楽しい 句集 と 歌集 

新聞などの、句/歌集評。俳壇/歌壇を、転載致します。

歌集 伊藤一彦・笹公人・河野美砂子(毎日新聞15-7-6) 593

2015年09月04日 | 歌集
毎日新聞 15-7.6 より転載
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1.伊藤一彦著『若山牧水 その親和力を読む』
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 若山牧水記念文学館館長である著者が牧水の生誕130年の今年に刊行。
運命的な「恋」、「自然」、「破調と自由律」「何故に旅に」、「親和性」から長く愛誦される牧水の歌をさらに深めて読み解いて魅力を伝える。
(短歌研究社・2160円)
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2.笹公人歌集『念力ろまん』
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 第4歌集。「自分の本質」は
「念力的世界をロマンティックにファンタジックに描くこと」だと再認識したことを後書に記す。
△夕焼けに伸びゆくメトロン星人の影に塗られて言いしさよなら
(書肆侃侃房・2268円)
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3.河野美砂子歌集『ゼクエンツ』
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 歌集題は音楽用語(ドイツ語)。
ピアニストとして演奏活動をしている著者の感覚の洗練されている第2歌集。
△五線譜をひろぐ モーツァルトの書かざりしカデンツァはわが新しく書く
(砂子屋書房・2700円)   (N)
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