対に、そんな市民の怒りも議員側に伝わっていないだろうと思う。

 つまり、室戸市議会とは市民からは遠く離れた存在の、如何に閉鎖的な組織であるかが解る。

 議員の務めであるそんな活動をしないのは、言わば住民に行政や議会であった出来事をそのまま伝えては自分たち議員も住民の怒りを買うと考えているのである。つまり、自分たちの職務怠慢を隠すために議会や行政情報を住民に伝えない。

 それと情報公開しない(できない)もう一つの理由として、「そんなことをしなくても、次の選挙で当選すれば報酬は毎月通帳に入ってくる」と思っているから。

 全国にはその程度の議員がたくさんいるから、上のデータにもあるように、全国民の60%から70%の人が議会がしていることを信用も満足もしていないし、「議会活動が住民に伝わらない」とか「行政のチェック機能が果たしていない」と考えている人が8割方もいるのである。


 さてそこで、「なぜ住民は行政が行う業務や議会が行う議会審議と表決結果に信頼がおけないか」を考えてほしいが、その理由の一つに、首長と議会側がグルになって不正な「議案の事前審議」を行っていることがある。

 かつて室戸市議会では、小松市長になって以来、ずっと本議会の一週間、10日ぐらい前には必ずと言っていいほど市長と議員とで「議案の事前審議」のために議員総会を開いていた。それは、町田議長が同じ羽根町出身ということや、たがいに選挙支援を行うという利害関係にあることから、小松市長と町田議長は議会が始まる前に必ずと言っていいほど、この不正な会議を開いた。私が止めたにもかかわらず、それを無視してです。

 小松市長が市長就任して半年か1年経った頃から、同時期に議長になった町田議長と話し合ってこの不正な会議が始まった。

 2007年(平成19年)11月27日(火)、その悪事の始まりを事前に察知した私はまず、市長室に小松市長を訪ね、「この議員総会では議案に事前審議を行おうとしていますが、それは違法だから議案の説明にとどめるように。議員からの質疑を受けてそれに答弁するなんてことはやってはいけないことです。なぜならば、市民の傍聴もない行政側と議会側による秘密会議において議案の審議を行うことによって議会が開かれる前にすでに事業が決まってしまうことの不正や、議会が開かれる前に議会側のガス抜きを行っておこうなんて魂胆が姑息だからです」と直接「これは違法です」とお教えし、注意を促した。市長は「面白くない。なにやかやとオレの邪魔をする」とでも思っていたんでしょう、終始黙っていて、「そうですね。止めましょうか」とは言わなかった。・・ということは「議員ごときのお前がどんなに邪魔をしてもおれはやるんだ」と思っていることはその時にすでに感取っていた。

 これがその時、2007年(平成19年)11月のノート。

 

 このあと、議長室に町田議長を訪ね、同様のことを要請したが、この人も黙っていた。つまり、法令順守よりも市長と議長とのつながりを重視する思いから、「また邪魔をする」と思っていたのは間違いない。

 こうして法律違反など「それがどうした」ぐらいしか考えていない小松市長と町田議長はこれを聞き入れず、議員総会では議案について質疑応答(これが違法)を行ったのである。つまり、不正をものともせず突っ走り始めた。

 だから、市長のこのようなごう慢な政治姿勢は市長就任1年目のこの19年の秋ごろからと言ってよい。

 2回目も行おうとして止めたがその注意を無視して行った。たまりかねた私は新聞を作り市民に情報を公開し、市職員にもそれが不正だとお教えした。それが次の議会新聞「青空新聞」です。その9ページ目と10ページ目に記事を書き、市長と議会側が行っている不正について市民と市職員に向けて情報公開を行いました。少し小さくなって見にくいと思いますが、ご覧いただきたい。

 (9ページ)
      

  (その上段)

  

  (中段)

  

  (下段)

  

  (10ページ、上段)…『議員必携』(P172~P173)

  

  (中段)

  

  (下段)

  

 こうして「ダメなことは、だめなものです」と室戸市の政治家たちにお教えし、訴え、批判しても、小松市長と町田議長はそれを聞かず実行し、他の議員たちも「まー、いいじゃないか」と思ったようで止める議員はおらず、「こんな会議は住民の意識を蔑にする行為だ。やめようじゃないか」と私に同調しようとする市会議員はただの一人もおらず、不正は実行され続けた。

