千葉戦のことと、TOS特番のこと

2011年5月29日　千葉3－2大分＠フクアリ

苦手っていわれてる千葉だけど、
いつものように、試合前には「勝てる気がするー」状態。

前半から相手にボール支配されて厳しいなあ・・って思ってたらいきなりの前俊ゴール！！
おまけにデカもゴーーーール！！！
ほら！サッカーって、優勢のチームが勝つって限らないもの！そこが面白いとこだもの！！
なんてもりあがってたら・・・・後半はサンドバック(ノ△・。)

テレビの解説も、「これは持ちこたえられないでしょう」って。。その通りになって。。。

シュート打たれて、打たれて、打たれて、打たれて、打たれて、打たれて、打たれて、打たれて、打た・・・・・





畳に倒れてぼーーーーっとしてた。


試合前にTOSの特番を見た。

「絆と選択～トリニータ再生の苦悩」

たぶん、これまであった特番の中で一番冷静に描いてくれていたと思う。

降格が決まって、ありえない借金地獄に陥っていることを知らされた選手、サポ、県民・・
借金が返せなければJ１にあがることはできない。
その中での戦いは、選手生命の短い選手たちにとってどれほどきつい現実か。
「クラブ自体がJ1を目指しているのか全くわからない。ビジョンの見えないクラブをサポは応援できるのか。」
それかな・・と思う。
お客さんがどんどん離れている原因の一つは。顔をみなくなった常連さんも多いもの。

だけど今、社長は3年での借金返済、そしてJ1を再び目指すクラブへとの目標を明言している。

去年の、やたら「絆」を前面に押し出すスタイルは嫌いだった。
去年のシーズン開幕当初、「J1復帰」が年末にかなう奇跡がさもおきるかのようなアピールが嫌いだった。あのとき、サポの中には本気でそう思っていた人も多かったし、スタッフにもそう思っていた人がいたんじゃないか。
借金を返さない限り、不可能だってことはわかりきっていたのに。

言葉でごまかさず、お金がないならないと言ってくれる今のほうがずっと受け入れられる。
そんな大分と知った上で集まってくれた選手たち、監督、スタッフ・・
その人たちを素直に応援できる。

番組ではNet One Systemsさまが、スポンサーになってても何も得にならないのに、大分のこと本気で気にしてくれていた。
そして
高松くんと周作くんがインタビューに答えてた。
経営破たんが告げられた時の話・・選手たちがいっせいに代理人とかに事情を話して相談してたって・・生々しかった。

選手たちにつらい思いさせたのにね、
それでも高松くんは「いずれは大分に帰らなければならない」って。
「トリニータは必要ですか？」の質問に、「必要ですよ！でなきゃ、帰れる所がなくなっちゃう。」

「自分に何ができるのか」そう考えて大分を離れていった人たち。。。

GKコーチのゴメスが大分を離れる時、長い長いコメントを残してくれたことを覚えているかしら。「大分の経営状況を考えて、出ていかざるを得ないと決断した」と、明言していた。。

先日、栃木戦のあと、ブラジルのゴメスからまたメールがきたのです。
「トリニータ先週勝ったね！！大分のみなさんを愛してる！！」

つらい思いをさせた人たちが、いつまでも大分のこと気にしてくれているんだよ。
エジだっていつも観客数を聞いてくるんだよ。


今の状況では、大分の存在を否定する人がたくさんいてもしょうがないだろう。強くなれば客が増えるといわれてもそう急に強くなるわけじゃない。

だけど
番組でいっていた「スポーツを支える楽しみ」「自分たちで育てる」「無形の価値」・・・・・

そうなの。
確かに今大銀ドームに通っている、県外のスタジアムにかけつけるサポーターたちは苦しみながらも、今そんな喜びを感じているんじゃないかしら。

「応援したくなるチーム」って言葉をよく聞くもの。
ちょっとずつ、ちょっとずつ、チームは成長しているもの。
毎回新しい発見があって、でも現実は厳しくて、だけどそれだからこそなお、応援したくてたまらなくなる。

勝利の気分を味わうためにでかける娯楽としての観戦でなく、支えていく喜びを味わう方向へ。　そんな雰囲気を県内全体でつくれたらいいのだけれど。

選手や監督のストレートな言葉を、真摯なプレーを、もっともっと感じてもらえる機会があったらいいのだけれど。


ったく・・ねえ（＾＾；
手をやかせるわねえ、トリニータは。
今日の試合で、選手が自信失ってなかったらいいな。「自分たちじゃだめだ」なんてまさか思ったりしなかったらいいな。今夜一晩思いっきり反省して、明日からまた顔あげてがんばってほしい。
後ろで私たちが支えているんだから。