カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

苟且(かりそめ)

2016-10-13 21:30:57 | 字書きさんにお題出してみったー
たかあきさん、『漁港』を舞台に、『豆腐』と『握手』と『酒瓶』の内二つをテーマにして話を書いてみませんか。

 取りあえず、さっさと御嶽丸の修理を博士に頼みたかったので翌朝早々に死んだ黒い獣の骸を引き渡すと、依頼人は随分と感心して、思えば親を殺されたコイツも不憫でした。せめて一緒に葬ってやりますと呟きながら、相場より遙かに多額の報酬を払ってくれた。そんな訳で事務所に戻った俺達は普段より豆腐や刺身を買い込んで小宴会を執り行う。クロの修理はどれ位で終わりますなね、などと良いながら普段より機嫌よさげに皿の料理に箸を伸ばすアイツを見ていると、俺の勘が絶えることなく『事件は始まったばかりだ、この平穏はかりそめのものでしかない』と囁き続けようと、とりあえず今夜だけは脳天気に笑っておこうと思う。
ジャンル:
小説
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