 そこでその不正な歴史をつづった記事を順を追って転載してみます。ご面倒ですがご覧いただきたい。

 2009年(平成21年)2月20日の記事

 2009年2月25日の記事。

 2010年(平成22年)1月13日の記事。

 2011年(平成23年)2月18日の記事。

 そして、市議選で落選した後の同年5月10日の記事です。


 多分、現在は私が議員を落選したために室戸市政の不正をチェックする議員がいなくなってしまい、市長は喜んでいることだろう。

 薹(とう)が立ち、年齢も60歳に近付いてきた人間の性格はそう簡単に変わるものではない。

 悪い奴は悪いし、良い人は良い。

 欲の深い人間はどこまでも欲が深いし、無欲な人間はどこまでも無欲。

 地位や権力、そして名誉欲の深い人間はいつまでも地位や名誉にこだわり、悪いが、地位や名誉に欲が無い人間は晩年まで品位・品格があるものだ。

 あなたの周りを見回せばこのことがよく解るだろう。


 現在も室戸市役所と室戸市議会では議会前になると、重要議案に賛同してもらおうと企む小松市長の要請を受けた議長は事前審議を行うための議員総会を開いているのは間違いなかろう。そして、その不正には議員誰もが意見することもできず、いや、議員としての職務責任の知識や法律に関する知識もなく、毎議会前、毎議会前に市民のいない場で市長と執行部の課長、そして市会議員14名が集まり秘密会議を開き、重要議案を通すべく質疑応答の事前審議を行っていることだろう。

 最近、市長も市会議員の先生方も「法律や規則に厳しい谷口がおらんようになったきん、やりやすくなったなあ」と言って喜んでいると市職員に聞いた。「特に市長は」と。

 笑ってしまいます。

 可哀想なのは、その不正によって室戸市の事業案が議会を開く前に既に決定していることを知らない室戸市民。

 本議会の時に傍聴に行く必要などまったくない。

 その理由を言おうか?

 「もう既に、議会が開かれる一週間や10日前に開いた議員総会で議案審議は終わっているんだからだ」。

 住民は日頃から、「行政が行う業務や議会が行う議会審議と表決結果に信頼が置けない」と思っておりながら、次の市長選や市議選になったらまた、「あいつは違法な政治をする市長だった」なんて言いながら市長を応援し、「あいつは不正な議案に賛成し続けていたダメな議員だった」なんて言いながらまともな仕事もできない議員を応援するんでしょうね。 

 住民は、「政治家」と呼べない程度のまちの政治家を選挙で支援し、町の政治がどのように動いているかもわからないことに不満や疑問すらも感じていない。

 そんな状態がどこかにありはしないか。

 いわゆる「政治的にいうと、死の町」。

 国政調査が行われる5年ごとに2000人減少し続けている室戸市だ。現在の13500人ぐらいから言うと、あと5年経った2018年(平成30年)には11500人です。次の5年経った2023年(平成35年)には9500人だ。次の5年経った今からわずか15年後の2028年(平成40年)には7000人だ。

 高齢者率は高まり、町に子どもはいなくなり、小学校は市内には2校、中学校は浮津の街なかに1校ある状態になるだろう。室戸高校もそのころはないだろう。

 又、私は議員当時から「四国は東南端の室戸市と西南端の土佐清水市から枯れていっている」ことを当電子情報誌や議会新聞で情報公開してきたが、室戸市民はそのことを知っているか。考えたことがありますか。無いでしょ。

 だから、室戸の市長や市会議員が自分のことだけを考えて政治をしてしまうのです。室戸市が枯れているのは、全部、市長と市会議員に政治家としての職責に関する知識が無く、法令順守の精神に欠け、道徳心に欠け、行動力に欠け、気概や勇気やアイデアに欠けるから。

 もし、市長や市会議員が全員そういう能力を持ち、厳しく守れる人たちばかりならば、室戸市は今の3倍も5倍も良くなっていることは間違いない。

 だから、室戸市が良くならないのは、市長と市会議員に上に書いたような能力を持っている人物がいないから。

 違法な事業や不正な財政投資などを行い、その点を指摘しても改めないごう慢な市長。

 それらの違法などの事業計画に何の問題意識も持たずに賛同してしまう議員。議員が不正な議案に賛成せず否決していれば、その後は市長も公正な議案を出さざるを得なくなることも知らずにだ。

 その人たちを選んだのは、室戸市民。

 ということから結論は、室戸が良くなる方法はあるのに、政治によって活力を享受する立場の市民がその(室戸が良くなることの)足を引っ張っているとも言える。いつまでたっても室戸市が良くならない原因と責任は、すべて室戸市民にある。

 解りますか? そういうことなんですよ。

 もっと、みんながまちの危機に敏感にならなきゃ。

 解りましたか? そういうことですよ。


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