青木の犬考手帳

貴志川ドッグスクール 公認一級訓練士 青木純二
問い合わせ先 和歌山県動物愛護センターホームページを参照

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

良い家庭犬候補とは

2006-11-10 | Weblog
今日は筆(指)が進むのでもう一文アップします。もしこれを読んでいるブリーダーさんやペットショップの方がいたら考えて欲しいのです。私の教室に来る犬達を観ていると「飼いにくい犬だ」と思う犬がとても多いのです。一部の盲導犬以外は性格や扱い安さを考慮した繁殖がなされていない現状ですが、10数年生き、素人の飼い主と一緒に過ごす家庭犬の繁殖でも同じ配慮が必要だと思いませんか。飼いにくい、性格が悪い、という理由で捨てられたり処分されたりする犬が後を絶たないのです。性質(稟性)は遺伝します。その事はシェパードや盲導犬で立証されているのです。遺伝的に身体に異常のある犬や性質が臆病、過敏、攻撃的な犬は繁殖に使用してはいけないのです。同時に犬を購入しようと考えている方も焦らずに、犬についての情報を収集し「犬学」を勉強しながら自分の求める犬を探す余裕を持って欲しいのです。
コメント

予防行動学の続き・・・なんでしつけをするの?

2006-11-10 | Weblog
前に「しつけにスワレやフセは無くてもイイ」と書きました。語弊があるといけないので少し補足します。しつけの目的は飼いやすい犬にする事、誰からも好かれる犬にする事、だと考えています。それは飼い主の喜びを自分の喜びに出来る犬にする、って事でもあります。スワレと云われて座ればイイコだね、伏せればイイコだね、と笑顔で褒めて撫でてくれる、それを喜びとする習慣を作るのがスワレであり、フセなどの服従訓練です。ただ、そういう訓練をしなくても解っている飼い主と犬の関係も沢山あるので「無くてもイイ」という言い方をしましたが、心の絆が重要な家庭犬ではそれが何よりも大切だと思います。それには仔犬の頃から沢山遊んでやり、褒めてやる事です。仔犬の頃からいつも叱られている犬は叱られる事に慣れてしまいます。困った事をやったら叱って教えるのではなく、困った事をやらなかったら褒めて教える事が犬の能力を引き出し、自発的に考えて飼い主の喜びを求める犬を作るのです。
コメント

予防行動学

2006-11-09 | Weblog
いつもイライラ、悶々としているのは「犬という動物を安易に飼育するなら、何で犬を飼う前に、または仔犬のうちに相談に来てくれないのか」って事です。犬の問題行動の90%は1才~3才の間で出て来るというデータがあります。遺伝的な、すなわち先天的に異常がある犬以外は1才前に適切なしつけをすれば、その後10数年悩まされるかもしれない、問題行動を防ぐ事が出来るのです。仔犬をオモチャ同然にして、興奮癖を付けてしまいっているケースが多くあります。何度でも書きますが、犬も全ての生き物もオモチャや人間の都合で生きているわけではありません。いろいろな問題行動が現れる前に予防する為の学習をするべきだと思います。私は動物行動学の専門家であり、訓練士でありますが「なんでコンな子に育ってしまったの?」という疑問が常にあります。もっとも大切な事は飼い主の「この犬と暮らして行こう」という熱意なのです。忘れないでください。犬は飼い主を選ぶ事は出来ないし、飼い主に一生を預けているのです。
コメント

犬のしつけ方⑧

2006-11-07 | Weblog
すみません、サボってしまいました。
今回のお題は「感情」です。飼い主さん、愛犬を叱るときに感情的になっていませんか。吠える、噛み付くなどの問題行動がひどくなる程感情的に叱責を発するのが人情でしょう。でも私が何度も書いていますが、犬は人間の言葉が理解出来ません。犬は感情的な叱責には「恐怖感」「不信感」しか覚えず、より行動がエスカレートしてしまいます。冷静に犬の行動を観察し、分析し、犬の立場に立って理解する事が最良の方法です。問題行動には必ず原因があります。その原因を追及して排除する事が大切です。排除出来ない場合は、愛犬に対し他の方法により行動改善をしなければなりません。行動学的には難しい言葉が多いのですが、犬に「どの行動をすれば飼い主が喜ぶか」を教える事と、「どの行動が自分に対して不利益を生むか」を理解させる事なのです。犬について連載しているミニコミ誌に「しつけが出来ない程知能の劣っている犬は見たことがない」と書きました。家庭犬の問題は飼い主が変わらなければゼッタイ治らない事を自覚して欲しいと思います。犬をオモチャにする、可愛がる対象だけにする、って事はやめて下さい。ひとつの生命と感情と、個性のある生き物なのです。
コメント