あをぢる。

青い汁

映画 陰日向に咲く

2008年09月30日 18時18分18秒 | MOVIE
原作だけでなく映画の方も見てみました。
映画版「陰日向に咲く」
出演:岡田准一 、宮崎あおい、三浦友和、西田敏行
   伊藤淳史、平山あや、塚本高史、緒川たまき


原作の内容が短くて薄いので
その薄さが時間の短い映画にはちょうど良かったのだと思います。

原作よりも個々のつながりを更に密にした
人間関係の変更はいくつもありますが
内容を大幅にはしょってスカスカになるようなこともなく
おおむね原作に忠実ですし
良くまとまっていたと思います。

それでも原作を読んでいると感じる
少し説明不足な部分はありましたが。

漫才師役での宮崎あおいの演技は良かったですね。
ただ宮崎あおいが老女の役で出るべき所が
なぜか若い時のままだったのが
ちょっと納得できませんでしたが。

映画としてはそんなに悪くはないですが
だからといって絶賛するほどでもない。
お金を出して映画館で見ようとは思わないけど
DVDで見る分にはいい作品ではないでしょうか。

ゴールデン降格?

2008年09月23日 23時23分23秒 | 戯れ言
ななな、なぬ~!テレビ東京「やりすぎコージー」
10月13日からゴールデン枠(月曜9時)に移動とな!

あぁ・・・ 終わった・・・

大好きな番組だったのに。
ゴールデンに移ったら、絶対内容も修正されるので
もうあのグダグダな面白さは見れなくなりますね。
ヘタしたら数ヶ月で番組自体が終わるかも。


最近ではこの番組中の企画でシベリア文太と
ニューロマンスのおにぎりの二人の珍道中を見ていて
なんか久しぶりにテレビを見て大笑いしました。

シベリア文太の滑舌の悪さはもう神がかり的ですね。
月9枠になったらまずこんな企画やらないでしょうねぇ…


そういえばテレ朝の「アメトーーク」
ゴールデン進出の噂がずっとありますが

ゴールデン枠へ行けば間違いなく
「愛のエプロン」「銭形金太郎」「くりぃむナントカ」
などの二の舞となって番組が終わるのは確実なので
なんとか阻止して欲しいです。

3つとも深夜枠では非常に面白かった番組でしたからね…
しかしテレ朝は深夜番組を作るのは昔からうまいんですけど
なぜかゴールデンのバラエティはダメですねぇ。


「アメトーーク」でここ最近気に入ったのは
「立ちトーク2」で有吉がなだぎ武のあだ名を
「デブ専」とつけたのは笑いましたね。
有吉のあだ名付けはほとんど面白くないですが
たま~にヒットが出ます。

他には「昭和アニメソング芸人」でしょこたんが
怪物くんの歌をオタクっぽく(アブナイ感じで)
歌った後のケンコバの
「しょこたんて もしかして全然モテへんのちゃう?」

と言った一言が大変気に入りました。

なぜなら、実は私も前々からしょこたんに対して
ずーっとそう思っていたので

リピート

2008年09月20日 20時20分20秒 | BOOK
「リピート」
乾くるみ著 文春文庫


「イニシエーション・ラブ」で驚かしてくれた
乾くるみがまた驚かせてくれるという前評判を聞いて
早速読んでみました。

現在の記憶を持ったまま10ヵ月前の自分の体に戻り
人生をやり直せるというリピート。
それに無作為で選ばれた9人が本当に10ヵ月前に戻って
人生をやり直す。
しかしリピートした9人は一人ずつ不審な死を遂げて…


普通、タイムトラベルものだとたいていの場合
タイムパラドックスの矛盾が気になるものですが
この小説はそれがないです。
しかもそういう矛盾点も物語の中で登場人物が
常に追求しながら話は進んでいきます。
SFにミステリーの要素も加わってかなり面白いです。
過去に読んだタイムトラベルものの中では一番ですね。

この小説の登場人物達は金儲けの手段として
主に競馬や株などを選択していますが、
私なら払い戻しの面倒な競馬よりロトを買うけどな~
…など、自分がもし10ヵ月前に戻ったらどうするかとか
つい想像しながら読んでいました。

ラストの結末には納得なのですが
そこに至るまでのクライマックスが
ちょっといただけない…
クライマックスをもうちょっとどうにかしてくれていたら
間違いなく今年読んだ小説の中でNo.1
なんですけどね。ちょっと惜しいです。

陰日向に咲く

2008年09月15日 15時15分15秒 | BOOK
劇団ひとりの書いた小説処女作
「陰日向に咲く」
文庫になっていたので読んでみました。


ベストセラーにはなりましたが
タレントが書いた小説ということで
まったく期待しないで読んだのですが
読んでみたら、なかなか味のある小説になっていますね。

それぞれの登場人物たちへの着眼点や心理描写が
劇団ひとりのコントっぽいですが、見事だなと思いますし
全ての短編がどこかでつながっているという作り方も
うまいと思います。
一人コントにしろ小説にしろこの人の描く世界観は
すごく好きですね。

惜しむらくは
文章の文字がけっこう大きくて読みやすいのですが
その分、本来の大きさの文字にすると
かなり薄い本なはずなので
長編にしてもらえてたら
もっと深い内容になったのではと感じるのが惜しいです。
私は短編集を読んで本当に面白いと思ったことがないので…

