高尾山に寄り添うように小高い山があり、その頂上付近に小さな湖がある。発電用の人造湖の本沢ダムで通称は城山湖と呼ばれている。
湖の周りは昼間だけ通れる遊歩道が整備され、いま紅葉が真っ盛りの季節を迎えている。ここからは紅葉の山の向こうに八王子市や相模原市や都心部が遠望できる。
この城山湖が注目されるのが、首都圏の近くにあって、揚水発電所という変わった方式をとる水力発電所の貯水池であることである。
電気の消費量は昼と夜では大きく変わり、夜間の消費量は昼間の約半分と言われる。ところが供給する発電所の方式が日本では火力と原子力が中心となり、需要量の変動で簡単に止めることができなく、夜間には電力が余ってしまうのである。
この夜間に余った電力で、はるか下の津久井湖の水を汲み上げ、昼間この水を使って発電し、発電に使用した水を再び津久井湖に戻している。
昭和40年に稼動に城山揚水発電所は稼動を始めたが、柏崎刈羽原子力発電所の中越沖地震の不測の事態で、現在フル稼働を続けている。
最大出力は25万KWで、これは12万戸の家庭で使う電気量に相当する。
中越地震で被害を受けたJRの小千谷発電所が約18万KWだから、神奈川県が持っている城山発電所は決して小さな発電所でもない。ちなみに存続を危ぶまれている東京電力の柏崎刈羽発電所は、820万KWだから桁違いに大きいことが分かる。
ぶら下がった実を見るとサクランボに似ています。
園芸センターでも今までは名前など気にしなかったのに、どこかで聞いた名前がでてくると思います。
でも書いてないとなかなか実物と名前が一致しません。
確実に覚えたものを増やすしかありませんね。
でも覚えても何の役にも立たないかも。
日本に揚水発電所はかなりあるのですが、その中でもまったく川の水が流れ込まない「純揚水発電所」は少ないようです。
津久井湖も飲料用の水がめですから、この水を消費しないで利用するのは賢いやり方だと思います。
発電所の敷地の中にある湖の周りを遊歩道にして開放するのも良い考えです。