日々是好舌

青柳新太郎のブログです。
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水無月の五句を五色に書き記す

2018年05月21日 14時07分28秒 | 日記
【六月の俳句】

たまゆらの月下美人の花惜しむ 

(よみ)たまゆらのげっかびじんのはなおしむ
たまゆら(玉響)は、勾玉同士が触れ合ってたてる微かな音のこと。転じて、「ほんのしばらくの間」「一瞬」(瞬間)、あるいは「かすか」を意味する。
月下美人はメキシコ原産のサボテン科植物で大輪の花を咲かすが一夜で凋む。季語は「月下美人」で夏。

    
緑陰の車座に湧く英智あり 

(よみ)りょくいんのくるまざにわくえいちあり
木陰で車座になって仕事の段取りを話し合う。三人寄れば文殊の知恵ともいうが皆で相談すればすぐれた知恵が湧き出す。
季語は「緑陰」で夏。

白玉や旅を半ばの人と逢ふ
  
(よみ)しらたまやたびをなかばのひととあふ
白玉は、米の粉で作った団子。旅行の途中で静岡へ立ち寄った友人と氷白玉を食べた。季語は「白玉」で夏。

     
くちまめな婆の音頭や茶摘唄 

(よみ)くちまめなばばのおんどやちゃつみうた
口達者な老婆が音頭をとって茶摘唄を唄う。
季語は「茶摘み」で晩春。
      
病みぬけばじゃがたら芋の花が咲く

(よみ)やみぬけばじゃがたらいものはながさく
脊椎圧迫骨折の痛さに長いこと苦しんだがふと気が付けば季節は廻って馬鈴薯の花が咲いていた。
季語は「馬鈴薯の花」で夏。  
コメント
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