とはいえ、小説家でもない人が
処女作でここまでのものが書けるとは驚きました。
劇団ひとりは天才なのでは?
とすら思います。
小説の次回作が出たら(エッセイは出ています)
ぜひ読んでみたいと思ってます。

長恨歌 不夜城完結編

2008年09月10日 10時10分10秒 | BOOK
「長恨歌 不夜城完結編」
馳 星周著 角川文庫


あの大ヒット小説「不夜城」の完結編である。

最初の「不夜城」を読んでからもう10年近く経っているので
詳しい人間関係はあまり覚えてなかったのですが
文庫になったので読んでみました。

過去の2作「不夜城」「鎮魂歌 不夜城2」と比べると
やけにあっさりとした文体や内容です。
劉 健一のイメージも昔とはちょっと違いますね。
あのドロドロとした馳 星周らしい描写もほとんど無いです。
最近の馳 星周はこうなのでしょうか?

昔は馳 星周の本が出るたびにハードカバーででも
飛びつくように買っていたのですが
ここ最近はあまり読んでなかったですから…

「鎮魂歌」など過去の不夜城が良すぎたので
それらと比べてしまうと内容は物足りなさ全開ですし
もうちょっと長編にして掘り下げた内容にして欲しかったですが
続編を出してくれたのは不夜城ファンとしてはありがたいです。
これで不夜城シリーズも最後かと思うと
感慨深いものはありますね。

しかし小説に出てきた葉巻の表現は非常に美味しそうでした。
シガーバーにでも行って良質な葉巻を吸ってみたくなりました。

キングオブコント2008

2008年09月09日 09時09分09秒 | MOVIE
今年から開催される「キングオブコント2008」
決勝進出8組が決定しましたね。


決勝は10月5日(日)
19時よりTBSで放送されるのですが、
私はちょっとこの決勝戦の審査方法に注目しています。

決勝はM-1グランプリと同じく2段階方式なのですが
その第1段階の審査をするのが
準決勝に敗退した芸人たちであり

A・B組で2組選出される第2段階は
それぞれのネタの終了後に
その2組が、自分たちを含め
どちらのネタの方が面白かったかを発表する

という形式をとっている。

この審査方式は、決勝戦のMCもつとめるダウンタウンの
松本人志さんの意見が強く取り入れられ

「ネタの終了後に すでにお互いにどちらが勝ったかは
自分たちでもう分かっているはず」

(松本人志の放送室より)
というところからこの方式にしたみたいですが

これはなかなかに注目です。
負けたかな?とは感じていても、
その場で自分達を指名することで1000万円である。
また、舞い上がってしまって
自分たちを客観視できない場合もある。
(同点の場合は他の6組のファイナリストの得点で決まり
それも同点の場合は準決勝敗退芸人の得点で決まる)

果たして、この方式はうまくいくのでしょうか。
決勝戦を注目して見たいと思います。

ちなみにこの「キングオブコント」
TBSや吉本はM-1やR-1にちなんでコントのNo.1から
「C-1グランプリ」という名前でいきたかったようですが
そういう趣旨ではないという松本人志さんの猛反対により
この名称で落ち着きました。
今後C-1と一度でも呼んだらこの企画から手を引く
のだそうです。

やらない善よりやる偽善

2008年09月02日 02時02分02秒 | 戯れ言
今年も黄色いTシャツの番組の季節ですね。
先日終わりましたが、私はこの番組がどうにも
好きになれません。



40億~50億と噂される(あくまで噂ですが)番組の制作費を
チャリティにまわせば一番いいのにとか
障害を持った人を見せ物にしているとか
マラソンをやる意味が分からないとか
100km走ってきた人がフラフラになってゴールしても
寝かせて休ませてあげたりせずにそのまま立ったまま
「サライ」を歌わせるのはどうかとか
Tシャツのデザインを有名デザイナーに頼んでいるのは
どうなのかとか(デザイン料は定価の10%と推定されている)
番組ではちゃんと弁当や飲み物が
大量に用意されていることとか
偽善は偽善なんだけどやらない善よりやる偽善の方が
いいだろう、だからいいんだとか
世間では色々言われていますが、

あまり見ていないので
詳しいことまでは知らないのですが
ただ、なんか根本的に受け付けないというか
虫酸が走るんです、あの番組の作り方や演出が。

結局は障害を持つ人が頑張っている姿を見て
健常者の私達も頑張らないと!って作りなんですよね。
完全に上から目線です。

なんとなく、もう番組の存在自体
今の時代に合ってないのでは?とすら思います。


チャリティをやること自体はいいことですし
あの番組を見てボランティアに目覚める人や
障害を持つ人のことを理解しようと考える人が
増えることを考えると
一応番組としての意義もあるのは分かるのですが

ただ、お涙頂戴な演出はもうやめて、
番組の方向性をもっと違った形に変えてほしいなぁ…


例えば同じ日本テレビの「行列」でやってたチャリティのように
オークションする形でのチャリティにするとか
24時間マラソンする体力があるなら、
24時間アルバイトでもして、
もらった賃金を寄付するとか
そういうのだったら気持ちよく見れるんですけどね。



それにしても毎年恒例となった
TBS「サンデージャポン」での黄色Tシャツパロディ、
最近はだんだんサンジャポの色んな他局のパロディが
鼻につくようになってきました。
(ニュースJAPANのタイトルパクリもしかり)

何も無いところから新しく生み出すことというのは
すごく大変な作業なのですが
パロディほど楽な仕事はないですからね。